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【ガルーダ像】

渋江喜久夫:

西谷さんには本当に驚かされる。このガルーダ像との曰く因縁を聞かされた後で描く事になった。そしてさりげなく現物を渡された。渡された方は「また真二つに割れたら……」とビクビクものだった。そうならぬ様、祈りながら描いた。像自体が黒っぽいので、見易い様になるべく明るく仕上げた。朝になっていた。ガルーダ像は割れていなかった。(鉛筆画)

西谷 史:

この絵のモデルになったのは、ヒンドゥー教のビシュヌ神と、そのパートナーであるガルーダ鳥の木像である。十種類の鉛筆を使い分けて、神業ともいうべき筆致で描かれたこの神像からは、古の神々の品位と躍動感がありありと伝わってくる。

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