幻の坂東三国観音めぐり

法雲寺の如意輪堂には如意輪観音様がお祭りされています。 ここは、かつての坂東三国三十三観音の12番目の札所でした。 このお堂に明治九年に坂東三国霊場を廻った記録を残した2枚の額が掲げてありました。 そのうち一枚は、現在でも残っていて、十八番から三十三番と番外の観音様について書かれています。 しかし、もう一枚は、じいやが掃除をしている時、それと知らず燃やしてしまいました。 今や、幻となってしまった坂東三国三十三観音霊場は、はたして復活するのでしょうか。


明治九年の記録


平成の観音巡り

一世紀以上経った平成十二年五月、額の情報を頼りに五万分の一の地図を片手に観音様を尋ねてみました。 廃統合されたり、兼務しているお寺では拝観することや、確認することができない観音様もありました。