友情愛情



 緋湧龍痲というお人は、『何にもわかっちゃいねぇ』からこそ、今まで無事でいる。
 それが分かるからこそ、お互い牽制し合って、誰も先生に手を出しちゃいねぇんだが・・・
 分かってはいる。
 このまま、少しずつ、先生の心に入り込み、『お友達』から『頼りになるお友達『、それから『ちょっと気になるお友達』、『恋慕』・・・と、順を追って・・・あ?途中がいきなり変化している?細かいことは、気にすんな。
 話を戻す。
 ゆっくり、待とうと思っていた。先生のスピードに合わせて、少しずつ。本当に少しずつでも、進展してりゃあいいと思っていたんだが。
 ・・・・・・世の中に、俺と、先生しかいねぇんなら、有効な戦法なんだよ。
 しかし、現実には、同じように虎視眈々と先生を狙っている阿呆どもが多いわけで。
 特に蓬莱寺あたりなんかは、同じ学校、親友・・なんて良い位置をキープしてやがる。
 俺が、こうして会わない間に、誰かに手をつけられてんじゃねぇかと思うと、いても立ってもいられねぇ。

 てわけで。
 この村雨祇孔ともあろう男が、中坊のようにドキドキしながら、ストーカー紛いに、先生のマンション近くの公園なんかに陣取っているってぇ寸法だ。
 ・・・通りがかるかどうかも分かんねぇってのに・・・
 我ながら、健気だねぇ。

  小さい公園の便所の陰で、タバコを吸う。
 一応、傍目には『男が便所ついでにタバコを吸ってる』という風に映るはずだ。
 ・・まあ、足下に吸い殻が積み上がってるのはご愛敬だ。

 そうしてぼんやりと時間を潰すこと、小1時間。
 俺の運は、相変わらず健在で。
 先生の声が聞こえてきた。
 ・・・・・が。
 いつも通り混乱している声。
 それに・・・女の声?
 ・・・う〜ん・・・もう少し近づいてみるとするか・・・。

 「・・・え?え?え?え?でででででででもでもでもでも〜・・・
  ぼ、僕なんかとお付き合いしても、何の得にも・・・・」
 
 付き合う?

 「そんな・・・緋湧さんが好きなんです!!」
 
 ・・・好きな男を7人がかりで、囲むなよ・・・

 「私のこと・・・お嫌いですか?」
 「ききききき嫌いも何も・・・僕は、貴女のことを全く存じ上げておりませんし・・・」
 
 頑張れ、先生!!
 そうだ、見も知らねぇ女に押されるんじゃねぇぞ!!

 「嫌いじゃないなら、付き合って下さい!!」
 「この子、良い子なんです!」
 「緋湧さん、お願いです!まりちゃんと付き合って下さい!」

 あぁ・・・先生が後ずさってる・・が、後ろにも女が。
 そりゃなぁ・・女は集団になると、虎より性質悪ぃからな・・。
 が、先生にしては、頑張っている。正直、見直したぜ。ここまで囲まれてぎゃんぎゃん喚かれたら、何でも受けちまうんじゃねぇかと思ってたが。
 ・・・ま、混乱して、決定もできねぇだけかもしれねぇが。

 が、なかなか首を縦に振らない先生に、女どもは譲歩の姿勢を見せた。
 「あの・・じゃ、1回だけ!1回だけでいいんです!!デートして下さい!!」
 「う・・・い、一回・・ですか・・?」

 あ!!駄目だ、先生!!
 そういうのはなぁ、譲歩されても、受けちゃ駄目だ!!
 仮に一回でもデートしてみろ、女ってのはそれを盾に『もう付き合ってるのv』認識になるんだぞ!
 それどころか・・・下手すりゃ、ホテルに連れ込まれて、『責任とって下さい!』とか言われて、結婚まで持ち込まれたり・・・
 あ?そこまでやる女はいない?
 甘い!甘いぞ!何が何でも相手を手に入れようと思えば、そーゆーことくらいやってのけるって!
 何せ、この俺も考えちまったからな・・・
 ホテルに入ってとりあえず既成事実を・・云々。

 はっ!?
 先生の様子が変わった?
 何とか拒否できねぇかと混乱してるのから、少し考え始めちまいやがった!!
 さっきから、駄目だっつってるだろうが!!(注:心の中で叫んでも、通じません)
 譲歩の姿勢を見せたら、ずかずかと相手は利益を上げる方向に向かうぞ!
 そういうのは、断固拒否するしかねぇんだよ!!

 「一回・・・一回・・・デートするだけ・・・」
 「はい!一回でいいんです!それも、緋湧さんのお好きなところでかまいませんから!!だから・・・お願いします!卒業するまでに、私に思い出を下さい!!」
 「う・・・」
 
 やべぇ!!
 先生、その口を開くな!!
 しょうがねぇ・・ここは出て行くしか・・・!

 「先生」
 「あっ!村雨さん!!」
 うおっ!
 その『地獄で仏を見つけた』顔!
 泣き出しそうになりながらも、にこっなんて微笑んで、俺のことを疑いもしてねぇ、その顔!
 はぁ・・・これが拝めただけでも、本日は目標達成って気分だ・・・。
 ・・・いや、そこで納得したんじゃ、村雨祇孔の男が廃る。
 「先生・・・どうした?悪ぃな、待ち合わせに遅れちまって」
 先生が混乱した目で、俺を見上げる。
 今、この形の良いおつむの中では、俺と約束してたっけ???という疑問が渦を巻き、必死で記憶を辿っているのだろう。
 目線の浮き具合から見ると、容易に想像がつくぜ。
 俺は、先生が立ち直って、何か言い出す前に、女どもの囲いを破り、先生の腕を掴んで救出した。
 そして、そのまま抱きしめる。
 あぁ・・・相変わらず、骨の細い・・・
 力を込めたら、折れそうだぜ、この肩・・・。
 この腰もなぁ・・・こんな細くて、大丈夫かねぇ・・絶対、翌日には、腰を痛めてそうだ。(注:何の翌日だ)
 
 「むむむむ村雨さん?」
 「もう大丈夫だぜ、先生」
 そして、耳元で小さく囁いてやる。
 「助けてやるから、ちょっと黙って、俺に合わせてな」
 くすぐったいのか、先生の躰がぷるっと小さく震えて、耳が見る間に赤くなって・・・感度がいいのは、イイことだ。
 先生を向かい合わせで抱きしめたまま、俺は女どもに目を向けた。
 敵意・混乱・羨望・非難・・・とりわけきついのは、告白してた女の敵意だ。
 そりゃ、もう少しで自分の思惑通りに行くところを、俺に邪魔されたんだからなぁ・・。
 が、こればっかりは譲れねぇ。
 だいたい、女子高校生ごときの手に負える人かよ、この人は。

 「悪ぃな、お嬢さんがた。こういうことだ」

 先生に覆い被さるように、顔を近づけて。
 女どもには、キスしてるように見えただろう。
 ま、実際は、唇の端、しかも触れる寸前なんだがな。
 あ〜・・畜生、あと、コンマ数ミリで先生にキスできんだがなぁ・・。
 いや、どうせなら、初めての時はこんな衆人環視の元ではなく、二人っきりでしかももっと激しく・・・
 ・・・ごほん。
 うっすらと目を開けて先生の様子を窺うと。
 固まってる。
 先生は、目も見開いて、固まってる。
 それがだんだん顔が赤くなり・・・通じたのか、と思いきや、単に呼吸困難で赤くなっただけのようだが・・・ようやく、躰の力を抜いて。
 「・・・・・はぁっ・・・」
 思わず漏れたって感じの吐息が、何とも言えずに艶っぽい。
 まるで、マジにキスしたときの息継ぎみてぇだ。
 潤んだ瞳で俺を見上げ・・・いかん、キスごとき(しかも未遂)で、なにを感動してんだ、俺は。
 「・・・村雨さん・・・」
 声にならない声だが、何か素っ頓狂なことを言われたんじゃあ台無しだ。
 俺は、先生の頭を胸に抱きしめた・・・てーか、押しつけた。
 「わかったかい?この人はな、俺のもんなんだよ。お嬢ちゃんがたは、さっさと帰りな」
 先生は、むがむが何か呻ってるが、ちょっとの間の辛抱だ。我慢して貰おう。
 
 告白女は、きっ、と俺を睨んだ。その度胸は、認めてやってもいい。
 「美里さんならともかく・・・アンタみたいなおっさんに緋湧さんが取られるなんて・・・」
 取るも何も、ハナっからてめぇのもんじゃねぇ。
 「緋湧さんは、きっと騙されてるんだわ!」
 「そうよ!きっと、何かされて、それを盾に言うことを聞けとか何とか・・・!」
 「そうじゃなけりゃ、こんな男に・・・!」
 あぁ、はいはい。
 何とでも言ってくれ。
 負け犬の遠吠えを聞くのにも飽きて、俺は先生を胸に、その場から離れようとした。
 ・・・が。
 先生は、俯いたまま、ぷるぷるしている。
 何事だ!?と思うより早く、先生は、俺から身をもぎ離すようにしてくるりと反転し。

 「やめて下さい!!」

 ・・・先生の怒鳴り声、なんてのは、初めて聞いた・・・。

 「何で、そんなこと、言うんですか!村雨さんのことを、何も知らない人が、悪口言わないで下さい!!」
 
 先生の握った拳が震えている。
 声の震えといい・・・これは怒りのせいじゃねぇ。
 周りのことをやたらと気にする先生が、他人を怒鳴りつける、なんて、先生にしてみれば、精一杯の勇気を振り絞った、ってことで。
 それも、俺のことで、だぜ!?
 い、いかん・・・顔が緩む・・・そういう場面じゃねぇのに・・・

 「む、村雨さんは、とってもいい人で、なのに、僕なんかにとても優しくしてくれて、とても・・とても・・・大事な人なんです!!」

 うっわー・・・うっわー・・・・うっわー・・・・
 ほ、他の言葉が出ねぇ・・・
 
 「緋湧さん・・・そんなにその人のことが・・・」
 「どこがいいんですか!?そんな男のどこが!?」
 「え・・・えとえとえと・・・・」

 いつもの先生に戻って、混乱し始めた・・・と思ったら。
 すぐに、顔を上げて、女たちと向き合った。
 「例えば!村雨さんは、タバコがお好きですが、僕は苦手です。でも、だから、村雨さんは、タバコを吸ってるときでも、僕が近くに行くと、すぐに消してくれて、僕がいる間は、タバコに火を点けません!」
 
 気づいてたのか・・・努力ってのはしとくもんだ・・・

 「そ、それから、歩くときには、とろくさい僕をかばって、必ず車道側に立たれるし!」

 ・・・女扱いしてるって怒られるかと思って、さりげなくやってたつもりだったんだがなぁ・・・。

 「僕が混乱して、何を言ってるか自分でも分からなくなる時でも、ずっと優しく見守ってくれて、僕が考えをまとめるのを待って下さるし!」
 
 いや、先生が自爆するのもおもしれぇから見てるってぇのもあるんだがな。

 「そ、それから、えとえとえと・・・」
 すげぇ勢いで俺に向き直ったかと思うと。頭を思い切り下げた。
 「ごめんなさい、村雨さん!ホントはもっと一杯あるのに、村雨さん、ホントにいい人なのに・・・僕、バカだから、うまく説明できなくて・・・!」
 いや、もう、俺は十分に満たされたぜ。

 ついに泣き出した先生を抱きかかえて、俺はその場を離れた。

 さすがに、女どもは追ってこねぇ。
 そりゃそうだろうなぁ・・・どう見たって、先生と俺は付き合ってて、先生は恋人のために怒ってるって見えるだろうからなぁ・・・誤解なのが悲しいが。
 

 先生のマンションは、公園からすぐだ。
 幸い、誰にも見咎められずに、俺は先生をマンションに連れ込めた。
 ぐしぐしと鼻を鳴らしながら、先生は鍵を取り出して、ドアを開ける。
 先生が何か言う前に、俺は、一緒に先生の部屋に上がり込んだ。

 「ほら、先生。あんまり泣くと、瞼が腫れっちまうぜ?」
 洗面所でタオルを濡らして、先生の顔に当ててやる。
 「ひっく・・・ご、ご迷惑を、おかけします・・・」
 しゃくり上げながら、先生は大人しく目を閉じる。
 怒鳴ったのも、泣くのも、俺のためだと思うと・・・いかん、抑えろ、俺。
 ここで襲いかかったら、今までの評価が台無しだ。
 たとえ、先生がまるでキスを待っているかのように少し上向きで目を閉じていても・・・いても・・・額にくらいなら、いいんじゃねぇだろうか・・・。
 子供にだってするくれぇのキスだし・・・・・・

 いきなり、先生が目を開けた。
 あ〜、あせった・・・。
 「村雨さん・・・ごめんなさい」
 「何がだ?」
 「僕が、もう少し頭が良かったら、もっとうまく、村雨さんのことを説明できるのに・・・村雨さん、いい人なのに、彼女たちにうまく言えなくて・・・」
 いやぁ・・・あの女たちには、何言っても無駄だろうが。
 「先生。俺は、嬉しかったぜ?アンタが、そう言ってくれて」
 だが、先生はますます俯く。先生にとっては、俺が優しく言えば言うほど、自分を責めることにしかならねぇんだろう。
 「俺は、誰に非難されたって、屁でもねぇ。アンタにだけ分かってもらえりゃ、それでいいんだよ」
 いや、先生の『俺の評価』ってのは、誤解の塊みてぇな気もするけどな。自分で言うのも何だが。
 「それに、アンタ、頭は悪くねぇだろ。ただ・・・ちょっとパニックになるだけで。・・アンタは、そこが可愛いんだから、良いじゃねぇか」
 「か、可愛い・・ですか・・・?」
 「あぁ・・・アンタのそういうとこ、俺は好きだぜ」

 あ。
 つい、勢い余っちまった。
 だが、先生は、それはそれは、嬉しそうに笑って。
 「ありがとうございます・・・」
 はにかんだ笑顔がたまんねぇ・・・
 ・・・が。『ありがとう』か・・・。
 『好き』っつって『ありがとう』って返るのも、辛ぇもんだな・・・。
 だが、雰囲気は、これ以上もなく良い感じだ。
 先生は、俺だけを見つめ、部屋には二人きりで・・・そして、俺は、告白を済ませた、と。
 ここで、やる、とこまでは期待しねぇ。
 せめて、キスくらいは・・・!

 「あの・・・村雨さん。あの方々は、僕と村雨さんがお付き合いしている、と誤解なさったようですけど」
 小首を傾げて、先生は急にのたまった。
 ちっとばかし妄想モードだった俺は、反応が遅れる。
 しかし・・・ちゃんと分かってたんだなぁ、先生。そういう風に誤解させようって俺の意図。
 「あの・・・よろしければ、それで通して良いですか?僕、お付き合いをお断りするのは苦手なんですが、お付き合いをしている方がいますって言うと、すぐ諦めて頂けると思いますし・・」
 は。
 先生、その口振りだと、結構もててんな。しかも、自分で断るのが苦手ってのも自覚してんのか。
 ってちょっと待て。
 『それで通して』・・って、俺と付き合ってるってことで良いのか?
 
 返事をしない俺に、先生は肩を落として、項垂れる。
 「す、すみません・・・村雨さんのご都合もお聞きせずに、こんなこと・・・やっぱりご迷惑ですよね・・・」
 「い、いや!!全然、迷惑なんかじゃねぇから!!」
 くそ、裏返るな、俺の声。
 そうか、こういう手があったとは・・・お付き合いをしているというフリから、一気に既成事実を・・・じゃねぇ、実際にお付き合いを・・・。
 「よかった・・・」
 ほっとしたように、俺を見上げる先生。
 振り回されてるなぁ、この村雨ともあろう男が。
 
 しかし。

 俺は『安全パイ』扱いなのか?

 嬉しさ半分、悲しさ半分・・・。

 「なぁ、先生。先生にとって、男同士の恋愛ってぇのは、どういうことなんだ?」
 先生は、何を言われているのか分からないって顔で、首を傾げた。
 「いや・・・俺と付き合うフリってことは、先生は同性愛者って風評が立っちまうんだが、どう思ってんのかと」
 「同性愛・・ですか?」
 
 この、きょとん、とした顔。
 駄目だ、これは、全く、考えたこともねぇって面だ。
 ふぅ・・・なんだか、虚しくなってきやがった・・・。

 「んと・・・人の噂も75日って言いますし・・・実際には、僕は、同性愛者じゃないので、本当に誤解されたら困る方には、説明すれば分かって頂けると・・・あ、その、さ、差別してるんじゃないんですよ!?か、か、今まで、考えたことが無いってだけで、別に、僕は、そんな、そう思われたら困ると思ってる訳じゃなくて、その、えっと・・・!」
 
 あかん・・・。
 俺の頭を関西弁が過ぎるくれぇのショックだ。
 先生は、全くの健全そのもの。
 自分が、そう思われるわけはないと思いこんでるし、まさか、自分が同性に想いを寄せられるなんて思いもしねぇし、更には、自分が同性を好きになるなんて、考えたこともねぇんだろう。
 わかっちゃあいたが・・・結構、ショックだ・・・。

 「ついでに、聞いておきたいんだがよ。・・・アンタにとって、俺・・・ってぇのは、何だ?」
 死なばもろとも・・違った、毒を食らわば皿まで。
 ショックを受けるなら、この際、どんと来い。
 「村雨さん・・・ですか?」
 先生の目は、本当に澄み切って、綺麗だ。
 こんなことを考えている俺の方が歪んでるだ、と思い知らせてきやがるようだ。

 「村雨さんは・・・んーと・・・頼りになるお兄さんって感じでしょうか・・・」







  兄。





 家族割り・・違った、家族愛。




 だ、駄目だ・・・やっぱり、衝撃がでけぇ・・・





 ふと気づくと、俺は、自分のマンションにいた。

 先生に何言って別れて来たのか、どうやってここまで帰って来たのか、さっぱり覚えてねぇ。

 いやあ、ショックがでかいと、その衝撃で記憶を失うってぇのは、本当だったんだなぁ・・。

 なんて、しみじみと感激してる場合じゃねぇか。

 どうするよ、これから。
 男同士でも恋愛感情は成り立つものだ・・と納得させるのは、先生に取ってみたら、これまでの常識を正反対に覆すようなもんだろうからなぁ・・。
 まるで、人間にしっぽの振り方を教えるようなもんだ。
 さて、どうしたもんか・・・。




 追記。

 俺の傷心にも関わらず、翌日から、俺は、昼夜を問わない襲撃に合うことになる。
 どうやら、あの女どもから、噂が「仲間」(「恋敵」か?)に伝わっちまったらしい。
 人が珍しく落ち込んでる時くれぇ、ちっとは遠慮しやがれ、阿呆ども!!
 お前たちも、同類なんだぜ?!
 全く、恋愛の対象になってねぇぞ、ざまぁみやがれ、はははのはー!だ。
 
 ・・・・・・・・・・・むなしい・・・・・・・・・・・。 







あとがき
そろそろタイトルが苦しくなって来ております(笑)。
なかなか進展しない龍痲さんですが、次はちょっぴり前進しますので・・!
と言うか、村雨さんの理性が限界に来てますから。

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