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【ビーナス誕生?】
渋江喜久夫:
昔、フィレンツェの「ウフィツィ美術館」でボッティチェリの「ビーナス誕生」を観て、いつか私もパロディーで自分のビーナスを創りたいと思っていた。ある日、何気無く貝の図鑑をめくっていて、このオウム貝で閃いた。早速描き上げてはみたが、ビーナスと言うより、ヤドカリに見えてしまうのは私だけだろうか?(点描)

西谷 史:
ぼくはこの絵が大好きだ。特に渋江さんが、ヴィーナスの器としてオウム貝を選んでいるのが興味深い。美しい上半身はともかく、下肢が螺旋を描いて内側に収縮してゆくというところに、女性に対する渋江さんの"特別な想い"が表れているような気がする。

 

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