《水無月》

6月の朔日にいただくお菓子。
白のういろう生地に小豆をのせ、三角に切ってあるんだ。

三角は氷室の氷の意味があって、この日に氷を口にすると夏痩せしないと言われたそうな。
「氷の節句」とか、「氷室の節句」とかいわれてて、
今でもこれを行事としてやってるのは京都、金沢、草津だけなんだって。
どうして“草津”なんだろ?

夏の疫病や、水の災いを除くために神社で茅の輪をくぐって禊をするんだけど、
これを「水無月の祓い」とか、「夏越しの祓い」っていうんだって。

季節を大事にするお茶って深いよな〜♪  


 

《花月/雪月花》

花月って、いってみればゲームみたいなモン。

厚紙で作った折り畳みできる箱に人数分の札が入ってて、
伏せてある札をそれぞれ引いて、その札によって役目が違うんだ。
人数によっていろんな種類があるんだけど、
ほんとによく考えてあるっていつも感心しちゃうんだ。

この「雪月花」っていうのは、
“雪”の札を引いた人はお菓子をいただく、
“月”の人はお茶を飲む、
“花”の人はお茶をたてるっていう役なんだ。
その他はハズレ。

そして、1人の人が“雪月花”ゼ〜ンブ役にあたったらアガリ。
ゲームセットっていうやつ。
だから、引いた札によっては、お菓子だけずっと食べてる人とか、
人にお茶をたててばっかりいて、自分は全然飲めない人とかいて、楽しいよ〜♪

引いた札を自分が座ってる畳の縁の内側に置くんだけど、
アガったら縁外に置いて知らせるんだ。
誰が何に当たったのかやってるうちにわかんなくなっちゃって、
ア〜ラ、私じゃなかったの〜?みたいで面白いんだ〜♪

 


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