9日目
クレイ「・・・ウィルの葉とメーラの葉を2つずつ調合するのは、
単に、葉が2枚在るからに過ぎない」
いえ、ですから・・・言い訳しなくてもええて・・
リアム「・・・開けて?」
クレイ「仕方がない・・開けるか・・」
リアム「くすくす・・いい匂い・・−−ま、いいや。
はい、メーラの葉。魔法薬に加えてね?」
クレイ「・・・礼は言わんぞ。・・・が、まあ、話くらいは聞いてやる」
リアム「・・・・・・うん、お話しようね、ダーリン♪」
クレイ「(・・・・・・・・・・・ダーリン・・・・・・?)」
リアム「ダーリンは知らないだろうけど、アンヌンに住んでるのは、
僕たち悪魔と、僕たちが創り出した
僅かな”魔”だけなんだよね。
ここみたいに、たくさんの生物もいないし、
植物も少ないんだ。
静かでいいよねぇ・・♪
僕、ここみたいに、騒がしい世界はきらーい☆
クレイ「ここも、夜は静かだが・・」
リアム「えぇ〜?
夜もうるさいでしょ?ここ。
鳥がぎゃーぎゃー、虫がりんりん、風がぷーぷー。
静かなのって、円盤大地の裏くらいしか無いと思うけど・・」
クレイ「(風が・・・『ぷーぷー』?
独創的といえば、独創的な表現だな・・)」
本日の2人目
ナデュ「いるかーっ!」
クレイ「(・・・やかましいっ!)」
ナデュ「ティルナティリの歴史なんてモンを勉強してるんだってな
・・オマエ。
天使どもから、色々聞いてるんだろ?
だけどよ・・鵜呑みにしねぇほうがいいぜ?
そんなことよりよ?
俺の話を聞きなよ。・・・なぁ?」
クレイ「(ろくな話じゃない気がする・・・)」
ナデュ「なんなら、俺が真実を教えてやってもいいがよ・・
オマエ、聞いちまったら失望するかもな?
くく・・・俺はティルナティリもフラヒスも・・
アンヌンだって否定している。
俺と楽しくお話しようなんて考えんなよ?」
クレイ「(自らの属する世界を否定するのは、
余程の愚か者か・・ガキのすることだ)」
ナデュ「気分がいいから、メーラの枝、もう一個やるぜ」
クレイ「(・・・ふぅ・・・)」
ナデュ「おい、オマエ知ってるか?
ティルナティリってのは、アンヌンとこことフラヒス、
3つの世界球をひっくるめた呼び方なんだぜ。
それだけがこの世界さ。
ちっせえ”世界”だよなぁ?」
クレイ「その話は、すでにリアムとやらから聞いている・・」
ナデュ「それがどうした?自慢してるつもりか?」
クレイ「(どこをどうとったら、そういう解釈になるのだ・・)」
本日の3人目
アドル「フラヒス天使長近衛隊・・それが我らだ。
−−我らは、本来ならばルー様のおそばで
盾となり槍となることが役目だ。
今回のような役目は特殊なのだが−−
ルー様が我らを信頼して下さっているからこそ、
お任せ下さったお役目。
私にはそれが誇らしい」
クレイ「(あぁ、はいはい)」(←ちょっと投げやり)
アドル「ルー様にまみえることができたのだから、
オマエは幸運な人間だ。
あの方ほど輝かしい天使は他にはいない。
・・そういえば、今日はアンゲールの枝が多めに
手に入ったのだが・・」
クレイ「(・・つまり、もっと、ルーの話がしたい、と・・)」
アドル「天使の住まうフラヒスは、このティルナティリの
全てを照らす、大いなる”光”の世界球。
創造主ジーア様のご意志そのものだ。
3つの世界球では一番最後に生まれた世界球だが、
ティルナティリの要と言えるだろう」
クレイ「(あぁ、はいはい)」(聞かずに相づちを打っているらしい)
アドル「フラヒスを輝かせているのが、大天使ルー様のお力だ。
−−−ルー様は素晴らしい方だよ」
クレイ「(・・やっぱり、そこに行き着いたか・・)」
ちなみに、ナデューに久々に会ったのは、
最初の方に枝を調合して、他の人の好意度が上がっていなかった
ため2番手で、いつも調合2に来ていたからだ・・。