Lesson 1


あなたの手でボードの修理に挑戦してみませんか?
この修理方法は、自分で出来る簡単な方法を示しています。愛用のボードを自分の手で復活させてみませんか。そこには大きな喜びが待っています。


【注意】 多層構造、空洞構造などの場合には使用できません。
また、作業する場所は火気のない乾いた所で行い、換気、集塵、を十分に行って下さい。直接肌に樹脂などが付かないような服装をし、防毒マスク、防塵ゴーグル、手袋などを使用してください。樹脂、塗料、溶剤などの使用説明書に従ってください。

(1)
今回は、ブームパンチでクラッシュしたデッキの修理。
一度自分で修理に挑戦し、ポリエステル樹脂を使用して内部のスチロールを溶かしてしまった例です。
切り開く前に、写真に見えるように周りを斜めに削っておくこと(スカーフ)が大事です。この斜めの面で新たなクロスと接合します。

(2)
溶けた部分は思い切って深くえぐり取ります。
空洞があると、何かの理由で浸水したときにそこに水がたまってしまいます。新しいスチロールを削って穴に合うように調整します。きっちりと合うようにする必要はありません。多少ゆるゆるでも接着する発泡ウレタンが隙間を満たしてくれます。

(3)
市販の発泡ウレタンで接着します。
そのウレタンがスチロールを溶かさないかどうかを調べてから使ってください。穴の奥から順番に壁面などに素早く吹き付け、詰めるスチロール材を入れます。発泡が始まります。
発泡する圧力でせっかくのスチロールが飛び出さないようにテープで固定します。

(4)
ウレタンが硬化したら余分なスチロールをカッターなどで切り取り、60〜120番のペーパーで削ります。
少しへこむ程度に削ると丈夫な表皮が作れます。左側に移っている白いのが新しいクロス。(今回は4オンスを4層重ねます)
穴の周囲は余分な部分に樹脂などが付かないように十分なマスキングをします。ガムテープは不向きです。
今回はガラスクロスですが、ボードによってはカーボンクロスの場合もあります。カーボンクロスでも行程は同じです。含浸(クロスに樹脂をしみ込ませること)を十分に行います。

(5)
クロスの貼付。
ゆっくり硬化するタイプのエポキシ樹脂を使用します。また粘度にも様々なタイプがあるので出来るだけ粘度の低いものを使ってください。ガラスクロスに樹脂がしみ込む程度が好ましいです。
ゴムへらなどで丁寧にクロスに樹脂を染みこませ。出来るだけスチロール部、既存のデッキ部分(斜めに削った部分)に密着するように押しつけてください。余分な樹脂はへらで取り除きます。
硬化したあと、60番から80番程度のペーパーで表面を荒らし、もう一度樹脂だけ塗りつけます。

(6)
樹脂が完全に硬化したら60番〜120番で削ります。マスキングしたままで削り始めます。作業しているうちにマスキング面まで自然な形で削ることが出来ます。
表面がなめらかになったら『ほどほど』でやめます。深く削りすぎてせっかくの表皮が薄くなることがあります。
ノンスリップなどを塗る部分であればこれで十分です。
ボトム面やレール部などなめらかな部分は400番まで水研ぎします。

(7)
塗装、ノンスリップ。
周りをマスキングテープで囲みウレタン塗装をします。
この場合、あまり粘度の高い塗装は控えます。塗ったらすぐにノンスリップパウダーをまんべんなく振りかけます。
マスキングはすぐにはがして硬化を待ちます。
完全硬化後に余分なノンスリップパウダーを刷毛などで取り除いて終了です。一般にウレタンが完全硬化するには1日から数日かかります。それまではその部分には乗らないようにします。


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