【マイ・ボトル】
渋江喜久夫:
ある日、自分だけのワインが欲しくなり、″密造″?した。ワインに詳しい訳ではないが、昔、女房とイタリアで飲んだくれた「キャンティ」が忘れられず、「キャンティ・ルフィーノ」を勝手に自分のボトルに作り替えた冗談作品である。「お近くにお越しの際は是非お立ち寄りくださり、私のワインを……」う〜ん、無理か……?(カラーインク画)
西谷 史:
どんなに写実的に対象を描いているように見えても、渋江さんの絵には遊び心が感じられる。そのゆとりが見る者を魅了するのだろう。これは渋江さんが遊び心を前面に押し出した珍しい作品だ。世界に一つしかないボトルを、じっくりとご覧いただきたい。

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