XR−BAJAで行く林道ツーリング日誌
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おやじ、飛ぶ・・・  2008.05.05長野・八ヶ岳方面ツーリング(2) 

昨日は疲れていたのに寝つきが悪く、夜中に数回目を覚ました。
再び目を覚ますと窓が明るくなっていたので起き上がる。時刻は6時前。
しばらく地図を眺めて今日のルートを確認しているうちにsugiも起きだした。
8:00に朝食。しっかりおかわりして満腹。
一人7000円の宿代を払って9:00に出発。まずは佐久にある「茂来林道」へ行ってみる。
宿から10分ほどでダートに突入。いいねぇ。グラベルで滑りやすいが総じて走りやすい。


茂来の支線、その1
小休止でsugiが小用を足している間、私は右手に延びている細い支線を眺めていた。
軽トラが入ったような轍が急勾配に続いている。おもしろそう・・・。
少し進んで引き返すつもりで停車したら後ろからエンジン音。
あれ?ついてきちゃったの!?
そんじゃ行けるとこまでいってみようってんで狭い勾配を登ってゆく。
やがて道は林の中に消えていたのでそこから引き返す。
いや、なかなか楽しいねぇ。(*^_^*)



茂来の支線、その2
本線に戻って先へ進むとまた気になる支線が・・・。
どこかへつながっていそうな雰囲気なので進入開始。
すぐに熊笹に覆われて道が判別しづらくなってきた。穴や崩落がないことを祈りつつ慎重に進むと開けた場所に出た。
奥には大石が数個鎮座しており、その先にも道らしきものが続いている。
歩いて確かめるとまだ先まで進めそう。



大石をどかして前進
大石の脇を通れないかとチャレンジするも藪に阻まれて小回りがきかず断念。
石を二人掛かりで押してみたらなんとかバイクが通れる空間ができた。
ここからさらに登ってみる。
途中、雨水を逃がすためと思われるギャップが数か所あって、乗り越えるのに緊張する。 数百m進んで勾配がきつくなったところで休憩。
防寒ジャンパーが暑すぎて汗だく。インナーを外した。
辺りは鳥の声しか聞こえない。



自立できない傾斜・・・
しばらく休憩ののち再び前進。
足場の悪い急斜面を必死に登ったらすぐに行き止まり。
おそらく峠がすぐそこだろう。残念ながら引き返す。
苦労してバイクの方向転換をしたが急斜面で乗車ができない・・・。
じたばたしながらふと道端を見ると、なにやら祠のようなものが・・・なんだろう?
sugiが様子を見にきて二人で覗き込んでいたら後ろでガシャン!!(・・
RAIDが傾斜に耐えきれずにぶっ倒れた。罰があたったんじゃない?(^_^;)
なんとかバイクに跨り、エンジンブレーキをフルに使って下ってゆく。

本線に戻ってしばらく進むとゲート出現。
ナビで確認すると次の目的地「信濃山林道」は目と鼻の先。惜しいなぁ。
廻り込める隙間もないので引き返すしかない。


茂来林道のフラットダート
来た道をずっと戻る。
砂利のダートで調子に乗っていたら途中で大きくスピン。
お尻がグワングワンと2、3回蛇行して生きた心地がしなかったが転倒は免れた。 その先は慎重に走る。((+_+))
今朝登ってきた小海からの分岐を通過して「信濃山林道」の起点に到着。
この林道はハート型の周回路で茂来山山頂への登山道に繋がっている。
昨年夏に今いる場所までは来たものの時間が無くなってパスした道だ。
右手のなだらかな側から入ってみる。すぐにガレ気味になるがこの辺りではまだ余裕があった。

分岐を直進。少し進んでルートから外れていることに気づいたがとりあえず進んでみる。
案の定行き止まりでUターン。
本線を進むと道が荒れてきた。2速でも苦しくてローに入れる場面もあり。
こりゃきついなぁ・・・。
半周を過ぎて下りになったが道は相変らずガレガレ。道幅が狭くすぐ脇が崖のため恐ろしい。前を行くsugiの姿が見えなくなったがペースを落として慎重に進む。ぜんぜん楽しめない。(ーー;)

途中にある分岐はゲートが開いていた。
先ほど諦めたゲートまで続く道だと思われるがsugiの姿はない。
「気付かずに直進したんだろうなぁ・・・。」曲った形跡もないので直進する。


凹んだタンクと心
しばらく進むとsugiが停車していた。こけたらしい。
結構派手に転倒したらしくバイクのあちこちに損傷をおっていたが、幸い本人は軽いうちみ程度ですんだ。いつも忘れるプロテクターを今日はしっかり着けていてよかったね。
前輪の曲がりは蹴り数発で元に戻ったがタンクの凹みはいかんともしがたい。本人も凹んでいるが、この期に及んで結構楽しいとのたまう。ツワモノですなぁ・・・。
もう二度と足を踏み入れることはないであろう信濃山林道をあとにして下山。
昼食の為小海駅へ戻ることにした。

私の方向音痴ぶりを発揮して小海周辺を迷走した後、13:00小海駅到着。
折りしも雨が降り始めた。
食堂の脇にバイクを停めると、近くに救急車がいたりしてなにやら騒然としている。
なんでも駅のガラスに気づかずに人が突っ込んだとか。厚いガラスが粉々なのでかなりの衝撃だったんだろう。
朝飯をしっかり食べてきたのでさほど空腹感は無く、軽くざる蕎麦で腹ごしらえ。
小一時間ほどして出発の時には雨は小降りになっていた。


八ヶ岳の登りはハード
ここからは八ヶ岳麓の林道郡を走ってみる。
141号線から「馬流(まながし)」で西へ。本間川沿いのダートを登る。
3kmほどで舗装路に出たらナビに書き込んでおいたルートを頼りに「八ヶ岳林道」へ。 途中オフロードバイクの集団とすれ違った。

「八ヶ岳林道」はほとんど直線の急勾配でかなりガレている。
轍は尖ったゴロ石で埋め尽くされているので出来るだけ中央の土の部分を走りたいが、バンクがあって心もとない。2速のままチェーンソーのようなエンジン音を響かせながら必死に登る。

気力が切れかけたところで小休止していると、上から軽四輪が降りてきた。
脇に避けて待つが車体を左右に揺すっているばかりでなかなか進んでこない。(^^;
すれ違いざまに笑顔で挨拶。地元のおっちゃんが山菜取りにでも来たのかな。


雪だまりに着地の図
再び前進。もうじき舗装路に出るというところまで来て前方に雪。
直進すればどうという事もないと思い車速も落とさずに進む・・・。
雪を踏んだとたんに嫌な感じがした。身体が硬直してリアが大きくスリップ。
目の前に林が迫って、気が付いたらバイクの向こう側へ投げ出されていた。
横倒しになったBAJAはガクガクとエンジンを震わせてやがて停止。
後ろから見ていたsugiの証言によると「飛んだ!」という。
着地点が雪だまりで助かった。身体はどこにも異常なし。
タンクからガソリンが漏れているので、あわててBAJAを起こす。
サイドカバーやフレームに傷が付いたがこちらも軽症。


雨に濡れた白樺林
舗装路に着く頃には雨脚が強くなってきた。
牧場の中を走る「日石林道」はパスして、南下することにする。
「稲子湯」の前を通り「本沢温泉」に通じる道を過ぎたら再びダート。
それを過ぎると通る車もない白樺林の中の静かな舗装路が続く。
ジーンズ一枚しか履いていないsugiはびしょ濡れで震えている。
予定よりかなり早いが宿に向かうことにする。

141号線から野辺山駅を過ぎてすぐに「リゾートイン・黒岩荘」はある。15:40到着。
想像以上に立派な建物で泥まみれの格好で上がるのが忍びない。
できるだけ汚れを落としてからチェックイン。
玄関先でsugiがズボンを脱ぎ始めた。おいおい・・・。 びしょ濡れのジーンズを一刻も早く脱ぎたかったらしい。

部屋は8畳で、二人で使うには充分に広い。
歯ブラシやタオルなどは付かず布団は自分たちで敷くエコノミーパック。
風呂は洗い場や湯船も広く、シャワーもまともで気持ちがいい。(^o^)
雨で買い物に出られないが、館内に自販機があるので問題なし。
設備になんの不満もない。こんどこの方面に遊びに来るときはここを拠点にしたい。

18:00に夕食。
さすがに食事はちょっと貧弱だなぁと思ったら、給仕のお兄ちゃんが次々に料理を運んできた。
「鶏のワイン煮込み」に「ニジマスのムニエル」・・・。
貧乏性のおっちゃんたちは先におかずを並べてもらわないとご飯のペース配分が出来ないんだよねぇ・・・。
胃袋が落ち着いたところで冷酒を注文。この食事が付いて一泊8000円なら充分満足。

部屋に戻って明日の戦略会議。
外は盛大に雨音がしているが、明日は朝から晴れるらしい。
めずらしく23時までテレビを見てから就寝。(-_-)zzz

三日目に続く