SEGA SYSTEM 1 |
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1983 セガ
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SG-1000を買って最初に手に入れたゲームがスタージャッカーだった。 スタージャッカーをやりたいからSG-1000を買ったというのも半分くらい。 もう店名をも忘れてしまったが、家の近所に客も管理人もほとんどいない薄暗い地下ゲーセンがあった。 かつあげには絶好のロケーションと思われるが、そんなのもいない。 都心からはずれた地域で1プレイ100円というのが流行らない原因だったのかもしれない。 ビルのオーナーが空きフロアを遊ばせておくよりは、という感じでインベーダーブームが去った後も何となく続けているような店だった。 ただ、客が少ない上、薄暗いというのは、遊ぶ方にとっては最適の環境で、ボタン、レバーの劣化もないしゲームの音もよく聞こえる。 そんなわけで、家から近いこともあって、ごくたまに利用していた。 この店にスタージャッカーが入ったのだ。 ゼビウス流行のまっただ中という微妙な時期に上下撃ち分けの縦スクロールシューティング。 真似っこゲームかというと見たとおり全然違うんですけどね。 ゲームセンターでは、やっぱりセガ直営店が中心になっていたのかな? マイナー作品ではないけれど、どこにでもというほども出回っていなかった。 だから近所のゲーセンに入らなければ遊ぶ機会はほとんどなかったように思う。 このスタージャッカーはシステム基板(SYSTEM1)の第1弾ということもあって、乗せ換え、書き換えの憂き目にあいやすく、発売当初、プレイする機会に恵まれたのは運が良かったのかもしれない。 このような環境で、下手をするとマイナーな奇ゲーに終わっていたかもしれない本作がSG版の存在で今に至るまで名前が残るほどのタイトルとなった。 「アーケード版は知らないけどSG版はよく遊んだ。」という人が多いからなのか、「SG版の方が面白い」「SG版の方が出来がよい」との声も少なくないのには驚かされる。 相変わらず自分はアーケード原理主義者ですから、移植作品はそっくりでなければいけない。 ただしファミコンのギャリバンは認める。 実際のところ、クオリティの低いものが多かったSGスタートラインナップの中で、スタージャッカーだけが不自然なほどに出来が良かった。 出来がよいとは、あくまでもゲームとして遊べるということで、移植度としてはそれなり。 アーケードの原型をとどめているというレベルだ。 色数も敵キャラも少ないし、もともと縦画面のものを横に押し込めているのでちまちました印象も拭えない。 SGのゲームにこれを言ってしまうと身も蓋もないが、有り体に言えば両者は別のゲームなのである。 だから、どちらが面白いと比較するのはナンセンスなのかもしれない。 SG版はSG-1000上で動いていることに意義があるのだろう。 ただ、自分としてはコンシューマでアーケードと同じものが遊びたかったのです。 後にとうとう基板を購入した際にはSG版の方に体が慣れちゃっていて、逆に違和感を感じるようになっちゃっていましたけど。 奇をてらったゲームに思われがちなスタージャッカーだが、自機の編隊の様(さま)にはそれほど奇異を感じなかった。 それよりもキャラクターや背景に使われる基本、青を基調とした色調にザクソンっぽい無機的な、どちらかと言えばクールな印象(カッコイイ)を抱いていたのだと思う。 だからイメージとしては雰囲気ゲーとして好んでいたのかもしれない。 よって、不満点なども、ゲームのシステム的なことではなく、地上物破壊時に点数が表示されること(これは台無し)だったり、地上キャラに相当するものが、地上背景とシンクロされていないように見えることだったりと、見た目に対するものが先に立つ。 あとは、自機がやられる度にゲームがストップすること。 編隊をどうするかなどの課題は多かろうが、流れが止まらない方向でいって欲しかった。 ギャラガの2機合体時や、似てるようで似てない"タックスキャン"でもいちいち止まってたら興醒めですよね。 SG版が登場してからサターンのエイジスまで、再移植もリメイクも続編らしきものも全く出なかったのは、セガにはありがちなこと。 サターン期のエイジスは体感ビッグタイトル以外、やっつけ仕事感ありありで褒められたものではないですけど、移植対象にしてくれただけでも良しなのかなぁ。 |
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母艦
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300
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バンク飛行
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背景からはみ出た感じが
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この敵はやっぱり
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いまだに回避の仕方が
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SG版でもおなじみ
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ムーンクレスタを連想させる敵
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ラウンドが進むと
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