《三銃士》

会員になってるお茶のサイトで、こんな楽しいメール見つけちゃった。
茶杓とかに名前(銘)が付けて楽しむんだけど、次の持ち主を探してるの。
よ〜く読んだら、34才の誕生日に作ってもらったんでサンジュウシ=三銃士って銘にしたんだって。
で、自分が35才になる時に34才の人に渡すのも一興と、このアイディアを考えついたらしいんだ。

今の人が六代目で、七代目の34才の人を探してるってわけ。
ネットでお茶の世界を楽しむのも面白いけど、
こうやって道具が“目に見える”ツナギになってるって面白いよね〜。

……………………………

七代目の募集要項です。

 一.真ML茶の湯の会員である。
 一.私と直接会うことができる。
 一.私と会った時点で満34歳である。
 一.手段を問わず、事前の予約は受け付けない。
 一.引継ぎをMLで公表する

これらの条件を満たす方、会いした際に「私が三銃士です」と名乗
って下さい。「あなた」のお申し出をお待ちしておりますっっ!!!
(これから毎日持ち歩かないといけないのかな??)


 

 《名水点》

夏独特のお手前っていろいろあるけど、
「葉蓋」とならんで稽古するのがこの銘水点。
水の国日本ならではってカンジだね。

細い注連縄をまいた白木の釣瓶に名水を用意して、その水で濃茶をたてるっていうもの。
客はもうその水指(釣瓶)を見れば名水だ!ってわかるから、
お茶をいただく前に(総礼の後)ぜひお水をいただきたいと申し出るんだ。
そして飲める分だけ水をさしあげるってわけだ。

日本中に名水はいっぱいあるけど、東京でも都心であるんだよ。
なんと! あの明治神宮の中に水が湧いてるんだ。
学生の頃は茶会になると1年生が1升瓶をいっぱい持って
原宿の清正の井戸まで水を汲みに行くのが通例だったんだ。
これがホントの御馳走だね。
“走りまくって用意する”って〜の?

日本人は昔から水を大切してたんだね〜。


 

 《半夏生》

先生の庭からいただいてきました〜。
縞葦と一緒に篭に活けてあるのはいかにも涼しげ! 
これってなかなか白くならないらしいんだけど、
どうやればいいのか知りたいなぁ〜。

ところで、これってドクダミ科なんだって! 
「ドクダミ」はこの白いトコがあの花になるんだって。

「半夏生」を調べてみたら、あるある、いっぱい! 
大まかには24節気の1つで、
夏至から11日目(半夏生)に葉が白くなるから名前がついたらしい。
「半化粧」とか、「片白草」とかいう名前もあるんだってよ。

この半夏生の日には、
地方によってタコやサバを食べたり、
虫送りのお祭りをしたり農業にかかわるいろんな風習があるみたい。

白い傘、白い背広、白い靴、
風にゆれる白い半夏生、
いかにも夏!ってかんじだね。


 

 《平等》

花月にも“貴人清次(濃茶)”っていうお手前があるんだけど、
貴人役は1人で、あとの4人はお供になるんだ。
貴人は手を普通にひざに組んでるんだけど、
お供の人は“グー”の手でひざ横の畳についてることになってる。
チョット時代劇みたい。

そして貴人の座ってる畳にはお供の人は入れないし、
お茶を取次いだり下げたりする時にはおじぎをしなくちゃいけないんだ。
それでも、貴人は自分の飲むお茶碗は自分で準備しなくちゃいけないし、
お供にお茶をたててあげなくちゃいけないというルールになってるんだ。

封建時代にできたお茶なのに、けっこう平等なんだよ。
武士は茶室に入るには刀掛けに刀をおいて
他の人たちと同じように扇子1つを持って入らなくちゃいけないんだ。
いくら偉い人でも、
狭いにじり口から茶室に入るには、
イヤでも頭を下げなきゃ入れない。
茶室の中では平等なんだ。

 


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