XR−BAJAで行く林道ツーリング日誌
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えらいこっちゃ!  2007.09.16秩父・大滝村方面ツーリング 

「あ〜もうしばらくバイクはいいやぁ・・・」と言ってから2週間後にはもう計画を立てている。(^^ゞ
前回、消化不良気味に終わった茂来林道の探索に再挑戦することにしました。
前回の教訓から茂来を二日目の朝から攻めることにし、小海に宿もとりました。
一日目には三国峠の先、南相木村の未踏破林道群に足を踏み入れる計画も取り入れて準備万端のはず だったのですが思わぬ事態に見舞われることとなりました。

6時に駐車場へ。
今回からBAJAの始動に加わった新しい儀式、バッテリースイッチをONにする。
メインキーをひねるとデジタルメーターの時計が点滅している。セルを回して無事に始動完了。
一ヵ月半ぶりに火を入れたので入念に暖機してから発進。
6:30にsugiと合流。

いつものルートで青梅近くまで来たところでナビで検索した新ルートに従ってみる。
青梅街道とは反対の圏央道下をくぐるこの道は流れもよく、緑の多い狭山の風景も手伝って気分がいい。
今後のルートはこちらを採用しよう。


クリックで現場写真のアップ
成木から小沢トンネルまで軽快なペースでカーブを楽しんだ後大名栗林道へ。
ダートの入口まで来たところでバリケードと大きな立て看板が出現。
ご丁寧に写真が貼られているのでしげしげと見てみると・・・ありゃりゃ、こりゃダメだわ・・・。
先週、関東地方を直撃した台風9号の影響は心配していた通り甚大だったようだ。 しかし、事前に埼玉県の交通情報を調べたときには「通行可」だったはずだが・・・この数日で崩れたのか?
しかたなく名栗湖から廻ることにしてUターン。

湖畔のカヌー工房の前を抜けて有間林道の分岐点まで来たところででまたもや通行止めの表示。
表示板の前に3台のオフ車がいたので声をかけてみる。
「通れないんですかねぇ?」
「どうなんでしょう?」と“shelpa”さん。
「とりあえず行ってみます」と一礼して先へ進む。
所々で道の端が崩れていたり地割れが走っていたりするなか高度を上げていくとさらに荒れだした。
ごみ箱をひっくり返したように落ち葉が道全体に散乱し木の枝や大きな石も転がっている。
スラロームでかわして行くがタイヤが滑って心もとない。見誤って石に乗り上げることも数回。


ゲートは開いていた
大名栗林道の合流点で停車。
どこら辺で崩れているのか確認してこようということでsugiが先陣を切る。
私も続こうとした矢先に先ほどのshelpaさんが到着したのでちょっと言葉を交わし、 「それじゃ、この先を見てきます」と出ようとしたところでクラッチがうまく繋がらず立ちゴケ。
起こすのを手伝ってくれたshelpaさんに礼を言って分かれた後、 再びスタートしようとしたらなにやら違和感がある。
ステップが上を向いたまま下がらない。なんだこりゃ!?
何かが挟まっている様子もなく変形してしまったようでもない。
石で叩いたり蹴っ飛ばしたりしても戻らない。
反対側と見比べてみるとどうやらストッパーの突起を乗り越えて噛んでしまったらしい。
もたもたしているうちにsugiが戻ってきた。
事情を説明するとやおら上から蹴り落とす。一発で問題解消・・・どもありがと(^。^;)

sugiは崖崩れの現場まで到着する前にバリケードがあったので引き返してきたと言う。
どうせ明日の帰りにまた通るのでその時確認することにして先へ進む。


浦山ダム
逆川林道は峠の先でも小規模な土砂崩れがあり、瓦礫を乗り越える場面などもあったが結局通過することが出来た。
浦山ダムで小休止。
この辺りは記録的な大雨が降ったとニュースで聞いたが、濁ってこそいるものの水位はいつもと変わらない。
通り雨がばらばらと降ってすぐにやんだ。
一週間ほど前までこの連休の天気予報は雨で、ずっと気を揉んでいたのだが一昨日辺りから急に好天の予報に変わった。
晴れ男のつきはまだまだ健在。


中規模崩落
11:00、中津川林道。
入口にはやはり通行止めの標識が立っているが完全に封鎖されているわけでもない。 当然進んでみる。
沢が流れ込んでいる場所ではすべて瓦礫が道に押し寄せている。
やがて中規模の崖崩れ現場へ。先駆者が倒木を切っておいてくれたお陰で何とか通過できる。

大規模崩落
さらに進んで三国峠まであと少しと言うところまで来て大規模な崩落。
ここまできて非常に残念だが引き返すほかない。

昼を過ぎて腹がへったので安全な場所まで移動して昼食にしよう。
湯を沸かしてカップラーメンを啜っている間にも数台のオフローダーが通過しては引き返していった。



早く行けと仁王立ちのsugi
三国峠がダメとなると次に向かうのはぶどう峠。
中津川林道を引き返したあと北上して天丸山林道に入る。
すぐに道は荒れはじめ、とってもガレガレ。
私の技量ではかなり厳しい場面に差し掛かったが、減速してはかえってふらつくのでここはキバッてアクセルを開ける。滅茶苦茶に振られて意図せぬ方向へ押し流され、転倒寸前のところで危うく停車。こっ、怖え〜・・・。


こんなとこ
泣きが入りつつもさらに進むとまた恐ろしげな場面。巨大クレバスが道を縦に分断している。
とりあえず徒歩で先の様子を伺うと、ここを越えればまた状況は良くなりそう。行かねばなるまい・・・。
乗車してクレバスを渡ると73%の確立で転びそうなのでここは押して歩く。(^^;
比較的平らなところから再びスタート。曲がりなりにもバイクに跨って進めるうちは怖さ半分、楽しさ半分・・・。 最近は平らなダートをただ走るだけでは物足りなくなってきた。 これくらいの手応えがないと冒険気分は味わえないからねぇ。(^^ゞ


沢から流れ込んだ土石
すぐ先で大きな沢が崩れて道を塞いでいた。
がんばれば何とか通れそうだから始末が悪い。(^^;
実際ワダチの跡もあるし・・・。
ここを越えればこの先は大して荒れていないんじゃないか?というなんの根拠もない希望的観測の元、 クラッチをつないで登りかけたとき前方から降りてくる1台のバイクが・・・。
情報によるとこの先はさらに荒れていて倒木も有るとか。それでも2台のバイクが越えていったと言う。
sugiとしばし相談の後引き返すことにする。命あっての物種だからね。


地割れ
天丸山を諦め、舗装路で志賀坂峠を越えることにしたがどうやらこちらも荒れ気味。
ロードバイクやチョッパーの集団もがんばって登っているが皆難儀している。
真っ暗な八丁トンネルを抜けた先でまたまたバリケード。
奥には工事車両が数台停まっているが工事はしていない様子。
ここが通れないとぶどう峠に辿り着けないこともあって無理を承知で押し通る。
すぐに異様な光景が眼前に広がる。巨大な地割れだ。
地割れをまたいで右、左と車線を変えて進んだが今にして思うと地滑りの前兆だったかも知れず、 無茶をしたものだと思う。


ダートじゃないよ
その先しばらくは相変わらず落下物は多いものの大きな障害もなく、「ああ、あの地割れが 通行止めの原因だったのだなぁ」と思い始めた頃また土砂が前方を塞いでいた。
まるでそこからダートが始まったのかと勘違いするほど完全に道を埋めている。
木や石が少ない土の土砂なのが救いだが大きな段差に緊張する。 ここも徒歩でルートを確認した後、いろんなことを考えないようにして一気に走り抜ける。
思いのほかすんなりと通過できた。


大崩壊
気を良くして進んだ先にラスボス登場。道がそっくり無くなっている。
あまりの光景にしばらく呆然と眺めていたら後方から排気音。手を振って停車を促す。 一目見ただけでみなひき返していく・・・。
他にぶどう峠に達するルートは140号線まで戻って大きく迂回するしかないが、峠を越えられる保証はない。
たとえぶどう峠を越えられたとしても茂来林道が無事とはとても思えない。
もはや選択の余地無し。撤収〜!
宿には事情を説明することにしてここから退き返す。

麓に戻る途中で前方を走る2台のオフ車に追従。みんな撤退を余儀なくされて帰っていくんだな。
140号は車も少なく、順調なスピードでワインディングを楽しめた。
再び逆川林道の荒れた道を行く。砂の浮いたアスファルトはダート以上に滑りやすくへっぴり腰。
リアシートに満載した荷物も手伝ってか時々盛大にリアが流れて肝を冷す。
やがて大名栗林道の分岐点。


大名栗の崩落現場
来るときには脇にどけられていたバリケードがしっかり固定されている。
脇を失敬して進入してみる。すすきが両脇を覆って綺麗。
途中のバリケードも避けて進んだ先にものすごいものを見た。
砂防ダムの手前に掛かっていたコンクリートの橋が土台もろとも崩壊している。
どれだけの水が流れたのだろう・・・動物は無事だったのかなぁ。
ここをどう補修するのか想像も出来ない・・・どうすんのこれ!?
辺りは亀裂が走って今にも崩れ落ちそう。長居は無用だ。


有間林道の撤退現場
逆川林道に戻って有間林道の分岐に到着。
この先はどうなっているんだろう?
うまくしたら大名栗と合流した先は走れるかも・・・。性懲りもなく進入開始。(^^;
崩れたばかりの角ばった岩場を緊張しながら登っていくとまたまたクレバス。
対岸にわずかに残った路面もバンクしていて滑りそう。
なんとか通れそうなラインはあるものの失敗したらかなり痛いな・・・。
諦めると心残りになりそうだがどうも悪いイメージが先行してしまう。
しばらく悩んだ末やはり退き返すことにした。
今思い返すとやっぱり挑戦してみるべきだったかなぁと思うが、 現場を目の前にすると恐怖に足がすくむんだよなぁ。(^。^;)

分岐点まで戻ったところで先ほどのオフ車二人組とすれ違う。考えることは一緒だね。(^^

途中、ノンアルコールビールで打ち上げをした後、21:00帰宅。
無事で何より。
普段、当たり前のように通っている道にどれほどの労力が掛けられているのか身につまされる経験だった。
工事関係者の方に感謝しつつ、林道の早期復旧を切にお願いしたい。

<走行距離345km>