XR−BAJAで行く林道ツーリング日誌
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リベンジとジンクス
2007.08.05 長野県・八ヶ岳方面(2)
朝の八ヶ岳
5日。
5時ごろ目が覚める。
窓の外、とうもろこし畑の向こうに見える山は雲にかすんでいる。
地図など眺めながら過ごしていると一度sugiが時間を尋ねてまた眠ってしまった。
朝の高原をBAJAで一回りしてこようかと考えたが、奥に駐車したことを思い出し、 身支度も面倒なので散歩に出ることにした。
緑の中の小道
ペンションから先は行き止まりと看板が立っているが道が続いているのでそちらへ歩き出す。
Tシャツに短パンでちょうどよい気温。緑のにおいが気持ちいい。
道の奥には数軒の別荘が建っていた。朝から庭木の手入れをしている人がいたので挨拶をしようかと思ったが 目を合わせるのを避けている風なので黙って通り過ぎる。よそ者の侵入が疎ましいのかな。
8時に朝食。新鮮な牛乳や温かいパンが旨い。
部屋に戻って今日の予定を話し合う。帰路は大弛峠を越えて行くことにした。
昨日の時間配分から八ヶ岳の林道を巡っている余裕はなさそうなので、八ヶ岳高原道路を軽く流してから 南東の林道郡を周ってクリスタルラインで大弛峠を目指すことにする。
土産じゃ
9:00出発。まずは土産を買うためこの時間でも営業しているハイランドパークへ。
開園間もない園内は人がいない。売店のおねーさんがしきりとホールの生チーズケーキを勧めるがちょっと甘すぎ。 箱もがさばるので個別のパックになったチーズケーキを貰うことにした。
他に用もないのでとっとと退散。高原道路を西に向かう。
特に景色が良いという事もない単調な道をクルマに追従して走るのにも飽きて甲斐小泉の辺りで南下。
大河ドラマの影響か「風林火山」のノボりがそこかしこに翻っている。
さてここからがナビの出番。
ここまでにもナビは使っていたのだがGPSを補足しないなどいまひとつな働きっぷり。今度は役に立っておくれよ。
現在地から目的の林道入口までの経路を検索。それらしい道が表示された。
序盤こそ妙な小道に入り込んでしまい迷走したがその後は順調。どこを走っているのか判らないが片側1車線の道を ナビゲーション通りに進んでいくと迷うことなく目的地に到着。う〜ん、すばらしい。
10:40。早速林道に突入したいところだが水や食料を調達していなかった。
「4km先フラワーセンター」の標識があったので行ってみることにする。
辿り着いてびっくり。対向車線にクルマが長蛇の列を作っている。なんだここは!?
入り口付近の看板で窺い知る限りどうやら「ひまわりの群生」が見られるらしい。迷路なんかがあるあれかな。
およそ売店の類は見当たらず駐車場も有料のようなので、自販機でお茶だけ調達して退き帰す。
ここが入口?
林道前山大明神線へはゴルフ場脇の農道から侵入するが耕作地を縦横に小道が走っていてややこしい。
目星をつけた道を進むと藪に埋まりそうなダートが出現。奥は道が続いているのかどうかも判らない。 ほんとにここでいいのかぁ?
考えていても仕方がないので進んでみる。左右からせり出した枝やツタを避けるためバイクに伏せるような格好になる。 いつの間にかサイドミラーがあらぬ方向に押し倒されていた。
地面は時折草に覆い隠されてラインが消えている。
恐る恐る進んでいくと数百mでいきなり視界が開けた。T字路に出たところを見ると他に進入路があったようだが面白かったからいいや。
悪戦苦闘
この先は道幅のある砂利のダート。道の真ん中の大きなクレバスを避けて登っていくとだんだん左に追い込まれ、しまいに進路がなくなった。
私の様子を見ていたsugiは途中でクレバスを横切って対岸に達していた。
渡るしかない。岩などがない比較的平らなラインを選んで進入。 様子を見ながらゆっくり進んだら後輪がクレバスにはまって動けなくなった。
慎重にクラッチを繋いでもすぐにスリップして車体が持ち上がらない。
後ろからsugiが押してくれるがどうにも上がれず、しまいにはバランスを崩して横倒しに。
仕方がないので一度前輪を溝に落として少し先の緩い傾斜から昇ることにする。
格闘すること20分、ようやく脱出。汗が体中から噴き出し、息も絶え絶え。体力の20%を消費した感じ。
ヘボって・・・
再び走り出すと風が気持ちいい。
途中分岐があったので入ってみる。急勾配の下りを数百m進むとアスファルトの道に出た。「明野ふれあいの里」とある。
妙な看板発見。「ヘボ愛好会」?・・・私らのことではないよね。
元の道に戻ろうと急勾配を登っていると前方に巨大な影が。馬だ!
家族4人で乗馬を楽しんでいるらしく、こちらに気づくと先頭のお父さんが赤い旗を頭上に掲げて停止。
我々の倍以上の高さにいる人たちを横目で見つつすれ違う。馬はエンジンの音にも動じずじっとしている。
綺麗な公園だが・・・
林道前山大明神線を抜けて小森川林道、樫山小森川林道と乗り継いでいるはずだがいまいち判然としない。
林道郡を周回してクリスタルラインに出るつもりが「みずがき湖」まで下ってしまった。 ここからだと泊まったペンションは目と鼻の先。
湖畔の公園にあるドライブインで昼食を摂ろうと思ったらレストランは閉鎖中。しばし休憩の後先へ進む。
増富温泉街の古式ゆかしい食堂兼土産物屋でカレーライスを食べる。750円はちょっと高くない?
いつの間に・・・
やっとクリスタルラインに辿り着いたのが14:00。対向車もある狭い道を小一時間走って金峰牧場の分岐点。
いつのまにやら眼下にダムが出来上がっていた。
ここから国内最高峰の車道峠「大弛峠」に向かって広い舗装路を駆け上がる・・・わけだがちょっと問題が。
ガソリンが心もとない。計算ではあと30kmくらい走れるはずだが峠まで15km・・・ギリだね。 下りになれば何とでもなるだろうといざ出陣。
標高が上がるにつれて辺りの景色が荒々しくなる。
雲が下から山頂目指して流れていく。
大弛峠に前回来たのは2年前の11月。凍結した路面に苦戦しながら辿り着いた先は一面真っ白で、100mも進めずに撤退したのでした。
前回の雪辱もこめて張り切ってまいりましょ〜。
悪路として名高い「川上牧丘林道」も下りなら何の問題もなし。カーブでの尻振りダンスも楽しみつつ一気に麓へ。 (こう書くと速そうだが実はかなりスローペース。ナハハ・・・)
白樺林を抜けて県道に出たら早速給油。リッター149円!高いなぁ。
12L入ったので残りは2Lくらいだったわけだ。まあ、余裕だね。
16:25、三国峠。
峠の道の真ん中におっさんが突っ立っていて邪魔だなぁと思ったら林道の管理人だったらしい。
中津川林道は17:00に閉鎖されて鎖が掛けられるんだっけ。間一髪だった。
ここからの下りも2速と3速を切り替えつつグリグリ下る。(しつこいがスローペース・・・)
途中小雨が降り始めたが気にせず走っていると前方にBMWダカールが停まっていた。
道端にはフキの葉を傘にして小柄な女性がしゃがみこんでいる。カエルか?・・・
顔色を伺いながら通過するが助けを求める様子もないのでそのままパス。単独走行だろうか?
峠を目指しているらしいが早くしないと閉鎖されちゃうよ。
林道を半分くらい下ったところで雨脚が強くなってきた。木陰に停車してナビをビニールケースにしまう。
雨が弱くなる様子もないので再び出発。路面を流れる水でグリップが悪い。
舗装路に出てさらに雨脚が強くなった。ヘルメットのシールドが雲って視界が悪い。
トンネル手前の大きな水溜りに気づかず突っ込み、いきなり車体が蛇行してビビル。
後続のsugiは私の水しぶきにびっくりして減速し事なきを得たらしい。ちっ・・・
だんだん寒くなってきた。どこかで休憩したいが雨を凌げる場所が見つからない。
ループ橋まで来ると辺りは霧で全く視界が効かず、クルマのテールライトだけが頼り。道路脇の排水溝からは盛大な水柱が立っている。
大滝温泉の駐車場に潜り込んでやっと一息。あまりの寒さに暖かいものが欲しいのだがレストランはすでに終了。自販機のスープでもあればと思ったが見当たらない。
いっそ温泉に漬かるか!?びしょ濡れのジャケットをまた着ることを考えると即却下。服を着たままお湯をかけてくれると言うなら受け入れるけどなぁ。
雨が弱まる気配を見つけようと空を凝視すること1時間。ようやく小降りになってきた。 周りのライダーもバタバタと出発していく。
こんなに天気だったのに・・・
この状況では大名栗林道は無理。思えば一度も帰りに大名栗を通れたためしがない。もはやジンクス。
舗装路とはいえ逆川林道を走るのもきつそうなので無難に正丸峠を越えることにする。
日没前にこの峠を越えられるかどうかがネック。その先は整備された広い道で問題はない。
ガチガチと歯の根を鳴らしつつ国道をひた走る。正丸トンネルの手前を右折して山道に入るとミニバイクの集団が前を走っていた。狐火のように一列に並んだテールランプが10個くらい。これに追従していれば道を誤る心配もない。こりゃいいや。
おかげで楽に山道を越えて青梅に着いたのが19時過ぎ。コンビニでカップラーメンをすすったがいまひとつ温まらず。
21:30帰宅。あ〜もうしばらくバイクはいいやぁ・・・
<2日間の走行距離594km>