XR−BAJAで行く林道ツーリング日誌
HOME ツーリング BAJA改造 整備記録

桜の下で“岩魚すし”  2008.04.06埼玉・大滝方面ツーリング 

予報では暖かい一日になるというが、さすがに朝は寒い。
アンダーパンツを一枚余分に履いて6時過ぎに出発。
sugiと合流した後、川越街道から狭山の街中を抜けるいつものルートで青梅市内へ。
青梅ICで、今回初めてご一緒するサラパパさんと合流。今日のメンツはこれで揃った。

ネットの情報によるとどうやら「大名栗林道」が通行できるらしい。
去年の台風で あれだけ の被害が出ていたので今年は走れないんじゃないかと心配していたが、まさかこんなに早く復旧するとは。
かき集めた情報を整理すると…
・途中倒木が道をふさいでいるが人手があれば越えられる。
・日陰の場所にはまだ結構な雪が残っている。
・終盤の大崩落個所には板が渡してあるだけ。
と、まあこんな感じ。
ちょっと危なっかしいがなんとかなるでしょ。(^_^;


8:30・大名栗林道起点
8:45、大名栗林道起点に到着。
林道が初めてというサラパパさんを真中にして、私が先陣を切る。
序盤のガレた登りに少々手こずったようだが、前を行く私のペースにしっかりついてくるサラパパさん。 ホントに初めてですか!?
若いころからバイクに乗っているベテランだけにさすがである。 うかうかしていると追いつかれそうなのだが、こちらもこれが精一杯で余裕なし…。

眺望のよい場所で休憩しようとしたら先客あり。会釈で通り過ぎて次のスポットで休憩。 すっかり暑くなってジャケットの胸を全開。う〜ん、気持ちいい。
3人だと会話も弾んで楽しい。

道の真ん中に大岩が鎮座している脇をなんとかすり抜けたりして、有間林道の分岐点に到達。
分岐は鎖のゲートで閉じられていた。
本線を進むとまた登りになる。岩がむき出たクレパスで一瞬どちらに進むか迷ったところで バランスを崩し、失速して転びそうになりながらガードレールぎりぎりで踏みとどまる。危ねぇ…。

倒木をパス
後続組に見られないうちに再スタートしようともがいていたが、すぐに追いつかれちゃった…。(^_^;

前方に倒木発見!
でもバイク一台が通れるスペースが確保されてる。こりゃ助かった。
その後も順調に進んで気がつけば林道終点。
雪はすっかり溶け、崩落現場も修復されていたんだと今更気づく。
終点で小休止の間にも数台のオフローダーが通り過ぎて行った。

広河原逆川林道は所々にバリケードがあるが通行可能。
アスファルトの上に砂が浮いていて怖い。 展望スポットには4輪の姿も数台あった。
麓へ下ってさくら湖のダムで休憩。花見のシーズンとあって2輪、4輪とも多く、賑わっていた。


清雲寺
140号線近くに「清雲寺」があり枝垂桜で有名だという。
去年sugiと訪れた時にはすっかり葉桜となり閑散としていたが、今日は満開とあってすごい人出。 あたりは人とクルマでごった返している。
駐車場の案内をしているおじさんにバイク置き場を訪ねたら、「うちの玄関前に停めていいよ」と のお言葉。親切だなぁと思っていたたらしっかり200円徴収するのね。(^_^;

そう広くはない境内にこれでもかってくらい人が詰めかけている。
三味線や舞踊なども披露され華やかな中、桜の根元にしゃがみ込んで一人草刈りを続けるばあちゃんが印象的。 このばあちゃん、確か去年も葉桜の下で草刈りしてたよなぁ…。


岩魚すし@950円
露店の焼きまんじゅうや甘酒に混じって「岩魚すし」という文字が目に入る。
秩父名物と聞いては買わねばなるまい。
こんな人ごみの中で弁当を広げる気にはならないので道の駅「荒川」へ移動。
広場のベンチは日陰がないけどまあいいでしょう。周りの桜もきれいだし。
で、お味の方は…バッテラを淡白にした感じ?
酢飯で岩魚の味が伝わってこないけど…まあ、こんなもんかな名物って…(^^;

ベンチでゆっくりしていると汽笛が聞こえてきた。蒸気機関車が近づいているらしい。 みんなカメラを手に線路沿いへ走るので、つられて我々も急ぐ。
音とものすごい煙はみえるがなかなか姿が見えない。まだか、まだか…
やっと現れた ソレはすごい低速で通過していった。


13:30・御岳山林道起点
140号線から「三峯口」手前の37号線を北上したところに「御岳山林道」がある。
数日前に今回の計画をsugiに持ちかけたところ、
「新しい林道がほぼ開通したらしいけど行って見ない?」との返事。
「行く、行く〜!」
前日にポイントをナビに入力しておいたおかげで起点にすんなり到着。
すぐに砂利のダートが始まっている。路面は平らで走りやすい。
土の路面になるとペースも上がるが、轍がはげしく波打っている。
雨の後だとヌタヌタのマッディーでかなり手こずるだろうなぁ…。
登りになるとまたグラベルになり、深砂利に気をつければ総じて走りやすい。
山肌に沿って続く道が美しく、眺望もグ〜。


14:00・御岳山林道分岐点
出来たばかりのトンネルを抜けてさらに進むと三叉路に出た。
トンネルの先の北へ向かうと367号線へ、南は140号線へと繋がっている。
まずは北側へ進軍するが、ほどなくバリケードが道を塞いでいた。
側溝やガードレールの作り具合からしてこの道はじきに舗装されるらしい。
引き返して南へ向かう。
14:30、140号の大滝温泉近くへ到着。
明日に差し支えてもいけないのでここらで切り上げることにする。

順調に流れていた140号線だが浦山口辺りまで来て大渋滞。
例の花見の影響がピークに達していた。
清雲寺で右折して、来たときと同じ道をトレースしてゆく。


15:30・有間峠
砂利の浮いた逆川林道をひた走り、有間峠で休憩。
東京湾まで見渡せるという眺望にしばし見惚れる。
「大名栗はもう結構…」というサラパパさんのリクエストでそのまま名栗湖へ下り、成木から青梅へ。
街道沿いには名も知らぬ色とりどりの花がそこかしこに咲いている。
この辺りの花はどうしてこんなに色が鮮やかなんだろう?
特に、民家の間から垣間見た黄色い花の群生は目を見張るものがあった。
何の花だろう…。

レストランで食事をし充分休憩してから渋滞が待っている街中へと歩を進める。
サラパパさんとはここでお別れ。また一緒に走りましょう。
所沢の狭い街道はすり抜けもままならずだらだらと進む。そろそろ別ルートを開拓しようかなぁ…。
行きの倍以上の時間をかけて、20:00帰宅。

日帰りで行ける唯一のロングダートが健在でよかった。
新たな林道も見つかって、「中津川」や「川上牧丘」まで繋げればかなり走り応えがあるルートができる。
新たな計画がふつふつと湧いてくるのだった…。

〜おしまい〜

<走行距離250km>