2002年度秋公演

逃げ出した人工知能、アルファを巡り、物語は展開する

 

「うるさい、黙ってろ! って、お前も落ち着けっ!」

「だってだってぇ〜!!」

 

「え!? じゃあうちのポチは!?」

「あぁ、車にひかれてたよ」

 

「ふざけるなよ!! 黙って聞いてりゃ何だ?

俺たちはお前を心配してここまで来たんだぞ!?

なのにその言い方は何なんだよ!!」

 

「お前は命令されて動くプログラムだ。

人間みたいに普通に育てても、意味が無いんだよ」

 

「私は別に……普通に育てられたよ?」

 

「な……!!」

「さっきより全然強いじゃない!?」

 

「この世界が壊れれば、皆助かる。

……私以外は」

 

「いやぁ、すっげぇ助かるよ、

これで赤点は免れそうだ」

 

「これくらい教えるなんて余裕余裕」

 

『何を言っているかは、

添付ファイルを見てもらえばわかる』

 

「添付ファイル?」

「……ファイル名、【アルファ】……?」

 

And That's All ……?

 

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