XR−BAJAで行く林道ツーリング日誌
HOME ツーリング BAJA改造 整備記録

だって梅雨だぜ・・・!?  2008.07.06 山梨県・韮崎方面ツーリング 

今にも降り出しそうな曇天の下、6時過ぎに家を出る。
途中で給油した後、6:30にsugiと合流し首都高へ。
バイクで首都高を走るのは初めてだが「大手トンネル」が開通したおかげでカーブや分岐の多い環状部を通らなくて済むので気が楽。

中央高速に乗り「談合坂」に着くころには手が痺れて感覚がなくなる。
左手は時々ストレッチをして感覚を取り戻していたが、アクセルを離せない右手はきつい。
どうしてこんなに痺れるのか?どこか不具合があって振動が出ているのだろうか。
新たに付けたビードストッパーのせい?
それとも前輪を組み直した時に見つかった歪みの影響?
sugiに尋ねるとやはり同じ症状が出ているという。
中央道の路面が特殊なのだろうか。原因は分からないまま。

7:30に「談合坂SA」到着。
8:00に待ち合わせのサラパパさんのBAJAがもう停まっていた。
本人が見当たらないので辺りをきょろきょろしているとタバコを燻らせながら登場。
「おはようございま〜す」
3人で食堂へ。
私は「肉そば」を注文したが、これがお世辞にも旨くない。
肉がカサカサで段ボールを食べてるみたい。蕎麦だけかきこんで、ごちそうさん。
一息ついたら出発。


コンビニで一服
薄日が射し始めた上々の天気のもと、相変わらず手の痺れと戦いつつ「韮崎」到着。9:20。
コンビニで繋ぎのパンなどを調達したら林道目指して県道を北上。
あらかじめナビに書き込んできたルートをトレースして山道を進む。
やがてT字路。
左手がダートだったのでそちらへ進路をとるが、すぐに予定のコースから外れていることに気づく。
停車して相談。せっかくのダートなのでそのまま進むことにする。



空気抜いてます
前回の経験からタイヤの圧を下げてみた。今回はポンプ持参なので大胆に抜く。
道はフラットな砂利のダートで、きついカーブもなく走りやすいが、やや抜きすぎた感のある前輪はヨレル感じがして心許ない。ガレ場やぬかるみでもない限りここまで圧を下げる必要はないなぁ。
下りのコーナー手前でブレーキング。リアがずりずり滑り出すがブレーキを離せばすぐにグリップを回復してコントロールが利く。オーモロー。
sugiがビデオカメラを持って来たというので我々の華麗な走りを撮影してもらおうと思ったが、振動でうまく撮影できず断念。



林道終点、折り返し
30分ほどで舗装路に突き当たった。標識から「林道前山大明神線」と判明。
県道がすぐ近くで、目指す「みずがき湖」へショートカットできるが「小森川林道」をパスすることになり忍びない。
相談の結果予定のコースまで引き返すことにする。好きだねぇ。
再びダートを快走し、先ほどのT字路まで戻ったところでタイヤの空気を充てん。
今回sugiは電動ポンプを持参。電源確保のため新たにシガーソケットも取り付けた。 スイッチオンであっという間にエアーが入る。便利〜。
私もフットポンプを持ってきたがどうもうまく入らないので恩恵にあずかる。

小森川周辺には短いダートが点在している。締まった土がベースの走りやすい貴重な路面。
「砂利はだめだよ、砂利は・・・」と言っていたサラパパさんも、
「ここは走りやすくていいね〜」とご満悦。


花とおじさん
「みずがき湖」到着。
人影まばらな休憩スポットはラベンダーがちょうど見頃。
パンをかじったりして談笑しているうちに正午を知らせるチャイムが鳴る。
「もう昼か・・・」計画よりもだいぶ押し気味だけど、まあいっか。

県道から畑の中の細い路地を抜けて「高須林道」(舗装路)に入る。
こんなわかりにくい道でも時間のロスなしに進めるナビは偉大。
やがて前回のツーリングで来た「横尾山林道」の終点に無事接続して思わず拍手。 これで帰りのルートはつながった。

私が前を走ると「適当なポイントで停車しない」と苦情が発生したので先頭をsugiに譲る。
確かに今回(毎回か)林道途中の画像が少ない(ほとんどない)。
自分でも「あ、ここ写真に撮りたいな・・・」とは思うのだが、そういう場所は減速しないで駆け抜けたい場所でもあり「まあいっか・・・」ってことになる。
結局sugiも2回は停車したものの林道の様子が伝わるような場所ではなく、サラパパさんに呆れられる。
「おたくらはもう・・・」(苦笑)
「サラパパさんのタイミングで止まってかまわないですよ〜。」
「いや、前の車について行かないと悔しいから・・・」
「あぁ、わかる気がする・・・」


横尾山のグラベル
砂利ベースのダートを3速ホールドで走るが、カーブでタイミングがずれるともたつく。
sugiはカーブ手前で無理やりでも2速に落としているというので試してみる。
シフトダウンで尻振りダンスをするものの立ち上がりは安定してアクセルを開けられるようになった。やっぱ横着しちゃいかんなぁ。

30分ほどで横尾山林道を抜けたら舗装路で信州峠を越え、千曲川沿いの県道へ。
晴れていれば八ヶ岳が奇麗に見えるポイントだが今日は雲に隠れて眺望がきかず残念。
途中で給油。8.8L入って燃費28.0kml。
高速を使った割に前回よりやや燃費が落ちたのはオイルをG2に戻したせいか?
小雨がぱらつきはじめて山の上の雲が活発に動いているが合羽を着るほどでもないのでもう少し様子を見ることにして前進。

相木はやや荒れ気味
「秋山」から「相木林道」に入る。
登りのダートを鼻歌まじりに楽しんでいたらナビが脱落。慌てて停車。
前回壊れて接着剤で補修したステーが同じ所から折れていた。こりゃだめだな。
もうナビの必要はないのでバッグにしまうが、この時ちゃんとアプリケーション終了の手順を取らずに電源をオフにしたため、軌跡のデーターが飛んでしまいガッカリ。

相木林道は所々荒れていて横に張り出した木の枝を避けるためバイクに伏せて進む場面も何度かあった。
勢いに乗せて走れる場所では前方の状況をしっかり見据える。
水が流れた跡のクレバスを発見すると即座に反対側のワダチに逃げるが、逃げ道がない場合は腰を浮かせて「ままよ・・・!」と通過。ゴロ石が並んでいる場面では石と石の間にタイヤをうまく誘導するよう集中。
次々に流れてくる状況を一瞬で判断して応じる駆引きが面白い。


降ってきた
舗装路に出て「三国峠」へ。
峠に着いた途端雨脚が強くなってきたので東屋に避難。
見る見る雨の勢いが激しくなり、すぐ近くに落雷。
空を引き裂くように稲光が走り、炸裂音。ここはホントに安全なのかと心配になる。
このまま天候は回復しないのではないかと不安になったが、30分ほどで勢いが弱まり明るくなってきた。
周りの崖から頻繁に石が崩れて来る中、この機を逃すまいと出発。
私とサラパパさんは合羽を着込むが、sugiは持ってきていないという。
「えぇ〜!?」
エアーポンプやビデオカメラは積んで来たくせに合羽は持ってこないのかぁ・・・。

峠からほどなく、合羽を頭からかぶってうずくまった人影を発見。脇には自転車。
手を振って停車を求めている。
「どうかしました?」
「峠はまだ先ですか?」
「もうすぐ先ですよ。」
「どんなかんじですか?」
「・・・」どんな感じと言われても答えに窮する。
「さっきまで雨と雷がすごかったけど今は大丈夫・・・」的を得ない答えを返す。
問題ないというので「気を付けて」と言い残して先へ進む。
あの雨と雷の中を一人で過ごしたらさぞ心細かっただろう。

沢のように水が流れる斜面を下る。
シールドが曇って路面が見えない。しかたなくシールドを上げると視界は回復するが雨粒が顔に当たって痛い。
そのうちメガネが曇ってまた路面が見えなくなる。
こんな状況では楽しくないかと言われると、そうでもないから可笑しなもの。
「ふれあいの森」で一息。時刻は15:30。
今からでは「大滝」のレストランも間に合わない。食事はもう少しお預けにしよう。

逆川林道からまた登り。
しんがりの私は前の2台に遅れないようついて行くが、なんだかタイトカーブが曲がりづらい。車体を傾けると前輪が一瞬ひっかかるような感じがする。
思うに空気圧が高すぎるのではないか。電動ポンプの力を借りて1.8kgくらいに上げてしまったが1.5kgほどが適正のはず。なにごともやり過ぎはよくないということか。

「有間峠」で休憩の間、合羽を着ていないsugiが「寒い!」を連発。
前にもこんな経験があったよなぁ。学習してないなぁ。
余分な着替えなど誰も持ち合わせていないのでタオルを首に巻いてまぎらわす。
さすがにこの天気では他に人影もなく、鶯だけが上手な鳴声を響かせていた。


横尾山林道にて
ジンクス通り「大名栗林道」はパスして「成木街道」へ。
前方に車のいない緩やかなカーブの道を同じタイプのバイクが3台、等間隔で疾走していく。
沸き起こる連帯感。自分はいまバイクを操っているんだという充足感。
多少の雨には祟られたものの有意義な一日を過ごせたことが素直にうれしい。

青梅のレストランで食事をした後、サラパパさんと別れて渋滞の待つ街道へ。
21:00に帰宅。
日帰りのコースとしてはなかなか良かったのではないか。
最後に「大名栗」を走れなかったのが残念だが、機会を見つけて再挑戦したいルート。

〜おしまい〜 <走行距離424km>