【HARP SHELL】
渋江喜久夫:
私の古くからの友人であり、また良き理解者でもあるH氏から
貝のコレクションを見せつけられた。自然の造形美に目が釘付けとなった。帰宅後早速資料を調べ、特に気に入っていたこの「ハープシェル」を描いた。描く程に面白く、昔、図鑑作りをしていた頃を思い出した。この作品は現在新たにH氏のコレクションに加えられている。(鉛筆画)
  西谷 史:
絵の中にこんなにも巧みに光を取り入れるなんて、渋江さんは光の魔術師だと思う。巻貝に全方向から無数のスポットライト、それもとびっきりの照明を当てて描いているようなリアルさに、思わずため息がでてしまう。リアリズムもここまでくると、フィクションの世界に近づいてくるのではないだろうか。

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