16日目
クレイ「・・・ウィルの葉とメーラの葉を2つずつ調合するのは、
単に、葉が2枚在るからに過ぎない」
いえ、ですから・・・言い訳しなくてもええて・・
リアム「・・・開けて?」
クレイ「仕方がない・・開けるか・・」
リアム「くすくす・・いい匂い・・−−ま、いいや。
はい、メーラの葉。魔法薬に加えてね?」
クレイ「・・・礼は言わんぞ。・・・が、まあ、話くらいは聞いてやる」
リアム「・・・・・・うん、お話しようね、ダーリン♪」
クレイ「(・・・・・・・・・・・ダーリン・・・・・・?)」
リアム「ねぇ、僕たちのことを、あの天界球のおバカさん達は、
どう呼んでるの?
くすくす・・まだ、罪人扱い?
罪人に仕立て上げたくなるのも分かるけどね。
堕天なんて・・あいつらにはとうてい、
理解できないことだろうから。
”闇”に惹かれることは、それだけであいつらにとっての
罪になるらしいよ☆
−−−”力”を求めないなんて、愚かだと思うけどね♪」
クレイ「罪・・・だれにとっての”罪”かというのは、
実に哲学的な解釈だ」
リアム「ダーリンも”闇”に魅力を感じる?
なら、見込みはあるね・・☆」
本日の3人目
アドル「アンヌンの者達と会わねばならぬ事については、
お前も重荷だろう。
和解の計画には、あの者達の世界にあるメーラの香料が
是非必要なのだ。
大変なことも多いと思うが、よろしく頼む」
クレイ「(珍しく、腰が低いな・・)」
アドル「案ずるな。お前にはルー様の守護があるのだから。
あの者達は、お前の意に染まぬ事はけして出来ないはずだ。
安心して、調合に励んでくれ」
クレイ「(いや、だから・・俺は、その”守護”を
自力で破りたいのだが・・)」