THE  BEACH  BOYS

                          ♪ジャンル一口メモ♪ ポップス (ロック+ポップス+実験性+狂気+良きライバ ル+B・ウィルソンの才能=ペットサウンズ)







                                                          
ザ・ビーチ・ボーイズ 『ペット・サウンズ』


                                     
※愛聴度 ★★★★★     ※購入価格:800円(中古国内盤)    ※中古購入予想:1200円前後(輸入盤は1000円くらいかな)


                         小学校高学年くらいまで車で30分くらいのプールによく家族で行っていまして、その道中に父親が
                         カーラジカセで、よくかけていたのがビーチ・ボーイズでした。特に「サーフィン・USA」が記憶に 残ってて、
                         妙に甲高いコーラスは、当時自分の耳に入ってくる音としては新鮮でインパクトもありましたし、子ども にも
                         覚えやすいメロディというのもあって、サビは一緒に合唱するくらい。なので、「彼らの音楽=家族で聴 けるような
                         陽気な曲&
夏の日の思い出のサウンド・トラック」 そんな印象をずっと持ってました。でも、そう。逆に「その程度」
                         だったんですよね。 なのに、「陽より陰の音楽が好き」という自分の趣向が分かってきた 今
、ノスタルジックな
                         思い出に浸れるほどの思い入 れもない、あくまで「あ!懐かしい!」だけで終わるはずだった「ビーチ・ボーイズ」を

                         のめり込んで、聞くようになるだなんて・・・(笑) 予想も 出来ませんでした。
                         実際、彼らが当時カーステレオか ら流れてたそのままの音楽しかやっていなかったら、ここまで興味は持たなかったと
                         思います。そこはかに明るい 音楽をヘッドフォンで部屋で聴いてるような人間じゃないってことは自分が一番分かってるし(笑)
                         愛聴盤 とは一人で聞く時間の長いアルバムで、あくまで個人的な愉しみをいうと思いますしね・・・。
                         さ、話はようやくこのアルバムに移りますが、これは1966年の作品。(もう40年近く経っているん です ね・・・。)
                         ビートルズのラヴァー・ソウルにいたく感銘を受け作られたというこの作品は、クラシックやフィル・ス ぺクター的な
                         (五人目のビートルズと言われるほど制作に関わり、ウォール・サウンドを編み出した)音作りを導入し たといいます。
                         だけど、難しい話はいい。とにかく聴いてください。今現在、ポスト・ロックや、エレクトロニカと呼ば れる音 楽、または
                         ソフト・ロックをやってる人たちに多大な影響を与えた事、そして、天才が三人揃ったビートルズの布陣 に一人、
                         想像力だけを武器に対抗したブライアン・ウィルソンのペンによる、例えようのない安らぎと、あまりに 素晴ら しい
                         曲 しか入っていないという、その「異常さ」に気付いてもらえると思います。結果的に、このリリースを期に様々な 理由から
                         精神を病んでしまっ たブライアン。ペット・サウンズ以来、彼の描く「ポップ・ミュージックの理想」を追 求できた
                         作品は、20年後のリリース・・・しかも精神科医と共作としてという、後味の悪いエピソードもありま す。でも、彼が
                         若干24歳のとき(俺と変わらない年齢・・・・。 )に制作した想像 の極み「ペット・サウンズ」というこのポップ・アルバムは
                         現在でも、色褪せることなく狂おしいまでの完璧さを当時の姿のまま私達に聞かせ てくれます。個人的に今まで出会った
                         なかでもっとも最高の一枚という確信があるし、言うなれば再生するたび、音楽を聴く喜びさえ再認識さ せてくれます。
                         時と場所そして気分さえ選ばず聴ける一生の愛聴盤。こんな作品に出会えるから、CD買うの止められな いんですよね(笑) 
                         
                         
                         






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