XR−BAJAで行く林道ツーリング日誌
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悲願、帝釈山完抜  2008.08.15 福島県・会津方面ツーリング(2) 
突然けたたましいチャイムの音で目が覚める。時刻は6:00。
すぐ近くに村役場のスピーカーが設置されているらしい。
うとうとしていたら7:00に今度はサイレンが鳴り響く。空襲警報か!(^_^;)
8:00に食事をして、ゆるゆると身支度を整え出発の準備が整った9:30には雨がぱらつき始めた。


朝から雨
走り始めてすぐに雷を伴う本降りになった。ついてないなぁ。
合羽を着るのが面倒なのでそのまま走っていたらシャツに雨が染込んできて一気に寒くなる。
計画では「小塩・塩ノ岐林道」へ向かうつもりだったがこれではまともに走れそうにない。
このまま「帝釈山林道」のある桧枝岐に向かうことにする。


雨宿り
雨宿りをしたいのだが適当な建物が見当たらない。
道路の所々に設置されている気温計は28℃からどんどん低下して22℃。
だいぶ走ってから雪避けのコンクリートの屋根の下で停車。
風に当たっていなければ寒さはそれほどではない。
30分もしないうちに明るくなってきて雨も小降りになった。


帝釈山山頂
帝釈山林道の福島側は道幅の広い砂利道で乗用車も行き来している。
頂上に着くころには陽射しがでてきて、合羽が着ていられないほど暑くなった。
なんという天気の変わりようだろう。
栃木側は土砂崩れで長年通行止めが続いていたが、今回は念願かなってやっと通り抜けられそう。
ちょうど向こうから登って来た“ジェベル”さんに様子を尋ねると問題ないと言う。
お〜し、行くぞぉ〜!


砂防ダムはカラカラ
栃木側は道幅が狭く多少荒れ気味の箇所もあるが断然こちらの方が面白い。
下るにつれて湿った土の比率が多くなり腰を浮かせてスラローム。
こりゃぁ「安が森」に引けを取らないくらい楽しめるなぁ。(*^^)v
麓近くの砂防ダムで 数年前に見た奇麗な景色 を期待していたら、すっかり水が引いて跡形もなくガッカリ。
休憩中にレンジローバーが登って来た。ドライバーが降りて来て「こんにちは」と挨拶をして 河原の様子を確かめた後でまた車に乗り込む。
何をするのか見ていたらやおら道端の起伏を乗り越えて河原へと降りはじめる。うっそ〜…。 驚いている我々を尻目にあっさり降りて行ってしまった。すげ〜(・・


馬坂林道起点
「馬坂林道」を川俣湖方面へ進むと「無砂谷林道」がある。
地図上では周回路になっているが廃道に近くかなり荒れているはず。
以前途中まで足を踏み入れたのだが、当時オンロードタイヤを履いていたsugiがギブアップして引き返した道。
リベンジ開始。
道は所々ぬかるんで、崖崩れの跡もあるが進めないほどの障害はない。
夏草は勢い盛んで、脇からせり出して道を消し去ろうとしている。
路面が判別しづらい箇所もしばしば。
道幅が狭い上に前方の視界が利かないので対向車があったらやばいなぁと考えるが、さすがにその心配はほとんど無用。(^_^;)
3kmほど進んだところで前方に4輪が停まっている。
登山の身支度を整えている男女が二人、このすぐ先は土砂崩れで通れないと情報をくれる。
ぬかるみがひどくなって来て、この先は方向転換するのも大変そうなのでここで撤退。


箔付き
馬坂林道へ戻って川俣湖へ向かう。 辺りは水溜りだらけで右へ左へ大忙し。
大きな水溜りは足を広げてゆっくり通過。「深かったらどうしよう」と不安になるが幸いみんな浅いものばかり。
BAJAはすっかり泥だらけになって洗車が大変だけど、楽しいから良しとしよう。(^^ゞ
林道起点で一服していた“DR”さんと挨拶。 キャンプ道具を満載していて道の荒れ具合を心配していたが水溜り以外特に問題ないと伝えると出発して行った。
我々のダート走行はここでおしまい。タイヤにエアーを入れて舗装路に備える。


熊丼の店
日光方面は渋滞が予想されるので沼田へ向かうことにする。
途中にある“熊丼の店”は今も健在。盆休みとあって賑わっていた。
「奥鬼怒林道」(舗装路)を走るのは久しぶり。こんなにカーブが多い山道だったっけ?疲れた体にはちとこたえる。
戦場ヶ原を過ぎて硫黄のにおいがしはじめると左手に湯ノ湖の絶景が現れる。
金精峠を越えて丸沼高原のドライブインで一休み。土産を調達したあとで蕎麦をすする。
カバンと腹が膨れたらまた出発。この先の丸沼を見渡す眺めがまた素晴らしかったけど停まって写真を撮る余裕がない。(^^;)


ミラーを着けてみた
車に追従してだらだらと国道を進む。尻の痛さがもう限界。
ようやく沼田に入ったところでホームセンターに寄り道。
失った右のミラーを調達したかったんだけどバイク用品は置いていなかった。
諦めて帰り際に自転車のミラーを発見。無いよりましだろうと付けてみたが凸面鏡で距離感がつかめずいまひとつ。 小振りでカッコいいんだけどなぁ…。
雷が鳴り始めたのでとっとと帰ろう。
関越道は断続的に渋滞していて高崎から先は大渋滞。車列の間をすり抜けるのもくたびれる。
いつになったら帰り着くのかと途方に暮れ、尻の痛みと熱気に耐えつつも20:00帰宅。 いや〜帰ってこられるもんだねぇ。(^^ゞ
こんなにくたびれたのは久しぶり。休みがあと2日あるのが救いだ。

〜おしまい〜 <走行距離625km>