後編
「で、それはそれとして」
・・・む、村雨さんの目が、細くなって・・うわぁ・・なんか、怖い・・。
「どこを、どんな風に見られた・・って?」
ふえぇ・・・相手はお医者さんですぅ・・・。
でも、村雨さんはそう言っても許してくれそうにないので、僕は仕方なく、お尻って答えたんだけど、村雨さんは、もっと目を細くして、どんな格好で?って聞いてきて・・。
でもでも、ここには、あんな内診台ないし・・仕方ないから、自分の手で持って、足を広げて、
「こ、こんな格好で・・」
ふええん・・恥ずかしいよぉ・・。
「それで?こんな格好で、こんなことされたのかい?」
え?うわわわわわわ!
村雨さんの指が、僕のお尻を触ってる・・周りをなぞってたかと思うと、ぐいって、中に入って来ちゃった・・。
「わ、わ、わ、わわわ分かりません!だ、だって、カーテンで見えなくて・・!」
ゆ、指じゃ無かったのかも知れないけど、冷たかったけど、でも何入れられたかわかんなかったし・・。
「へぇ・・それじゃ、こんなことまでされたのかもなぁ?」
・・・だ、ダメ〜!舐めちゃダメ〜!
そ、そんなことは、されてない・・と思う〜!
「あ・・あんっ!・・だ、ダメです〜!き、汚い、ですからぁ・・!」
「ん?さっき、洗ったんだろ?」
洗っても、そんなとこは、ダメ〜!
うわあん!また、指まで〜!
「あああんっ!」
くちゃって・・・ぐちゃってぇええええ!!
や・・やだぁ・・・お、おまけに、村雨さんの髪が、その、僕のあれに触って・・その・・くすぐったいっていうか、ざわざわしてきて・・・。
「ほら、しっかり、足持ってろよ」
ふえええええん!
自分で足持ってると、村雨さんの頭を離せない〜!
うわああん!どうしよお〜〜!!
そんなとこ、舐めちゃダメなのに、ダメなのに〜!なんで、僕、お尻が熱くて、もっとして欲しいなんて思っちゃうんだよぉ〜!
「ふぅん・・さすがに、昨日よりは、開くのが早いな・・」
なななななな何がでしょうっ!?
もう頭の中がぐちゃぐちゃで(あ、お尻の中もかぁ・・)、訳がわかんない〜!
「気持ちいいかい?」
ぎゅってつぶってた目を開けると、村雨さんが顔を近づけてきてた。
でも、お尻には相変わらず指が入ってて、なんか押し広げるようにされてて、冷たい空気が時々ひやってする。
あ・・あ・・どうしよう・・えと・・あ、このままだと、また、村雨さんのアレが入って、えと、『あなるせっくす』ていうのになるんだぁ・・。
「仕方がねぇ。今回は、着けるとするか」
なんか、村雨さんは不満そうに言って・・どこから出てきたのかなぁ、それ・・。
んと・・なんだろう?うすっぺらい、四角いの。
村雨さんは、それを破って、中から薄い肌色のものを取り出して、
「ん?コンドーム、見るの初めてかい?」
ほえ〜・・これがコンドームかぁ・・。
って、あれ?コンドームって、避妊具なんだよね?僕、男だから、避妊しなくていいのに。
村雨さんは、それをご自分の・・うわあ・・おっきい・・うわあ、ゴムがぴちぴちで破れそう・・あ、透けて見えてる・・うわ、静脈が盛り上がってて、なんか恐い・・。
「いや・・そんなにじっと見られると、なんだかなぁ・・・」
あ!す、すみません!
「あ、あ、あ、あの!」
「ん?なんだい?」
「あの〜・・僕はしなくていいんですか?」
そう言うと、村雨さんは妙な顔をした。
え?でもだって、僕も妊娠する訳じゃないのに、村雨さん着けてるし、だったら、男同士なんだし、僕も一緒にした方がいいのかなって・・。
「先生・・アンタ、まだ分かってないな・・・」
???
がくってなった後、村雨さんは、にやって笑った。
それから、新しいのを破って、僕のに手を伸ばした。
「ま、いいか。ほら、せ・・龍痲のもしてやるよ」
ふえ・・あ、あの、自分で・・・。
「ただなぁ・・これ、俺用のやつだからなぁ・・合うかどうか・・」
あ・・そりゃ、村雨さんのとはサイズが全然・・・しくしく。
頭にぺたってくっつけて、しゅるしゅるって巻き上げて・・・あう・・やっぱりなんか、村雨さんがしたのとは違う感じ・・。
「漏れちゃあ、意味ねぇからなぁ。ちっと、ゴムで縛っとくか」
はあ・・とりあえずそれで・・・・いったぁ!
村雨さんは、輪ゴムでぱちんて僕のその根本を縛ったんだけど・・ちょっと痛かったです・・ぱちん・・。
「これで、よしっと。それじゃ、続き、といこうかねぇ」
ほえ。
村雨さんは、なんだか楽しそうに、ゴミをぽいって放り投げて、僕をソファに押しつけた。
僕は、背もたれにもたれかかって、足の間には村雨さんがいて、恥ずかしいんだけど、ちょっとお尻の下が濡れてて・・。
村雨さんが、胸にちゅってする度に、ドキドキする。
何の役にも立たない僕のちっちゃい胸を、かしって噛まれると、どうしたらいいのか分かんない感じで、下半身が痺れるみたいになって、でも、村雨さんの手が僕のアレとかお尻とか触ってて・・。
ソファからずり落ちかけててるとこに、村雨さんが僕の足を思い切り広げるから、もっと落っこちそうになって、どうしようって思ってたら村雨さんが上からのし掛かるみたいにして、
「入れるぞ」
って言って・・。
どう返事しよう、どうぞって言うのも変だし、て考えてるうちに、お尻に熱いものが触った。
今日は、それがなんだか知ってる。村雨さんのアレなんだよね。
村雨さんは、指でそこを押し広げるようにしながら、熱いアレを僕の中に埋め込んだ。
少し、きゅってゴムが滑る音がして、でも、最初がすっごく痛くて、泣きかけたんだけど、でも、村雨さんが額にちゅってしてくれたから、我慢してじっとしてたら、じわじわって少しずつ村雨さんのアレが入ってきて・・。
村雨さんのが入っちゃうと、なんかすごく息苦しくて、僕は一所懸命息をした。
そこがじんじん熱くて、どくどくってなってて、苦しいんだけど、そこに村雨さんがいるんだなぁって思ったら、なんだか嬉しくて、村雨さんの背中に手を回して、ぎゅってしてみたら、村雨さんはとっても優しく笑ってキスしてくれた。
それから、少しずつ村雨さんが動いて、そのたびに、奥がずんっずんっっって重い感じなんだけど、怖いけど、でも頭の中が真っ白になって。
「・・このへんだったな」
「ふぁっ!」
そそそそそそこ、ダメ〜〜!!
「・・・っと。そんなに締め付けんなよ・・」
分かんない分かんない分かんない〜〜!
「い・・やぁあんっ!そこぉ・・ダメぇ〜!」
あ・・も・・力抜けて・・。
うわああん・・さっきまで、足が突っ張って、村雨さんがあまり深くこないようにしてたのに〜・・ふえ・・思い切り、広げられちゃったぁ・・。
や・・だぁ・・なんか、どんどんすっごい奥まで、ずしってぇ・・・。
「あ・・・あっあっ・・は、あぁんっ!」
「そんな、可愛い声出すなよ・・その気になっちまうだろ?」
変になっちゃうよぉ・・・あ・・・?
「痛ぁい・・・村雨、さん・・痛いよぉ・・」
「祇孔、だろ?」
「・・祇孔・・痛い・・」
「ここが?」
あ・・そこじゃなくて・・ひう・・回しちゃだめぇ・・・。
痛いの・・えと・・あ、分かったぁ・・輪ゴムが痛いんだぁ・・。
「外してぇ・・」
「あぁ、こっちか」
触っちゃだめぇ!よ、余計、痛い・・気持ちいいのに、痛い・・。
村雨さんは、僕のアレをつまんだりさすったりして、
「しかし、外すと、せっかく着けたのが意味ねぇからなぁ」
って仰った。そ、それはそうかもしれないんだけど・・でも、痛ぁい・・。
どうしようって考えてる間にも、村雨さんは僕のアレを触りながらすっごい力強く僕の中をえぐって来る。
そのたびに、僕はずり上がりかけては、村雨さんの手で腰を掴まれて引きずり戻される。
「あっ・・あっ!・・・あぁっあっ!」
も・・何も考えられない・・。
痛いけど・・痛いけど、それ以上に気持ちいいよぉ・・・。
一際激しく、村雨さんが僕を突き上げた。
僕もそれに押し出されるように悲鳴を上げて・・あ・・な、何で?
体中がどろどろに溶けてて、マグマみたいな濁流が一点に集中して・・なのに、解放されない。
そこが破裂しそうにズキズキする・・。
痛いよ・・・痛いよぉ・・・。
村雨さんは、僕が痛いのに気づいてくれないのか、僕の腰を持って、中で暴れてたモノを抜いちゃった。
「ひっ!・・ひぁっ!」
ずりゅって、なんか、すごい変な感触で、でも、それもなんだか気持ちいいのに、僕は一人で跳ねている。
村雨さんは舌打ちして、ご自分のアレから手早くコンドームを剥ぎ取った。
「いちいち付け替えねぇといけねぇってのが面倒なんだよな」
それから、ふと気づいたみたいに僕を見た。
恥ずかしくて足を閉じようとしたら、自分の足にアレが擦れて、また痛くなる。
村雨さんはにやっと笑って、僕の足首を掴んで左右に広げた。
僕のアレは天井向いてて、ズキズキして恥ずかしいのに、じっと見られるから、僕は思わず顔を覆う。
「アンタが着けてくれっつったんだぜ?」
ふえ・・。
「そうだねぇ・・『祇孔に突かれまくって気持ちいいから、外して下さい』って言ってみるかい?」
・・・う・・・・・うぇ・・・・・。
うく・・・ひっく・・・・・。
「・・・っと。おい、龍痲?」
村雨さんが、慌てた様子で腰を上げて、僕をぎゅっとしてくれた。
「悪ぃ、あんまりアンタが可愛いから、ちっと虐めてみたくなっただけだって。すぐ外してやるから・・泣くなよ、なっ?」
ふえ・・・視界がぽやぽや・・・村雨さんが、僕の目をぺろぺろって舐めてくれた。
それから、僕のアレを持って、輪ゴムを外して・・コンドームも除けちゃった。
あんまり痛かったから、ちょっぴり元気の無くなった僕のアレを・・・村雨さんが、ぱくってくわえたぁっ!
「やっっ!やぁだ!・・祇孔、離し、てぇっ!」
あ・・だめ・・・そんなにしたらぁ・・・・。
さっきまで痛かったから、ちょっぴり恐かったけど、今度は何にも邪魔されなくて、体中を駆け巡る電流がそこに集中して・・・。
だめ・・ホントにだめぇ・・・出ちゃう・・・!
「離してぇっ!・・お願い、ですからぁっ!」
「昨日だって、飲んでやったろ?」
ま、ま、ま、またそんなもの、口にしちゃうおつもりですかぁああああっ!
やだやだやだやだぁああっ!
あ、あ、あ、あ、あ、あ・・・も・・・だめ・・・・。
それまで、痛くて我慢してたせいか、それは、すっごい身体中の力が抜けちゃうくらい、気持ちよかった・・。
へたっ、て、ぐんにゃりしてる僕を見ながら、村雨さんはにやって笑った。
口の周りの白いのを、べろって舐めてる・・・うぅ・・・しくしく・・・。
「さて、と。お詫び代わりに、たっぷりと可愛がってやるからな?」
え?え?え?
あ・・そんな、別に、村雨さんにお詫びしていただくようなことは、何も・・・。
そして、僕は、また、頭真っ白のぐちゃぐちゃになったのだった。
・・せっかく治ってたのに・・・また、立ち上がれなくなっちゃったよぉ・・・。
翌朝、村雨さんは、とっても美味しい朝御飯を作って下さった。
自分で食べられますって言ったんだけど、食べさせてやるからって仰って、いちいち口に運んでくれた。
「そういえば、龍痲。身体は大丈夫かい?」
え?・・・えと・・・うん、おなか痛くない。
「大丈夫です」
村雨さんは、ふぅん、て目を細くして僕を見た。
同じように目を細めるのに、怖かったり、すっごく優しそうだったりするよね・・どこが違うのかなぁ。
「なぁ、ものは相談だがよ。・・やった後、丁寧に洗ってやるから、今度からやっぱ生でやらせてくれねぇか?」
えっと・・・コンドーム無しでってことだよね。
んと、えと・・洗ったら、おなかも痛くならないんだったら、いいかなぁ。
「はい。かまいません」
「・・ちゃんと、考えて答えてるかい?」
しくしく・・考えてるのに・・僕なりには・・。
「だってだってだって、村雨さんのがおなか一杯に広がるの、嬉しかったし・・」
がちゃん。
・・?村雨さんが、スプーンを取り落とした。
なんで、顔を手で隠してるのかなぁ?
「アンタは・・相変わらず、すげぇこと言うな・・」
???
何か、僕、変なこと言っちゃいました?
「でも、僕、村雨さんが好きだから、村雨さんが僕の中にいらっしゃるって感じるの、すごく幸せなことだと思うんですけど・・」
変なことかな?
んとー、どこが、変なのかなぁ?
一所懸命考えてたら、村雨さんが額にキスしてくれた。
「俺も、アンタを感じるのは、すっげぇ幸せだぜ?」
あ・・・そっかぁ・・・村雨さんも、幸せでいてくれるんだぁ・・・えへへ〜嬉しいなぁ・・。
「アンタは危なっかしいんだから、俺だけ見てろ。その方が、世の平穏のためだ」
・・・どういう意味だろう・・・。
それから、村雨さんは、一杯、注意事項を僕に言って聞かせるのだった。
こういうことしたって、誰にも言っちゃ駄目、とか、何か分からないことがあったら、まず村雨さんに連絡しろ、とか・・。
僕って、そんなに頼りないかなぁ・・。
う〜、村雨さんとお話しできるのは、どんなことでも嬉しいんだけど・・でも、僕だって、自分で判断できることもあるよぉ。・・・・多分。
・・・どうしよう。あんまり村雨さんにご迷惑をかけないように、どんなことがいけないのか、ともちゃんさんにお聞きしてみようかなぁ。