【リサイクル缶・その2】
渋江 喜久夫:
国の“新型コロナウィルス”による『緊急事態宣言』を受けて外出を自粛中、気分転換に色鉛筆画を描いてみた。
これは持病の痛風で大好きなビールを我慢してる私を横目に、風呂上がりのカミさんが旨そうに「プハ〜ッ♫」とやった後の空き缶で、口惜しいのでそれを潰して描いたものである。
そして今回もちょっとしたイタズラを試みたのだが、皆様はすでにお気づきですよね?(色鉛筆画)
西谷 史:
美事すぎる。潰れたアルミ缶の皺が、なんともいえない! いまにも、缶の底に残っていたビールが、破れたところから滴り落ちてきそうだ。
ところで、渋江さんはこの絵にイタズラを仕込んだそうだ。ひとつはすぐに気がつく……でも、この星に描かれた紋様は何なんだろう。なにかが写っているのか、ここにもイタズラが仕込まれているのか。気づいたら10分以上この絵に見入っていた。

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