抜管事故

消毒、ガーゼ交換のときなどに抜けてしまうことはよくあるのですが、それ以外で起こった出来事を紹介します。2件とも抜けても数分以内に挿入できたのでそれほど大きな事故ではありません。

1)入院中、母が抱き上げたときに呼吸器の管が足にひっかかり、その力がカニューレにかかって、抜管。ズビズビという音がすると思ったら、気切孔から痰とか唾液が噴出してました。母が慌てたらしゅうたも慌てだし、ナースコールをして先生を待ちました。誰が入れたのかよく覚えてませんが、カニューレを入れるまで口にマスクをして酸素を送りました。ちなみに、気管カニューレや栄養カテーテル挿入は基本的には医師が行なうそうです。その医師から指導を受けた家族は在宅で行なうことができます。

2)入院中の夜中、しゅうたがぐ〜っと反ったときに抜管。しゅうた本人は寝ていて、呼吸器のリズムに乗っていたところの抜管だったため、呼吸ができなくなり、ナースコールをして先生の到着を待ちましたが、どんどん黒くなっていくしゅうたの状態をみて、やむを得ずその場は看護婦さんが挿入、アンビューバッグを使って空気を送り、なんとか元に戻りました。

以上のような事故は、私たちがまだ、気管カニューレの交換の練習を行なう前もしくは行なってすぐという状況だったため、抜けたときにすぐ入れるということができませんでした。また、カニューレをとめていたものがヒモであったり、サイズの少し余裕のある試作のカニューレバンドであったため、このような事態になりました。