UKロックの部屋
ここでは、愛聴している
UKロックのアルバムを紹介したいと思います。
COLDPLAY 特設ページあります。
OASIS
♪ジャンル一口メモ♪ UKロック (ロック+俺は俺の道を行く+ビートルズ+ギャラガー兄弟=オアシス)
オアシス 『モーニング・グローリー』
※愛聴度 ★★★★ ※購入価格:600円(中古国内盤) ※中古購入予想:1000円
前後(多く出回ってます。)
やっぱり、UKロックに興味がある人なら避けては通れないバンドでしょうね。私は完全に後追いの形で、こ
のアルバム
を買いました。やっぱりこのアルバムを機に(ファーストも凄かったようですが)一時代を築き、国民的バン
ド、そしてロックスター
となったのも大きく頷ける偉大な作品だと思います。なにしろ全曲メロ最強という恐るべき出来で、日本でも
多くの中毒者を
出したんですね。当時の文献などを漁ってみると一大ムーブメントが起こっていたのだなぁと感じました。リ
アル世代の方に
とっては、「今さら何を寝ぼけたこと言ってるんだ。」と叱られそうですが、当時ほとんど洋楽ロックを聞い
ていない私にとっては
名前程度しかわからないレベルだったんですよ(苦笑) いやぁでも、このアルバムをリアルタイムで受け入
れたら文句なしで
愛聴しまくっていたでしょうね。その場に自分がいれなかったことが、残念でなりません!
まだ、もし聴いてないという、ちょっと前の私のような人がいたら、どんなアルバムよりも先に聴くように薦
めます(笑)
てかタイムマシンあったら発売当時に戻って、まだガキんちょの自分に「いいから聴いとけ!」って渡しに行
きたいくらいです。
個人的に好きな曲は、あぁ・・・また通しで聴きたくなってしまう・・・!という衝動に駆られるオープニン
グナンバー「ハロー」、
「サム・マイト・セイ」、「ワンダーウォール」(何か言うまでもなさそう・・・)なんとも微笑ましくなる
「シーズ・エレクトリック」や
アルバムのタイトルトラックでもあり、癖になるメロディの「モーニング・グローリ」、スカっとする「ロー
ル・ウィズ・イット」などですが
このアルバムは全曲シングルカットしても誰も文句を言わないというか言えない最強の一枚です。
オアシス 『スタンディング・オン・
ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ』
※
愛聴度 ★★★ ※購入価格:レンタル・・・・ ※中古購入予想:1300円前後
(多く出回ってます。)
実を言うと、このアルバム好きなんです。けっこう、良くない!という評判を耳にしますが今までとは違
うアプローチ
や面白い試みを感じて「この人たち無理してやってるな・・・」よりも「あーこの人たち楽しんで作って
るなぁ」と、思いま
した。メロディにも落着きというか、今までにない独特の良さ(暗さ?)があって前三作とは違う一面が
垣間見えるいい
作品ですよ。アルバム全体としての統一感も感じますし。学校の図書室にあったのを、授業サボって聴きまくった覚え
があります。特にリアムが作った曲が初めてアルバムに収録されてて、当時の奥さんの連れ子への愛情
(たぶん・・・)
を歌った「リトル・ジェームス」は、リアムがこんな暖かい曲を書き、歌えるんだーと感心しましたね。
あの毛の生えた心臓
を持ってそうな雰囲気から、ここまで慈愛に満ちた曲が生まれるなんて・・・・。他にも一回聴くと忘れ
られないナンバー
「ゴー・レット・イット・アウト!」(歌詞が最高に下らない 笑) また、「ガス・パニック」や「ア
イ・キャン・シー・ア・ライアー」
(カッコいい!) また日本盤ボーナストラックの「レッツ・オール・メイク・ビリーヴ」は、ずばりオ
アシスの中で一番好きな
曲ですね!!他にもオアシスは、ファースト、「ビー・ヒア・ナウ」、「マスタープラン」、「ヒーザ
ン・ケミストリー」を持ってます
が、どのアルバムも個性があるし、やはり並みのバンドとは底力が違いますからハズレはないと思いま
す。
TRAVIS
♪ジャンル一口メモ♪ UKロック (ロック+アコースティック+美メロ+人間味溢れる世界観=トラヴィス)
トラヴィス 『インヴィジブル・バンド』
※愛聴度 ★★★★ ※購入価格:定価から二割引 ※中古購入予想:1500円前後(あ
まり出回ってません。)
二年程前のとある日、いつものようにMTVを見ていると、バンドが収録スタジオで観客から直接イン
タビューに応
える方式の番組をやってまして、人の良さそうな好青年四人組が様々ぶつけられる質問に誠意ある答え
方をしてたんです。
その姿に好意を持ちまして、「知らないバンドだけど、どんな音楽演ってるんだろ、曲流れるかもしれないな」と
何気なく見つづけてました。すると彼らがスタジオで生演奏するというので、こりゃいいやと半ば「お手並み拝見」な感じ
(何様だ・・・俺・・・)で、彼らの演奏を聞きました。いやぁ、このアルバムに収録されてる「シン
グ」と、「サイド」だった
のですが、メロディの良さ、緩急の巧さ、そして曲を生かすシンプルで無駄のないアレンジも、フラン
の少し鼻に
かかったその声も、全てが魅力的に感じました。ラッキーなことに生演奏のあと、プロモも何本か見る
機会がありまして
迷うことなくこのアルバムを買いましたね。その判断に間違いはなかったと胸を張って言えるいい作品
です。特に
「シング」から「ディア・ダイアリー」そして「サイド」に繋がる流れがたまらなく好きです。中盤か
ら後半にかけても優しい
楽曲が中心で、のんびり電車の中ででも聞くと、ほのぼのとした良い気持ちになりますよ。やはり、イ
ンタビュー時に感じた
ように曲は作った人が反映するんだなと思います。「フラワー・イン・ザ・ウィンドウ」、「フォ
ロー・ザ・ライト」、「ザ・ケイジ」
など美しい曲が揃った秀作です。
トラヴィス 『12メモリーズ』
※愛聴度 ★★★★
※購入価格:1000円 ※中古購入予想:
1500円前後(まだ、さほど見かけません。)
とりあえず、お気に入りのバンドが新しいアルバムを出しても(よほど好きなら別なのですが・・・)少
し様子を見る
習性がありまして、この作品も少し経ってから買いました。音楽チャンネルで「リ・オフェンダー」のプ
ロモが度々
流れてましたね。けっこう驚きの内容で、メンバー同士が殴りあったりしてます。要するに、バンドが不
和になり
その後、痛みを知ったからこそお互い分かり合えるという流れのビデオなのですが、フランと、彼の幼馴
染でもある
ベースの人が取っ組み合いの喧嘩しているシーンは芝居と言えどハラハラするものでした(笑)
話はアルバムに戻りますが、これがまた物凄くツボに入る作品なんですね。今までの作風にあったキラキ
ラした
木漏れ日のようなエッセンスをあえて弱め、より重みと陰りの部分を強くした感があります。しかし繊細
さと美しさは
前作をも凌ぐと思うし、かなり一曲一曲のクオリティが高いです。それと、前作や前々作のような優しさ
に比べると、
こちらは多少突き放すというか結局、人間は誰しも一人なんだ・・・という当たり前と言えば当たり前な
命題を突き
つけられたような寂しさが後味として残りました。なので前作までの寄り添ってくれる優しいメロディが
好きな人には
けっこう厳しい作品だと思います。実際、私自身も聴き始めた当初は、多少ギャップに戸惑いました。
でも、冷静になって一つ一つの楽曲に身を委ねてみると、そこにあったのは暗い音楽性への転向の疑問、
云々より
ずっと聴きつづけることが出来る素晴らしい作品と出会えたという純粋に嬉しい感情だったのは間違いあ
りません。
RADIOHEAD
♪ジャンル一口メモ♪ UKロック (ロック+アコースティック+浮世離れ+無機質=レディオヘッド)
レディオヘッド 『OKコンピューター』
※愛聴度 ★★★★★(My
殿堂入り) ※購入価格:1800円 ※中古購入予想:1500円前後(見かけ
ます。)
何かと難しく語られることが多いバンドですね。新しい作品を出すたびに、その音楽性が絶え間
なく流動してゆくこと(まさにマンネリという言葉を知らない・・・)そして、期待に応えるい
い作品を
リリースしているからこそ、多くの人の関心をひき、物議を醸し出せるんでしょうね。まぁ、そ
れは
さておき、この作品はレディオヘッドの3rdアルバムであり、私が彼らの音を初めて聞いたア
ルバム
でもあります。当時、ニルヴァ−ナのようにのめり込めるバンドを探していて(苦笑)、雑誌で
絶賛
されていたこの作品を手に取ったところ帯に「ニルヴァ−ナ、キング・クリムゾンを彷彿させ
る」
なんていうキャッチコピーが付いてまして、へぇ・・・っと、やはり興味半ばに購入してみたわ
けです。
そして、いざ買ってみて驚いた事は二つありました。まずはライナーノーツ。某雑誌の人が書い
ているのですが
ちょっと逝き過ぎてて正直ひいてしまいました。かなりの長文で、詞の一部を引用しては一人で
納得されてるような怖い印象を受けました。(決して批判ではありません あしからず)
そしてもう1つは言うまでもなくその音楽ですよね。最初聞いたときはひたすら難解だと思いま
した。
幾重にも渡って巡りゆく展開、暗くて奇妙なメロディ、そして詞の世界観。なんていうか、ニル
ヴァ−ナを
引き合いに出されて買ったはずなのに、どうにも意図しない方向に一人ぼっちにされたような気
分でした。
しかし、聞いていくうち、段々とその先のメロディを読めるようになってからは、「あぁ・・・
なんて素晴らしい」
と溜息がこぼれそうな、至福の時を何度もこのアルバムで味わいました。そういう意味で、自分
が
ロックだけでなく音楽そのものを理解するためのストライクゾーンを大きく広げてくれた作品だ
と思うし、
メロディの新しい繋がりと、その可能性を体感できたという点で私にとっては思い出の一枚にな
りました。
実際、この作品の中毒者そうとう多いみたいですね。(リスナー、作り手含め) はまってから
知ったのですが
世界的規模で売れた作品だったようです。それも納得です!個人的に好きな曲を挙げると、かな
り長文に
なってしまうので、とりあえず全部(笑) 興味ある方はどうぞ!一生の愛聴盤になること間違
いなしです。
レディオヘッド 『ザ・ベンズ』
※愛聴
度 ★★★★ ※購入価格:定価二割引 ※中古購入予想:1500円前後(値段、
落ちないです。)
上記の「OKコンピューター」から遡って聞いたレディオヘッドの2ndアルバム。なんというか
日本人の
好みな暗さの爆発した一枚だと思います。後に「OKコンピューター」で見せることになる神がか
り的な
メロディを十分覗かせていますよ。と、いうかこちらの方が、ぐっと分かりやすいのでレディオ
ヘッドは
この作品まで好きだなぁって人も多いのではないでしょうか。実際私も、誰かに薦めるのであれ
ば、
まずはこの作品だと思います。
彼らは前作「パブロハニー」の「クリープ」という曲が大ヒットを飛ばしたがゆえ、その後の自分
達の音楽
性に、迷いや戸惑いが生じたようで、その中でこのアルバムが生まれたといいます。セカンドアル
バムがこける
という悪しきジンクスにも屈せず、自分たちの出せる音をとことん突き詰めた結晶たちであること
は、彼ら
自身は当然のこと、聞き手であるこちら側まで強く感じる事だと思います。それだけ素晴らしい作
品だし、
美しくかつ心に訴えかけるギターアルバム究極の一枚だと言えるでしょう。中でも「フェイク・プ
ラスティック・ツリー」
「ブラック・スター」「ナイス・ドリーム」「ストリート・スピリッツ」は、トム・ヨークの見せ
る狂気に満ちた面
と相反する素面(笑)の人間味溢れた最高の出来だと思います。
あ、ちなみにレディオヘッドはオリジナルアルバム全て所有してますが、特にお気に入りはやはり
この二作品
になってしまいます。他の作品も気が向いたらレビュー書こうと思います(笑)
MUSE
♪ジャンル一口メモ♪ UKロック (ロック+クラシック+ワールド
ミュージック+過剰+美と破壊=ミューズ)
ミューズ 『オリジン・オブ・シンメトリー』
※愛聴度 ★★★★★
※購入価格:定価15%off ※中古購入予想:
1500円前後(出回ってます。)
またまたケーブルテレビの音楽チャンネルの話になりますが(ホント、いいものですよ笑)
ミューズの特集を組んでいたんです。プロモを数本流す形式という、個人的には一番嬉しい
構成だったのですが、見ていてぶっ飛びっ放しでした。映像は、すこしグロテスクやファンタ
ジック
な作りが中心で、前々から興味があった自分としては、さながら買うかスルーかどちらか
の瀬戸際なジャッジメントを考えながら、画面と睨めっこしてました。結局、なんの迷いもな
く買う事
にしたのですが(笑) なにしろ美しいですね。曲が。曲作りの中心人物フロントマンのマ
シュ−は
クラシックが大好きらしいのですが、下地はあっても、見事にロックンロールしてます。デ
ビュー当初
はボーカルの声や歌唱法(高音で歌う部分かな)が似てるという理由からかレディオヘッド・
フォロワー
扱いだったようですが、今ではそんな話はどこへやら、独自のスタンスを築き上げたといって
異論は
ないでしょう。そもそも、こんな事を今さら蒸し返すのも、おかしな話ですね。すいません
(笑)
とにかく全曲充実の出来で、美しさにウットリしたかと思うと、素晴らしい造形の建築物を核
で一瞬に
こっぱ微塵するような破壊に驚かされ、日本盤の帯に書かれていた「過剰の美学」って言葉に
も
思わず頷いてしまいます。このアルバムのリリース前に、マシュ−がヨーロッパ各国をギター
一本持って
渡り歩いたという逸話が代表されるように、ヨーロッパ的な(本格的に聞いたことがないので
曖昧で
申し訳ないです)音楽の取り入れも、アルバムに多彩さとボーダレスな美しさを兼ね備えるい
い
テイストを加えていると思います。私自身、あまりに、気に入り過ぎて大学時代、サークルの
後輩の
女の子(モンゴル800とかドラゴンアッシュが好きらしいです)に、聞いてみ!と、貸して
みたところ
「すいません。あんまり分かりませんでした」と言われるという苦い経験をしたほどでした
(笑) とにかく、
良い作品は人に薦めたくなる。それがこのサイトを作ってる原動力な訳ですし、このアルバム
も、
薦めたくなる衝動に駆られるほど素晴らしいってことです。とりあえず、聞いてみ!!
ミューズ 『アブソリューション』
※愛聴度 ★★★★ ※購入価格:定価20%off ※中古購入予想:1800円前後
(わりと見ます)
前作から、ライヴ収録のアルバムなどを挟み(デッド・スターって曲。これがまた狂ってて美し
い!)いよいよ
リリースされたミューズのサード・アルバム。このアルバムからのシングル「ストックホルム・シン
ドローム」
から察するに、けっこうへヴィな作品が届くなとは予想していたんですが、やっぱり!!って感じで
したね。
かなり美と破壊のコントラスト(どこかの受け売り 笑)が前作よりついてるように感じました。メ
タル色
が強くなりつつも、美しい曲はより美しく仕上がってますから、今まででもめちゃめちゃテクニック
が巧かった
のにそれ以上の飛躍が見られるとは思ってもいませんでした。そうそう、「タイム・イズ・ランニン
グアウト」という
曲が収録されているのですが(このアルバムからのセカンド・シングルかな?)今まで発表されてい
るミューズ
の作品群の中で一番好きな曲です。キャッチ−さ、サビへと畳み掛ける見事なメロディ・ライン。こ
れまでの
作品の良いとこ取りというと表現が悪いですが、これぞミューズの醍醐味!だと思いますね。とにか
く
彼らの作品は安定感、実験精神、それらを一まとめにポップにしてしまう魔術を持っています。来日
公演も
素晴らしかったようですし(AXなら観に行けばよかった・・・泣)、聴いて感動、見て感動を確実
に与えてくれる
のはエンターテイメント精神とロックが成しうる芸術性を兼ね備えた他でもない、このミューズとい
うバンドだ
と言えるでしょう!
MANSUN
♪ジャンル一口メモ♪ UKロック (ロック+独特の美意識+メランコリー+なぜさほど騒がれない・・・?=マンサン)
マンサン 『アタック・オブ・ザ・グレイ・ランターン』
※
愛聴度 ★★★★ ※購入価格:600円 ※中古購入予想:800円前後(出回ってま
す。)
このCDを買った時、帯に「ブラー、マンサン、スーパーグラスのCDご購入の方・・・」と
いう文が
書いてありまして何のことかと読み進めると、要するに当時UK期待の新人のバンドのCDを
買う
と特典あります的なキャンペーンの告知だったんですね。私がこの作品を手にした時は、すで
に
ブラーがベストアルバムをリリースしてましたから、時代錯誤な事してるな・・・俺・・・な
んて少し
思いました。しかしそんなの最初だけ。このCDは、ほんと聴いてよかった。
アルバム全体の出来や繋がり、一曲一曲のクオリティ、ポップさ全て文句なしだと思います。
この手のバンドにはあまり見られないサンプリングの手法が見られ、現代の耳を持っても十分
新鮮で、本当にこれがデビューアルバムなの?と疑いたくなるくらい他の新人バンドにはない
遊び
心と、構成の見事さに溢れています。見え隠れする色々なジャンルの音楽も、アレンジの幅の
広さ
を感じていいですね。色んなタイプの曲があって飽きが来ないし、何しろメロディがポップだ
から即効
性をも兼ね備えています。独特の美意識を感じさせるアートワークもバンドのイメージにぴっ
たり。
余談として、ボーカルのポールの声が少しラルク・アン・シエルのハイドに似てます(笑)あ
と、一曲目を
聞いて映画「ネヴァー・エンディング・ストーリー」を思い出したのは俺だけじゃない事を願
います(笑)
おすすめ曲としては、「マンサンズ・オンリー・ラヴソング」「ワイド・オープン・スペー
ス」「シーメイクス・
マイ・ノ−ズ・ブリード」カッコいいし、妖しくも美しいですね。一転して明るい「ストリッ
パー・ビカー」も
最高です。ブリット・ポップ全盛期にリリースされたせいか中古も多く出回って値段も落ちて
ますね。
でも、いい意味で値段に見合わない素晴らしい作品だと思います。
マンサン 『リトル・キックス』
※愛聴度 ★★★★
※購入価格:1000円(新品国内盤) ※中古購入予
想:1300円前後(あまり見ませんね。)
マンサンのサードアルバムで、バンドとしては最後のオリジナル・フル・アルバム。出かけ先の
ド田舎の
ショッピングセンターのワゴンセールで偶然発見したときは運命の巡り合わせと疑いませんで
した(笑)
個人的にはマンサンの作品中、最も歌部分のメロディが素晴らしいと思います。展開やギター
サウンド
はやや落ち着いて、バンド自体もポップ寄りでスタンダードな作品作りを意図していたようで
す。
何しろ前作である「シックス」は、マンサン流ダークなプログレと言った感じで複雑極まりな
い展開とフレーズ
の嵐だったので、人によっては今作が必要以上に地味に映ってしまうかもしれません
ね・・・。
しかし、ポップセンスがあるからこそ前作「シックス」は成り立ち、ポップセンスがあるから
こそ、今作の
シンプルなアレンジでも曲が成り立っているというのは言うまでもありません。今作を叩く声
には
展開の面白さを期待するだけでなくメロディ一音一音に耳澄ませてみたらどうかと、声を大に
して言いたい!
(まぁ私自身の趣味の押し付けですが・・・・) メロディが良くなかったらシンプルなアレ
ンジでは聞けたもの
ではないですからね。直球勝負をして、ここまで仕上げた彼らには心から敬意を表したいで
す。
お気に入りとしては「アイ・キャン・オンリー・ディサポイント・ユー」、アコースティッ
ク・ギターから始まる
「エレクトリック・マン」「カムズ・アズ・ノー・サプライズ」なんかは、今までにないくら
い耳に残る曲です。
それにしても、マンサンは活動期間こそ長くはありませんが、ここまでヴァラエティ豊かなア
ルバムをリリース
してきたという実績は、評価に値すると思います。あ、ちなみにセカンド・アルバム「シック
ス」については
レビュー書ける自信が出るまで、引き続き聞き込みを続けようと思います(笑)
DOVES
♪ジャンル一口メモ♪ UKロック (ロック+打ち込みながらアコースティックな手触り+暗さの中のキラキラ+火事=ダヴズ)
ダヴズ 『ロスト・ソウルズ』
※愛聴
度 ★★★★ ※購入価格:1500円(新品輸入盤) ※中古購入予想:1500円前
後(あまり見ません。)
評判を聞きつけ、自分の好みの音のような印象を受けたので購入したダヴズのファースト・アルバ
ム。
ジャケットを見ると、警察のサーチライトを前に最後の抵抗をする男・・・とは考えすぎでしょう
が、ジャケ
買いして明るいサウンドだったらキレるレベルのアートワークですね。当然の如く、音は暗めで
す。
しかし、その暗さの中でも光が遠くに見える希望を感じさせる暗さです。そう、彼ら自身がこれを
リリース
したときの、まるで心境のように・・・・。
ダヴズの前身バンドはブレイク・ビーツ・ユニット「サブ・サブ」。(これで読み方良いのだろう
か・・・)あまり
インストゥルメンタルのクラブ・サウンドには興味自体ないので未聴なのですが、彼らの所有スタ
ジオが
火事で焼け、今までのテープもろとも焼失するという悲劇的な出来事に見舞われてしまいます。そ
して
心機一転バンドを結成し、執念のリリースを果たしたのが今作というわけです。やはりクラブ・サ
ウンドを
やってきただけあってロックンロールのフォーマットから紡ぎだされるグルーヴとは、また種の異
なる
グルーヴ出してますね!印象的なフレーズが繰り返し流れ、機械的ながらも使われるアコース
ティックな
楽器が暖かさをも感じさせてくれます。音作りの凝りは半端なく、メロディの良さもそれに負けじ
と頑張って
ます。難点を挙げるとすればボーカルの弱さかな。味があると言えばありますが、個人的には外部
から
ボーカリストを迎えてコラボレーションしても良かったのではないかなとは思います。しかし、彼
らの作った
曲の真の魅力は彼ら出なければ伝えられないというのも大きいという点では、余計なことはしなく
て良い!
とも言えるでしょう。とにかく、彼らの失意とそこから生まれた執念、不屈の精神がこちらにま
で、伝わる
良いアルバムです。ちなみにこの次の作品の「ラスト・ブロード・キャスト」も持ってはいます
が、「ロスト・ソウ
ルズ」が売れて、多少心にゆとりが出たのか暗さがキラキラした明るさに昇華されているため、個
人的には
あまり好きではありません・・・・ただキラー・チューンと言える「ポウンディング」を収録して
るので、興味の
ある方はぜひ両方お買い求め下さい。
STARRSAILOR
♪ジャンル一口メモ♪ UKロック (ロック+哀愁+個性的ボーカル+人生の裏側を見つめる世界観=スターセイラー)
スターセイラー 『ラヴ・イズ・ヒア』
※愛聴度 ★★★★
※購入価格:定価15%off ※中古購入予想:
1300円前後(たまに見ますよ。)
まるで映画「スタンド・バイ・ミー」を彷彿させるジャケットですね。夕日の逆光と、地平線に突き
刺さる
ような線路は、どこか気分が解れるような、でも日が暮れるから家に急いで帰らなきゃ・・・といっ
た色んな
心情が浮かびます。このアルバムはイギリスのバンド、スターセイラーのファースト・アルバム。
バンド名はかのティム・バックリィ(ジェフ・バックリィの父親)のアルバム名から名づけたといいます。
(頼みます。ティム・バックリィの「スターセイラー」というアルバム再発してください・・・まじ
入手できません)
話はアルバムに戻りますが、これがまた日本先行発売と銘打ってるだけあって日本人好みのメロディ
満載の、
でも悲しみに溢れた一枚なんです。ボーカルのジェイムズ・ウォルシュはザ・ヴァーヴのリチャー
ド・アシュクロフト
のようなウェットかつ、伸びのいい素晴らしい歌声をしています。そして、その声とメロディを引き
出すバンドの
アンサンブルは↑でも紹介したトラヴィスを感じさせますが、やはりバンドの強みを生かす最良のア
レンジを
してると思いますよ。にしても、私はマイナー調の曲が好きで、よく愛聴してるのですがこのアルバ
ムの場合、
その暗めのメロディと、ソウルフルな歌声がゆえ途中で辛くなることさえあります。なんと言うか青
春の影というか、
今まで生きてきた人生のその裏側が廻るめく脳裏を過ぎるようで・・・・・。しかし、考えても見て
ください。
五感のうちの一感からの刺激だけで、そこまでの感情になることってよっぽどの事ですよね。それだ
けこの
作品は訴えかけるモノがあるってことなんです。でも、正直なところ終始暗いだけでは少し疲れてし
まいます。
その疲れを、まるで揉みほぐすように優しいメロディをも含んでいるから、癖になってしまうんです
ね。
(曲作りを手がけるジェイムズは本作を仕上げた当時ニック・ドレイクを好んで聴いていたそうです。納得。)
お気に入り曲としては、力強いアコースティック・ギターのストロークから始まる「プア・ミスガイデッド・フール」
ピアノとギターを基調としつつ、ストリングスが悲壮感を出している「ウェイ・トゥ・フール」、エ
レクトリック・ピアノ
と力強いリズムが哀愁を加速させる「フィーヴァー」などですか。なにしろ、メロディの良さのせい
で即効性がある
ので聞く際は、少し心の準備をしておく事をお薦めします(笑) そうそう、セカンドはロック色が
強くなって、それ
はそれで良いのですが、個人的に彼らに求めるものと少し違ってきてしまったのでレビューはしませ
ん(苦笑)
BLUR
♪ジャンル一口メモ♪ ブリット・ポップ (ロック+中流階級+愛国精神+ポップ+ワールド・ミュージック−グレアムのギター=ブラー)
ブラー 『シンク・タンク』
※愛聴度 ★★★★
※購入価格:500円(国内盤中古。ありえないで
す。) ※中古購入予想:1500円前後(けっこう見ます。)
発売当初よく行く中古店に何と500円で売られていた、いわくつきの一枚です(苦笑)値段設
定を
間違えたとしか思えませんよ!ほんと! というわけでグレアムが抜けた後の、ブラー最新作
の「シンク・タンク」です。「13」あたりから見せていた「暗めのメロディー」に、アフリカ
音楽と電子
音の融合したトラックそして今や貫禄さえ出てきたデーモンのボーカルがなめらかに乗って過去
の
どの作品よりも好みの一枚となりました。 ただ、実際以前のような作品が好きな人には肩透か
し
を食らったようなというか、変わっちゃったなぁと思うんでしょうかねー。でも、グレアムのギ
ターが
抜けたことで、音楽的な面白みが減ったと思いきやデーモンの弾くギターも味わい深いものがあ
るし、
新しい試みを模索してるといった迷いも私は感じませんでした。今出せる音、新生ブラーの産声
として
はかなりいい作品が出来たと思いますよ。まぁ「クレイジー・ビート」は浮きすぎかもしれませ
んが(苦笑)
また今回の収録曲の多くが、今までのような楽曲で盛り上がっていたお客さんにライヴで受ける
か
は疑問ですね(笑) 前作に引き続き今作もファンの入れ替えが気になる一枚です。
そうそう、前に古本屋で買ったクロスビートの表紙がブラーで、中にデーモンとグレアムが仲良
さそうに
キスをするポーズ(寸止めですが 笑)の写真が載ってました。今見てみると複雑ですねぇ。人
間関係
って難しいなぁ・・・・。
GORILLAZ
♪ジャンル一口メモ♪ クラブ系音楽 (ロック+ポップ+ワールド・ミュージック+ヒップホップ+アート・ワーク+独
特のライヴ=ゴ
リラズ)
ゴリラズ 『ゴリラズ』
※愛聴度 ★★★★
※購入価格:1600円(国内盤中古。) ※中古購入
予想:1300円前後(見ますよ。)
↑のブラーのデーモン率いる音楽集団「ゴリラズ」。メンバーとしてヒップホップ界のプロデューサー
であるダン・ジ・オートメーターという人と、チボ・マットも参加しています。(ちなみにフランツ・
フェルディナンド
の次回作はダン・ジ・オートメーターと共作の模様です!) 「13」に収録されている「キャラメ
ル」という曲
(タバコを止めなきゃ・・・という歌詞が実に印象的 笑) 以降の鬱状態的暗さと、明るいメロディ
でさえも
不穏な怪しげグルーヴ感で演出してしまう好きな人にたまらない一枚です。中でも、「クリント・イー
ストウッド」
(あの名俳優と何か因果関係が・・・?)の醸し出す雰囲気たるや、デビュー当初は天使の歌声なんて
言われて
いたデーモンのボーカルにまるで悪魔が憑依したような怪しさです。(名前のまんまだな・・・笑)
でもカッコいい!!
そうそう、MTVでライヴの映像も見ましたが斬新でした。やはりアートワークやメンバー個々のキャ
ラクター
設定にこだわってるだけあって、ライヴも大型のビジョンにVJが流れ、大きいスクリーンに反対側に
いるデーモンの
影が映し出されて演奏が進むという今まで見たことのない試みをしていました。いやぁここまで、徹底
されると見ている
ほうもブラーのイメージは微塵も感じなくなるでしょうね。彼の表現に対する貪欲さを感じました。
あ、それと
ゴリラズはブラーが成し得なかったアメリカでのブレイクもこのデビューアルバムで果たします。ヒッ
プホップが
効果的に使われているのもあるでしょうが、そこはやはり彼らの時代の求める音を嗅ぎ分けるセンスの
賜物なんで
しょう。最後に、日本盤買っても解説書は付きますが歌詞は付いてませんでした・・・・。ひょっとし
て俺のだけ??
PRIMAL SCREAM
♪ジャンル一口メモ♪ ロック (ロック+パンク+ルーツ・ミュージック+攻撃性+柔軟性+豪華メンバー+ヒッピー?=プライマル・スクリーム)
プライマル・スクリーム 『ギヴ・アウ
ト・バット・ドント・ギヴ・アップ』
※愛聴度 ★★★★
※購入価格:980円(輸入盤中古。) ※中古購入予
想:1200円前後(けっこう見ます。)
キャリアが長いバンドなんですが、ほとんどのアルバムを持っています。何しろアルバムに
よって様々に音楽性が変わるので、どのアルバムも個性がありますね。彼らの作品を一枚づつ
遡って
いくとコーラスが綺麗なギター・ポップやら、ゴリゴリのガレージ・パンクやら、ストーンズ
のような
ロックンロールやら、テクノ、ダブ、ハウスなど薬の匂いのするクラブ・サウンドと様々な遍
歴を持つ
革新的なバンドであることがとてもよく分かります。そもそもポップ・ミュージックとかロッ
ク自体が
様々なジャンルの音楽の融合で出来上がってるわけですから、この場合は節操がないというよ
りも
マンネリを嫌い、心底音楽を愛している結晶と言えるでしょう。その彼らの作品の中でも個人
的に
大好きなのがこの「ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ」ですね!まさにロックン
ロール全開と
いった作りで前作がハウスだっただけにファンの間でも物議を醸し出したようです。この作品
リリース
時のVoのボビーのインタビューでは、ストーンズからの影響の質問に「俺たちが影響を受け
たのは
ストーンズが影響を受けた音楽だ!」的な話をしていたのでルーツ・ミュージックへの造詣も
深いの
でしょう。でも、ホント不思議なのはこれだけ多種多様な音楽をやってきた彼らなのに、いざ
ライブと
なると見事なまでの統一感が全編通してあるってことですね!アレンジを多少変えているのも
ある
のでしょうが、まとまりがあってジャンルの違いのバラつきを、ほとんど感じないライブでし
た。そうそう
ボビーはかのジーザス&メリーチェインの「サイコ・キャンディ」でドラムを叩いていた経歴
の持ち主だし
今のプライマルにはストーンローゼスのマニ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィ
ン・シールズ
などそうそうたるメンバーが揃っています!ちょくちょく来日公演はやっているようなので生
ける伝説
たちを一目でも見たい方は、是非どうぞ!パフォーマンスなどサービス精神も旺盛ですし、凄
く良かった
ですよ!!パンキッシュで攻撃的なビートとノイズにノリたい方必見!!
COOPER TEMPLE
CLAUSE
♪ジャンル一口メモ♪ UKロック (ロック+パンク+ダーク+凶暴性+イケメン+若さ+リアム声+デジタルサウンド=クーパー・テンプル・クルース)
クーパー・テンプル・クロース 『シー・
ディス・スルー・アンド・リーヴ』
※愛聴度 ★★★
※購入価格:1200円(国内盤中古。) ※中古購入
予想:1400円前後(見ますよ。)
いやぁ、若いですね!その荒々しさの息吹と何かしでかしそうな危なっかしさが
ギュっと
詰まった、ダークなのにやたら体温の高いイギリスの六人組、クーパー・テンプル・
クロース
のデビューアルバムです。普通のUKロックというよりはUKラウドに分類したほう
がいいの
かも知れませんね。アルバムをパッと聴いた感じだと、重くてダークな印象がやや先
行して
しまいましたが、ライブ映像で「パンツァー・アタック」を見たときの衝撃は未だ忘
れられません!
彼らはライヴのほうが生きるバンドなのかな。ビデオ見た後、速攻でCDを聞きなお
した覚えが
あります。とにかくスリリングで絶望的なロックの退廃した空気を凝縮していますか
ら(ジャケット
も凄いですよね・・・苦笑) 聞く人を凶暴にする危険なサウンドです(笑) ただ
未だに思うのは
クーパーにしてもステレオフォニックスにしても、あの粘りっこい歌い上げ方がやけ
にオアシスの
リアムに似ていると思うのは俺だけでしょうか?それとも流行なのかな?まぁどっち
にしても
将来的にUKラウドというジャンルで、世界にいち早く殴り込みをかけるのは彼らな
のかも
しれません!期待大です!でも、こんな事言ってるのにセカンド聴いてませ
ん・・・。安く売って
ないかな・・・。
KULA SHAKER
♪ジャンル一口メモ♪ UKロック (ロック+ハード・ロック+インド・テイスト+王子様+ツェッペリン+思想=ク−ラ・シェイカー)
クーラ・シェイカー 『ペザンツ、ピッ
グス&アストロノウツ』
※愛聴度 ★★★
※購入価格:600円(国内盤中古。) ※中古購入予
想:1000円前後(ありますね。)
クリスピアン・ミルズ率いる驚異のバンド、「クーラ・シェイカー」のセカンド。彼らは
この
作品のリリースを最後に解散してしまいますが、壮大なコンセプト・アルバムを見事に
作り上げたと思います。デビューアルバムは、ジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペ
リン
にインド・テイストを加えたようなグルーヴ感の半端ない作品でしたが、こちらはアレン
ジで
あったり展開の手法に様々な工夫が施されていて、バンド自体のスキル・アップそして
演りたい音楽の明確なビジョンを打ち出した聞き応えのある作品だと思います。しかも
無駄に難しくせず、あくまでポップであるというのも凄い!ク−ラ・シェイカーを未だに
根強く
支持する日本のファンの気持ちがとてもよく分かります!(本国イギリスでは、ジーヴァ
ズ結成
にもさほど沸かなかったらしいです。インディーからのリリースでしたし、、、)
当時の文献が手元にありますが、クロスビート誌の読者アンケートでは年間ベスト新人バ
ンド
に選ばれていたり、一大センセーショナルを起こしていたみたいですね。俺もリアル世代
だったら
もっと衝撃を受けて、のめり込んだんだろうなぁ。あ、ちなみにクリスピアン・ミルズ王
子は
現在ジーヴァスズいう新バンドを結成しています。来日公演も何度かしていますが未だに
ク−ラ時代の曲が一番お客さん受けがいいようですねぇ。私はジーヴァズもクーラも同じ
くらい好きですが、目指している音楽性は違えど、ク−ラを超えるキャリアを期待する
ファン
も多いと思います!頑張って!
THE JEEVAS
♪ジャンル一口メモ♪ UKロック (ロック+ポップ+古き良き音楽+王子様+シンプル・イズ・ベスト=ザ・ジーヴァズ)
ザ・ジーヴァズ 『1・2・3・4!』
※愛聴度 ★★★★
※購入価格:1000円(国内盤中古。) ※中古購入
予想:1400円前後(たまに見ます。)
↑exク−ラ・シェイカーのクリスピアンが結成した新バンド、ジーヴァズの1stアルバ
ム。
(ジーヴァスって言うほうが言いやすいですよね、、、) 音はいたってシンプル!良いメロ
ディを
追求しているって感じですか。ひたすら聞きやすくてポップなのにク−ラ時代に培ったロック
のグルーヴも炸裂しているので、実にバランスの取れたいい作品だと思います。当り障りがな
い
なんて言い方は失礼だけど、小難しいのはイヤ!って人にはうってつけですね!ロックの楽し
さで
あったりメロディが持つ心を揺さぶる魔法だったりを、これでもか!とまぶしてます!ホント
聞いてる人
もジャケットのように飛んだり跳ねたりしたくなる楽曲満載の一枚。迷ってるなら買うほうが
早い!
時期うんぬんよりも普遍的に素晴らしいですよ!オススメです。そうそう、話は変わります
が、
クリスピアンは菜食主義者らしいですね。またク−ラ時代以前は思想的なバンドもやっていた
ようで
売れてから発言も相まって色々メディアから叩かれることも多かったようです。でも、本当に
頭の良い人
や物の道理を分かっているほど明快な表現をすると思いますし、そういう点で誰もが根底で求
めている
いる「ポップ」という作品作りに彼らが辿り付いた気がするのは考えすぎでしょうか。そんな
気がして
なりませんねー。あと「ワンス・アポン・タイム・イン・アメリカ」のイントロにシン
ディー・ローパーっぽさを
感じるのも俺だけでしょうかね(笑)
SUPER
FURRY ANIMALS
♪ジャンル一口メモ♪ UKロック (ロック+ポップ+ウェールズ+屈折+変人+見事な構成力=スーパー・ファリー・アニマルズ)
スーパー・ファリー・アニマルズ 『ファントム・パワー』
※愛聴度 ★★★★★ ※購入価格:1000円(輸入盤中古。) ※中古購入予想:1800円
前後(スーファリ自体見ないです。)
スーファリなんて略すと早稲田大学の問題サークルを思い出しますけど、こちらもある意味問題児
集団。
最初プロモを見たとき、全員がゴールデン・レトリバーの着ぐるみを着ていたので、こういうアホ
な事を
するのはアメリカのバンドと思いきや、今作で6作目という長いキャリアをもつイギリスのバンド
でした(苦笑)
興味本位でアルバムを買ってみましたが、いやぁ、これがまた素晴らしい作品です。パンク・
チューンから
ゆったりしたナンバーまでバランス良いのに、ごちゃ混ぜな雰囲気がなく全体にしっかりした芯や
統一性が
あって、これぞまさにアルバムを聴く醍醐味!周りに流されることなくひたすら良質な音楽を製作
する唯我独尊
なバンドだと思いますね。前作などはウェールズ語でボーカルを入れたりしている彼らですが言う
なれば茨城訛り
とかなのかな?無知ですいません(苦笑) でも薄ら寒いものではなく(笑)素晴らしい作品のよ
うなのできっと違う
んでしょうね(笑) なにしろ全作品コンプリートを考えてるバンドなのですが出回ってないな
い!外資系CDショップ
でもセールされたりしてますが他に比べると格段に値段落ちてないです。でもいい作品ならそれに
見合う相当の
代価を渡すのも聞き手にとって礼儀ですよね。そんなことを、ふと考えるくらいの素晴しさです。
それと、雑誌とかで
ビートルズの「サージェント・ペーパ−」が比較に出てたりして、そういうの読むと「とりあえ
ず、ビートルズ聴かなきゃ・・・」
って焦りを感じるんですよね、、、まぁマイペースで行こうと思います。スーファリのように
(笑)
THE SMITH
♪ジャンル一口メモ♪ UKインディ・ギターロック (ロック+ポップ+先駆者+類まれなるボーカルとギター+世界観=ザ・スミス)
ザ・
スミス 『クイーン・イズ・デッド』
※愛聴度 ★★★★★(My殿堂入り)
※購入価格:600円(輸入盤中古。) ※中古購入予
想:1400円前
後(見ません。)
人はきっと二分化されているのだと思います。ザ・スミスを好きな人、嫌いな人。そして人生
に
スミスを必要としている人、いない人。もし未聴で、生きてゆくテンションが周りとちょっと
違うな
って思ったときプレイヤーにこのCDを入れてみて下さい。きっと一生(もしくは一時の)最
高の
パートナーを発見できることでしょう。少なくとも私はこれを生涯とおして聴く自信がありま
す。
それだけアルバム自体が名盤と謳われるに相応しい作品だし、音楽がただの「音符の羅列」を
超えた瞬間に溢れています。発売当時のセンセーショナルさ(何たって「女王は死んだ」です
から)
や遠く離れた英国の音楽という点を差し引いたとて、本当に心に響くものは現代の耳にも充分
通用するし、色褪せることはないのだなと痛感した作品でもありますねぇ。一聴した感じだ
と、Voの
モリッシーの粘りっこく時にヨーデルのようでさえある特異な歌唱法が耳につきますが、慣れ
てしま
えばジョ二ー・マーの流暢なギターアレンジやリズム隊と凄まじいまでの一体感を持っている
こと、
個々の曲の素晴らしさからアルバム全体のメリハリ、統一感まで、文句なしの一枚と気付いて
もらえるはずです。このアルバムが特に現代の「オルタナティヴ」と呼ばれるバンドやアー
ティストに
多大な影響を与えたことや、収録曲「アイ・ノウ・イッツ・オーヴァー」が最近の英国のアン
ケートで
「落ち込んだときに聴く曲」No,1に選ばれたり前評判には事欠かかないことから、先入
観を持って
聴いてしまう節もあるでしょう。しかし本当に素晴らしい音楽には感情がほとんど無抵抗にな
るほど
染みる「何か」があると思います。人それぞれツボは違うことももちろん承知していますが、
このCD
には確実に心の琴線に触れてくる「何か」が静かに潜んでる。そんな感想を持ちました。
THE ZOMBIES
♪ジャンル一口メモ♪ ポップス (ポップ+ジャジー+メロディの魔法+二人のソングライター+最高のボーカリスト=ザ・ゾンビーズ)
ザ・
ゾンビーズ 『ザ・ベスト・オブ・ゾンビーズ』
※愛聴度 ★★★★★
※購入価格:レンタルなんです、、、 ※中古購入予
想:1500円(売ってるのみたことないです)
グループの名前で引いてしまった方。あなたは絶対損をしてます(笑) 彼らは
60年代半ばに
イギリスで活動していた五人組のポップグループ。ジャンル的にはソフト・ロックと言えるの
かな。
とにもかくにも、程よくウェットで切なさを滲ませるコリン・ブランストンの歌声と、ポッ
プかつ品の
良い極上の旋律。老若男女関係なくとろけてしまうと思います。洒落っ気があってジャジー
で、この
年代の音楽としては珍しく古臭さを感じず、かなりスムーズに馴染めましたねぇ。実際日本で
も根強い
人気があるのと、事実上解散後リリースされた2ndアルバム「オデッセイ&オラクル」はソ
フト・ロックの
マスターピースと言われているようです。まぁ昔の音楽を掘り起こす場合、どうしても自分の
ような
若輩者は前評判や気に入ったアーティストの挙げたフェイヴァリット、ルーツなんかを頼りに
する
わけで、
そういう意味では情報や評価を鵜呑みにするのは行き過ぎですが、きちんと自分の耳で判断し
て
聴いていけば、よりよい音楽ライフを送れる事間違い無しですよね。それに「古いから」なん
て理由で
一生聴かず終いにしてしまうには、あまりに勿体ないグループだと思います。未聴の方は是
非
聴いてみてください。ちなみにカーナビーツという日本のグループ・サウンズが「好きさ 好
きさ」を
日本語歌詞にして歌っていたという豆知識もありますが(♪お前の全てー!♪って部分を耳を
押え
ドラムスティックを前に出しながらシャウトしてます)、おおよそこのサイトをチェックして
る人には「は?」
って言われそうなのでちょっと触れるだけにしますね(笑)それと最後に、最近再結成したみ
たいですね。
機会があればチェックし
てみようと思います。
コリン・ブランストン 『一年間』
※愛聴度 ★★★★
※購入価格:レンタル、、、 ※中古購入予
想:1000円(わりと見ます。廉価盤もあり。)
上記のゾンビーズのヴォーカリスト、コリン・ブランストンのソロ・アルバム。ゾンビーズ時
代に
曲を作っていたメンバーとがっちり手を組んでのアルバムということと、他の彼名義のアルバ
ム
のなかではピカイチとの評判も受けて聴いてみました。 いやー落ち着きがあって優しいスト
リングス
やアコースティックサウンドのシンプルな伴奏とあの極上な淡い甘い歌声が絡んで、個人的に
はゆったり
とした
午後に紅茶でも飲みながら聴きたくなりますねぇ。こういう音楽に出会ったとき、たまらなくテラス
の
ある家に住みたくなります(笑) 縁側じゃ雰囲気でないんだよなぁ(苦笑)・・・・まぁう
ちには縁
側さえないですけどね。
ともかく、これから秋に向けて季節も穏やかになっていきますから是非CDラックにあって欲
しい作品だと
思います。タイトルにあるとおり、「一年間」の流れをアルバムの中で描くコンセプト・アル
バムになって
おり、単体の曲でも素晴らしいのはもちろんなのですが、やはり通しで聴くのをおすすめしま
す。極めて
柔らかく繊細な音作りなので、みんなで聞いて盛り上がるなんていう要素はゼロに等しいけ
ど、一息つきたい
とき、たまらなく切なくなりたいとき、このスタイリッシュかつ感傷的なストーリで綴られた
映画のようなアルバム
を聴いてみてはいかがでしょうか。
ISOBEL CAMPBEL
♪ジャンル一口メモ♪ ポップス (ポップ+クリスタル・ヴォイス+ジャジー+ボサノヴァ+元ベルセバ=イザベル・キャンベル)
イザベル・キャンベル 『Amorino』
※愛聴度 ★★★★★
※購入価格:いただきもの ※中古購入予
想:1500円くらい?(見た事ないです)
この儚くも美しい声のボーカリストがベル&セバスチャンを脱退したと聞いたと
きにはガクッと
肩を落としました。挙句、ベルセバは、トレヴァー・ホーンのプロデュースで一躍メイン・スト
リーム
に姿を現すし、以前の謎めいたイメージと、強固なまで地元に根付いての音楽活動はどうなったん
だ?
と、声を大にしていいたいですが、まぁその辺の話はいいとして、、、脱退後のイザベル・キャン
ベルの
ソロ・アルバムです。ベルセバがロック色やより大衆的な(悪い意味ではないです)ポップス感を
強めて
いくのに対して、この作品は至ってホームメイドな感触が漂う個人的に大好きな作品になりまし
た。
ボサノヴァからジャズ、フレンチ・ポップのような淡い曲調まで様々なテイストに溢れていて、そ
のアレンジの
繊細なこと。そして、しっとりとした女性の落ち着きに少女のような透明感と無邪気ささえも兼ね
備えた彼女の
クリスタル・ヴォイス・・・。素晴らしいの一言です。インストも収録されていてアルバム全体が
映画のサウンド
トラックのような世界観を持っているので、それもまた魅力的ですね。ソロ・アルバムではその人
が本当に
やりたい音楽が当然分かるものですが、やっぱり自分自身ベルセバを好きで聴いてた理由は彼女に
よ
るところが
大きかったのだなと改めて考えさせられる作品でした。ビリー・ホリデイ(奇妙な果実で知られる
ジャズ・シンガー)
のカバーアルバムも出しているようですし(買います。) 彼女のボーカリスト、ソング・ライ
ターとしての才能に
そのままの歩幅で磨きをかけていって欲しいと思います。今作、休日の午後のサウンド・トラック
に是非いかがでしょうか。
JOY DIVISION
♪ジャンル一口メモ♪ ポスト・パンク (パンク+ニューウェーブ+後のニューオーダー+イアン・カーティス=ジョイ・ディヴィジョン)
ジョイ・ディヴィジョン 『アンノウン・プレッシャーズ』
※愛聴度 ★★★★★
※購入価格:1400円 ※中古購入予
想:1500円くらい?(どうせならリマスター盤を!!)
映画「24Hour Party
People」を見て以来、病み付きになってしまったバンドの1st。後に、ニューオーダー
となる前身のグループでもあります。ただこの当時は、圧倒的な存在感を持つイアン・カーティス
がボーカル
なのと、当時のパンク・ムーブメントの隆盛から出てきただけあって、ちっとも洗練されていない
とも言える
その音は、まさに「パンク」。だけど、同世代のそれとは明らかに違うんですよね。脳に杭を打た
れるように響くドラム
ザクザクとした「あぁ・・・やっぱりエレキ・ギターの弦は鉄なんだなぁ」と再認識するギター、
うねるようなメロディを
ひたすら不穏に鳴らすベース、そして一度聞いたら耳から離れない冷たさのある悪魔的ボーカル。
その全てが合わさったとき、それは当然心地いいアンサンブルになるはずはないわけで(笑) 爽
快か?不快か?
と聴かれれば、もちろん後者・・・・その上、演奏俺でも分かるくらいヘタですし・・・・。で
も、ヘッドフォンで聴いてる時の
この妙な高揚感は、パンクに枠に囚われていない独特のビート、そして、一歩間違えれば不協和音
のギターと、
後のニューオーダーの屋台骨を支えるベースのフレーズに、イアンのボーカルが、まさに「混ぜる
な危険」だったことの
証明に他ならないと思います。特にトリップ感などは、テクノに通じる部分があると言えるし、イ
アンが、クラフト・ワーク
が好きだったというのも納得です。このリリースの前までは、ド直球なパンクをやってた彼ら。そ
こから音楽性は
かなり変異し、パンクの焦燥感を併せ持った実に奇妙な一枚を作り上げました。セカンドを最後に
ジョイ・ディヴィジョン
としての活動は終わってしまうわけですが、オリジナル・アルバムとして個人的にはこの殺伐とし
た中に若さが見える
本作が1番おすすめです。特に「シーズ・ロスト・コントロール」のギター・フレーズは永遠に聴
いていたい・・・・。
深夜にヘッドフォンでフロアにいるような爆音で聴いてください。きっと「恒星の爆発」ジャケッ
トの意味が分かるでしょう(笑)
まだまだ続きます。
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