最近のしゅうちゃんち

コロニー中央病院へ転院、気管切開手術しました!

ご無沙汰してました。風邪をひいて陶生病院へ入院して1週間がたった5月29日日曜日、付き添いを夫に代わってもらい、ウチに帰っているときのことでした。
入院してから数日後から原因不明の熱が続き、耳鼻科の先生からも中耳炎ではないといわれた次の日のこと。呼吸がおかしいということで主治医の先生が採血をしたところ血中の二酸化炭素の値が100を超えていたそうです。普通のひとが40〜50くらい。しゅうたは以前から少し高めで65くらいでした。サチュレーションも不安定であったため、すぐに挿管の処置をおこなうため別室に移りました。それがお昼の12時を過ぎた頃です。
お気楽に私は3時ごろ病院へ行って事の次第を知り、それから夫と二人で待ち続けました。8時を過ぎたので、上の子の翌日の保育園のコトもあり、夫を家へ帰して10分くらいしたところで主治医の先生の説明を聞くことになりました。
「挿管できない。何かが腫れて気道を塞いでいるみたいです。今は少しの隙間から圧をかけて酸素を送っています。気管切開をして気道確保をしなければ…。挿管ができていない状態で気管切開するには人工肺の使える設備の整った病院でなければいけません。この病院では(小児の人工肺のとりつけは)できません。」と。一番近くて今から受け入れてもらえる病院が春日井のコロニー中央病院(小児外科)でした。

夫をトンボ帰りさせ、私は救急車で主治医の先生2人と一緒に乗りました。その日初めて見たしゅうたはぐったりとしてそれでも一生懸命生きていました。
救急車の中のしゅうたの胸はほとんど動いてませんでした。「もう、だめかもしれない…」そう思ってしまうほど、今まで見たことのないしゅうただったのです。
病院に到着して、再びコロニーの先生方が挿管にチャレンジしました。30分くらい経った頃、病棟内で拍手が起こり、その後看護婦さんが「管、通りましたよ」と言いにきてくださいました。切開するにしてもしないにしても挿管できてなければかなりのリスクを背負います。どうにか一山超えて、その日は病院に泊まりました。

ところが、翌日の処置の合間に私は先生に呼ばれました。そして「動脈から採血したいけど、脈がふれないんだよね。血管もすごく細くなってるみたいだから、このまま(午前)11時半から気管切開するから。」と。10時半の出来事です。そのまま麻酔科の先生から説明をうけ、きれいなしゅうたののどを触って、手術室へ送りました。
1時間半ほどで帰ってきたしゅうたの顔はピンクがかった、久しぶりに見るきれいな顔色のしゅうたでした。動脈から点滴をさしたいけど、させなかったら切開していれると言われていましたが、気管切開して調子がよくなったのか、すぐ入ったそうです。
5時半ごろ、もう一回様子を見に行ったときは、少しからだを動かしていて看護婦さんをヒヤリとさせていたみたいです。

(5月31日、今日の様子を少し…)
今日は1時ごろコロニーに到着しました。今日のしゅうたは昨日の様子からは想像できないほど表情豊かになっていました。お気に入りの一つ、オウムのおもちゃを見せるとじっと見つめてにっこり笑いました。友人も、NICU時代の看護婦さんもしゅうたの様子を心配して病院まで面会に駆けつけてくれました。でもきっと、安心して帰ってくれたと思っています。
今日、となりのベッドのお母さんが話しかけてくれました。しゅうたと同じく気管切開をし、人工呼吸器につながれた6ヶ月の子のお母さんです。この病院には人工呼吸器、気管切開などはたいして珍しくありません。だから症状が違っても悩みの深さが同じなので、お母さん同士がとても仲がいいんです。入院している子の親同士が交流するノートも置いてあります。だから、気管切開はしましたが、私はそんなに凹んでませんよ!



気管切開とは?
 読んで字のごとく、気管を切開します。のどに穴をあけ、管を通してのどから直接、呼吸ができるようにします。今、しゅうたはここに人工呼吸器をつなげて機械で呼吸をしています。
ピアスや胃ろうと同じように必要がなくなれば、外して穴がふさがることを待ちます。