【ほとばしり】
渋江喜久夫:
水が勢いよくほとばしるところを観察してみよう。その部分を瞬間的に切り取ってみると様々な物に見えてくる。例えば動物の姿であったり、人物の顔……etc.真に面白く、見ていて飽きない。この作品は得体の知れない生物(深海魚?)を想像しながら描いたのだが、魚に見えるのは私だけだろうか……?(点描画)
  西谷 史:
この世のありとあらゆるものには、変わろうとする力と変わるまいとする力が働く。移ろいやすく変わりやすいものの象徴である流水の中に、変わるまいとする力を認め、それを絵の中に写し取る……。これほど頑固で一途な視点は、めったにあるものではない。この絵は渋江さんの本質をもっともよく伝える一枚になるだろう。

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