角膜
(眼球前面の透明な膜)は視覚器として最も大切な部位です。

角膜の外傷として我が診療所で最も多いのはコンタクトによる角膜障害です。続いて角膜異物です。その他角膜化学火傷、角膜刺傷、角膜穿孔等があります。

コンタクト(CLによる外傷はその大部分は角膜ビラン及び表層点状角膜炎であり 物理的に(CL装用の誤りや適合不良よる)角膜に障害を及ぼすもの、そして結膜異物などにより擦るなどすることにより角膜に傷をつけることに起因するもの等があります。これらの多くはその原因を除去し点眼薬などにより感染を防止すれば自然治癒します。

次に多い角膜異物ですが、その大部分は鉄等の金属によるものです。飛入後すぐに除去すれば合併症は少ないですが、日を経ると鉄では錆が回り深層角膜に及び異物除去を行うも後に角膜混濁を残すことが少なくありません。又感染を併発し角膜潰瘍等となり視力障害の原因ともなります。角膜異物は可及的速やかな眼科受診をお勧め致します。休みまで待っての眼科受診等もってのほかです。

角膜化学火傷(酸や、アルカリ等化学薬品が眼に飛入による)では眼科受診に先駆け現場で水道水による洗眼を行うことが大切で、薬品によっては受傷後早期の洗眼が視力を良好に保つための秘訣です。一応洗眼後速やかに眼科受診を!

角膜刺傷、角膜穿孔:この様な角膜の傷では先ず房水(眼の中の水)の漏れの有無を確認します(眼科受診しないと無理)。房水の漏れのあるものについては緊急を要します。当院開設後1年半になりますが2例の穿孔例を経験しています。1例はソフトコンタクトレンズ装用にて治癒し事なきを得ていますが1例では他病院後送をしています。

 
外傷は休日に多い傾向が見られますが、気の緩みが原因なのでしょうか?


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眼外傷(角膜)