【故・小倉昌男氏】
渋江喜久夫:
郵政民営化が問われている中、ヤマト運輸の創始者で元社長の小倉氏が亡くなった。「ミスター規制緩和」の異名を取り、旧運輸省や郵政省を相手に真っ向から喧嘩を仕掛けた硬骨漢だった。第二の人生は自らの持ち株を寄付し福祉財団を設立して障害者に職場を提供、保護ではなく自立を支援する社会事業に心血を注いだ。享年80才。「日経ビジネス」掲載作品である。(点描)
西谷 史:
最近の小倉さんの写真しか見たことのない人は、この点描画を見ると不思議な気持ちがするのではないだろうか。近年の小倉さんは、落ち着いた風格を漂わせていた。しかしこの絵からは、改革者のパワーがあふれだしている。たしかに、かつての小倉さんは、こういう人だった。渋江さんの点描には、その人のエネルギーを写しとる力があるのだろう。

 

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