XR−BAJAで行く林道ツーリング日誌
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整備記録

リアタイヤ交換  2008.06.01 

用意した道具
パンク修理の知識なくして山に入るのは不安なので、タイヤ交換に挑戦です。
しっかし、これが思いのほか重作業で悪戦苦闘の連続。
本やネットで仕入れた知識だけでは分からないことが多く、 まさに「百聞は一見にしかず」でした。

まず用意したものは・・・
タイヤ:<BS>TW302  タイヤレバー:大×2、小×1  リムプロテクター×3
ムシ回し  ビードワックス  ビードストッパー  トルクレンチ  万能グリス

ストッパプレートを外す
初っ端のアクスルナットを緩める段でつまずく。ソケットが合わない。
今回に備えてトルクレンチとソケットを新調したのだが、チェーン側のボルト径に合わせて19mmを用意したら ブレーキ側のナットは24mmだった・・・。仕方なくホームセンターで調達。

ナットが緩んだらアジャストプレートを緩めてストッパプレートを外す。


スイングアームの爪
スイングアームの先端には爪がついていてホイールを手前に引き出してもここで止まるようになっている。 うまいこと出来てるなぁ。
この状態でブレーキキャリパーが外れるが、ブレーキホースに吊り下げてはまずいので処置に困る。
ホイールから引き抜いたアクスルシャフトだけを元に戻して安置することにした。

チェーンを外す
反対側のチェーンを外してホイールを外すのだが、チェーンをしっかり外側へ逃がさないと 途中で引っかかって慌てることになる。(経験談)

ダストカバー
ホイール中心部のダストカバーはドライバーなどで外せる。
自分でタイヤ交換をする一つの理由はこの中のベアリングの状態を見たかったから。
指を突っ込んで回してみるが初めは固着して動かなかった。用を足していないのか?
回るようになってもけっこう重いがこれでいいのかなぁ?
がたつきなどはないようだが・・・。

ベアリング
薄いマイナスドライバーでこじったらシールが外れた。
中のグリスはきれいで粘度も問題なさそう。
念のためたっぷりグリスを補充しておいた。


タイヤをはがす
いよいよタイヤを外す。
ムシを外してエアーを抜いたら横にしたタイヤを上から押えてビードを落とす。
片側は割とすんなりいったが反対側はなかなか外れない。
タイヤレバーを使って力を込めるとボコボコッという音がしてようやく外れた。

ここからレバーを使ってタイヤを剥いて行くのだが、こいつが一筋縄ではいかない。
渾身の力をこめてやっと一ヶ所めくり上げたが次のレバーが刺さる余地がどこにもない・・・。


チューブを抜く
途方に暮れているところへsugiが応援に来てくれた。
中のチューブを気遣って手加減していたのではらちが明かないのでパンク覚悟で大胆にレバーを突き刺し、 二人掛かりで無理やり引き剥がす。
メリメリッと嫌な音を立てながらやっとのことで剥けた。
ここまでに相当な時間が掛っている。
これを繰り返して少しずつ剥いてゆき、片側が完全に外れたらチューブを抜き出す。

ホイールを外す
タイヤからホイールを抜き出すのも重作業で、プロテクターを移動させる余裕もないまま ホイールが少々傷つくのを覚悟でレバーを掛ける。

分解完了
やっと外れた〜。もうくたくた・・・

チューブにエアーを入れてみたら漏れている様子もなくパンクは免れた。
そう簡単に穴が開くことはないんだなぁ・・・。

ビードワックス
タイヤとホイールにビードワックスを塗る。
これで抵抗が減って装着が楽になるらしい。

新品タイヤ装着
新しいタイヤにチューブを仕込んでホイールにはめてゆく。
取っ掛かりがないのでどこから作業を始めたらよいか迷うが、 まずはエアバルブを仮止めしてその周辺からタイヤをホイールに押し込んで行く。
なんとか片側がホイールに収まったところで日が暮れて手元が見えなくなったので本日はここまで。
昼ごろから作業を始めて7時間かかっても完成にはいたらず・・・。
肩の筋を痛めたようでその晩はよく眠れなかった。

ビードストッパー
ところで今回ビードストッパーを新たに付けてみた。
悪路を走りやすくするためタイヤの空気圧を落とした時にビードが外れるのを防ぐ部品。
BAJAのホイールの場合サイズはフロント1.60、リア2.15。

こいつの付け方にも迷ったがよくよく調べてみるとタイヤの中に押し込んでおいてビードがホイールにはまってから ナットを締めつけて固定することがわかった。
まあ、分かってしまえば当たり前の理屈。

タイヤ側面のマーク
タイヤ側面の黄色い丸印をビードストッパーの位置に合わせるとバランスが良いという。
なんでもこのマークの位置がタイヤの一番軽い部分だとか・・・
ビードストッパーをつけると高速走行時に振動が出る場合があるらしいのでせめてもの救いとして ここはきっちりやりたいがこれも自分で作業しないとなかなかねぇ。

完了
さて翌日、リフトアップしたままBAJAを放置するのも危険なのでちゃちゃと作業開始。
レバーの扱いや力の掛け具合が分かったせいかビードワックスのおかげか、 はめ込み作業は割とすんなり終了。
エアーを入れたらムシ付けるのをを忘れてプシュー・・・なんてアホなことをしつつ、 1時間ほどで無事BAJAに組み付け完了。
空回りさせてみると前より確実に回転が良くなった。ベアリングをいじった成果だろう。
ガソリン高騰の折、燃費に貢献してくれれば恩の字。

新品はきもちいい
次回に備えて備忘録
@ムシを外してエアーを抜く。
Aエアバルブとビードストッパーのねじを緩めて押し込む。
Bタイヤを寝かせて両側のビードを落とす。
Cタイヤレバーで一ヶ所めくりあげたら10cmくらい間隔をあけてめくっていく。
D片側が外れたらチューブを引き出す。
Eタイヤからホイールを引き出す。

F新しいタイヤとホイールにビードワックスを塗る。
Gホイールにビードストッパーを仮止め。
Hタイヤにチューブをはめ込んでエアバルブをホイールに仮止め。
Iタイヤの片側をホイールにはめる。ビードストッパーの位置が最後になるように。
Jビードストッパーをタイヤの中へ押し込む。
Kタイヤをホイールにはめ込む。
Lエアーを1kg入れてビードストッパーのねじを締めこむ。
Mエアーを規定量(1.5kg)まで入れる。