GAM・BOY/MASTER SYSTEM
将軍の息子
1992 DAOU INFOSYS

 第55回ベルリン国際映画祭で特別功労賞を受賞した巨匠イム・グォンテク監督が、1990年に製作した娯楽アクション映画。出演者全員をオーディションで選んだことで話題を呼んだ。今やトップ・スターとなったパク・サンミン(「チューブ」「潜伏勤務」)とシン・ヒョンジュン(「ガン&トークス」「飛天舞」)が、この作品でデビューを飾っている。この第1作目が大ヒットを記録し、以後2作の続編が製作された。  舞台は日本の支配下にあった1930?40年代の京城(現ソウル)。中心地、鐘路(チョンノ)は日本人のヤクザに牛耳られようとしていた。その鐘路に現れ、持ち前の男気と正義感から、日本人ヤクザに対抗し、町を守った実在の人物キム・ドゥハン(パク・サンミン)の活躍を描く キム・ドゥハンは、韓国で有名な独立闘争の英雄、キム・チュアジン将軍の息子であり、タイトルはそのことに由来している。しかし、そのような予備知識がなくても、痛快な娯楽アクションとして十分楽しめる作品だ。パク・サンミンとシン・ヒョンジュン(日本人のヤクザの親分林役)のアクションも見所のひとつ

 上、YESASIA.COMのビデオ紹介からでした。

 ちらはその韓国の人気映画便乗の同名ゲームソフト。 発売年(1992)をみるとシリーズ三作目の公開にあわせて発売されたものと思われる。  わずか十数年前ながら、当時は韓流のkの字もない頃。 映画だって今の様には入ってこないし、そもそも相手にされていません。 扱いがあったとしても「桑の葉」やら「かまきり」やら、ちょっとエロ系のものの名前が出るくらい。 そんな時代に千石の三百人劇場では「〜映画の全貌」「〜映画祭」といったテーマをもってして、まとめて(しかも安価に)中国や韓国の映画に触れられる機会を提供してくれていたのでした。(今調べたら閉館していたのね)
 とはいえ、当方も韓国映画にはたいして興味がなかったので、多分、五回券一綴り分位しか見ていない。 将軍の息子とやらも記憶にないや。
 そこで、ちょと当時のパンフレットなどを引っ張りだしてみたら、'94年に新作として将軍の息子3が上映されていた。 '96年の映画祭でも3だけ上映。 選んで見ていないような気がするから興味を引かなかったんだな。

 なじみWikiで調べると反日映画の一つとして紹介されているようだが、反日はメインテーマではなく、ただの味付けのような気がする。 観る方の気持ちは知りませんけど。 ジャンルとしては任侠アクションなのかな? まぁ、ゲームにはしやすそうですね。
 そのしやすそうな素材を、そのままベルトスクロールのアクションにしてみました、というのがこのゲーム。 何とも分かりやすい。 同時期、同タイトルがファミコン用にも発売されており、そちらの方は対戦格闘形式となっている。 両者を比べてみると見た目、内容ともにマスターシステム版の方が上。 発売元が同じなのに北斗の拳レベルで出来に差があるのは何なんだ?

 て、まず目を引くのが独特の質感を持ったグラフィック。 アニメ調に偏りがちな国産(セガ製)ソフトでは見たことのない雰囲気に新鮮な魅力を感じる。 振り返ってみれば、このような質感を出してほしい既存ゲームはいくらでもあったと思うのだが、これまでに見ることができなかったのは、やはり必要とされていないと思われていたのだろうか?
 美麗?なグラフィックに大きめのキャラクターで見た目はグー! その分、敵キャラの同時出現数が少なく抑えられてしまっているのはマイナス点、しかも入力に影響が出る程度に重くなる。 アクション部分が単調且つ大味なのも少々不満だ。 また、体力とクレジットを削りながら進んでいくおなじみの展開はまぁ良しとして、体力回復の術がない。 ラウンドクリア後の体力増も雀の涙。
 どうせ雰囲気ゲーならもう少しサクサク進ませていただいた方がありがたったわ。というのが、ひとしきり遊んでみての感想。 でも、そうすると瞬く間に終わっちまうんだろうねぇ。

 なみに映画の方は未だに観ていなかったりして。

なぜかデモプレイスタート時しか流されない挿入画面
「金斗漢!鐘路から出て行け」 / 「絶対に鐘路だけは奪われない」
こりゃ便利 http://www.ecwin.jp/korean/writer_utf.html & 機械翻訳ですよ

最初の敵キャラ
敵はパターン、種類共に少ない
1面ボス
いきなり投げ羽目してくる

敵が二体出現すると
なんかそれだけで重い
憎っくき日帝の象徴
憲兵どもをやっつけろ

4面ボス
強いというか何と言うか
ゲームオーバー
留置所?でしょぼくれる

マスターシステムとファミコンの箱を並べてみた
背表紙でかろうじて区別がつけられるけど・・・
それぞれ一番上に[ファミリ]・[ガムボイ]と記されている