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電界強度計とは | アマチュア無線で使用する電界強度計は主にアンテナから出力される電波の強さを電界強度として捉えるものです。通常はメーターに振らせて値を読み取るものですが、ここではよりビジュアル的にLEDでその強度をあらわしてみました。遠くから見ても分かり、また感覚的に分かりやすい電界強度計です。 | ||||
はじめに | バーグラフはオーディオ機器などでよく見かけ専用ICも沢山あります。初めはこの専用ICを使おうと思ったのですが電源電圧が12Vと高いのです。何とか単3電池2個(3V)で駆動させたく単電源用のOPアンプを使うことにしました。なぜ3V
かと言いますと効率と寿命の問題です。006P9V電池では長時間の使用は望めません。そこで安価で容量の大きな単3を使うことにしたのです。当然専用ICは使えません。 OPアンプで10個のコンパレータを構成しました。たくさんのOPアンプを使っていますが、OPアンプも結構安いものがあり私の使ったものはLM324で4個のOPアンプが1パッケージに入ったもので1個80円でした。 この、LM324などのように単電源用のものでないとこの回路はうまく動作しません。 |
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回路説明 | さて、回路はアンテナで捉えた電波をショットキーダイオード(1SS97)で直流にしOPアンプで直流増幅しています。増幅された信号は10個のOPアンプに入力され設定値に対して出力のLEDを点灯させています。LEDの電流は比較的低く抑えていますので直接駆動できます。 初段に入っているダイオード1S1588は過大入力保護用です。これを入れないと強電界のところではOPアンプを壊してしまうことがあります。 |
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感度調節機能 | アンプの増幅率を変えることで感度を調節することが出来ます。 感度をいっぱいに上げてハンディ機で20m先でもLEDが点灯しました。 ちなみに感度調節ボリューム10kΩを100kΩにしますともっと感度が上がりますが調節が微妙になりかえって使いづらくなります。 |
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dB感度? | 通常アンテナ利得はdBを使います。このLEDもdB目盛りにするとよかったのですが等間隔です。dB目盛りはメーター式に任せこちらは分かりやすく使いやすさを追求してみました。 | ||||
アンテナ | 検出アンテナは1/4波長のホルマル線。私は430MHz用で17cmの長さにしました。アンテナはピンプラグで抜き差しできるようにし、ほかの周波数用のアンテナも用意するとよいでしょう。 | ||||
ケース | プラスチックケースを使いました。高10cm×幅5cm×奥4cmのものです。 基板にLEDを一列に並べ回路を組みつけます。LEDの組み付け幅に合わせた寸法でケースに穴を開け取付けます。 |