【シャネルな地球】
渋江喜久夫:
我々が住む青い星・地球。その地球が“環境汚染”“異常気象”という黒い悪魔にジワジワと侵略されている。勿論その原因は人間なのだが、この辺で食い止めないと大変な事になる。そこで美しい地球をそのままの姿で永久保存する事にした。容器選びには迷ったが、ブランド好きな日本人にはやはり『シャネル』…かな?(点描)
西谷 史:
シャネルというブランドに郷愁を感じるのは、ぼくだけではあるまい。この香水の瓶に浮かぶ地球にさえ、ある種の懐かしさを感じてしまう。けれどもこの絵には、かなり厳しいメッセージがこめられているようだ。はたしてこの地球は、これから満ちて真円となるのか、それとも闇に閉ざされたブラックホールになるのか。渋江さんは、その解釈をぼくたちに委ねているように思われる。

 

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