【イワトビセンボン】
渋江喜久夫:
パロディー「いそうでいない動物シリーズ」の第一弾がこの作品で、モノクロ点描の上に着色した最初の作品と記憶している。この画法が後に「箱根彫刻の森美術館」鳥瞰図、「サンシャイン水族館」設立パンフ等、興味深い仕事に役立った訳だが、残念ながら、現在、私の手元に原画はない。似た画法の作品が「盛岡市立動物園」資料館の壁面で今でも見られる……?筈だ。(点描)
  西谷 史:
生物図鑑のどこにも、イワトビセンボンという魚は見つからない。しかしきっとこれはどこかにいる。シーラカンスのように、いつかどこかの漁船の網にかかって、世紀の大発見として話題を独占するに違いない。いやもしかしたら過去には存在したけれど、すでに絶滅してしまったのかもしれない。たとえそうであっても、きっと化石として発見されるはずだ。

 

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