設立趣旨書

〜1 趣旨〜

近年、妊産婦が農作業などの重労働に従事することがほとんどなくなっているにもかかわらず、腰痛を訴える妊婦は増え続け、妊娠育児雑誌の調査でも7〜9割を占めるに至った。
平行して、妊娠・出産に関わるトラブルの増加が報告されている。

産後も腰痛のため日常生活や育児に支障を来たす女性が増えてきており、それが子どもを可愛いがれない大きな理由の一つとなっている女性も多々見受ける。
このような身体の痛みは女性の前向きに生きようとする心理の妨げになっているだけでなく、低出生率の進行に拍車をかけていると考えられる。
また、産後長年にわたって身体の痛みから解放されることもなく更年期を迎え、そのまま更に体力低下し、QOLを低下させ、老年期に至る前に介護が必要となっている女性も増加している。

妊産婦の腰痛の特徴は骨盤に由来するものと考えられる。
なぜならば、胎盤から分泌されるじん帯を緩めるホルモン=リラキシンにより、骨盤の関節が緩み、それにより関節が変位することが主な原因であると報告されているからである。
ところが、このことはまだごく少数の整形外科医や産婦人科医にしか認知されておらず、ましてやそれに対する対策や治療を行う者がほとんどいないのが現状である。
妊産婦は出産が終わるまで痛みを我慢せざるを得ない。このように、妊産婦の腰痛という分野は、産婦人科医・助産師・看護師・整形外科医・療術業者の誰もが自分の診るべき分野と考えておらず、「医療の隙間」に置かれている。

我々はこの「隙間」をケアすることを目的に、妊産婦に正しい骨盤輪支持法・骨盤のバランス改善の整体施術や体操を指導してきた。
また、骨盤ケアに関するセミナーを全国で開き、産科医療従事者にその知識と技術の普及に努めてきた。
その活動の輪は年々加速度的に拡大し、腰痛に悩む多くの女性から信頼を得ることができた。
それと同時に、切迫早産・排尿障害・低出生児出生・回旋異常・分娩時異常出血・マタニティブルー、子宮下垂、子宮脱などの減少が各医療機関から報告されている。
また、同時に、産科医療従事者が安心して働くことができるようになり、楽しく充実した日々を送れるようになってきている。

今回、今までの実績を更に普及させ、世に問うため、NPO法に基づく法人格を取得することとし、特定非営利活動法人 母子整体研究会を設立することとした。
取得後は、近い将来、日本のどの地域に住む妊産婦でも、妊娠中に安心して骨盤を含めた全身のケアを受けられるよう、必要な数のケア提供者を育成したいと考えている。
それにより、妊産婦が痛みから解放されるだけでなく、希望にかなった出産や育児を楽しむことができ、ひいてはそれが、良好な母子関係の構築や出生率低下の歯止めにつながるものと確信している。
また、助産師などの教育に骨盤ケアの理論と技術を加え、誤った常識を排除するために、我々自身の理論・技術の向上をはかるとともに、各種調査・研究・学会発表・広報・出版など計画している。
このような活動を広めることで、産科医療従事者、及び、母子の健康にかかわるさまざまな職種の人々が、女性や母子のライフサイクルに寄り添い、真にQOLを高める専門家集団として活躍できるよう尽力していきたいと考える。

〜2 申請に至るまでの経過〜 

1998年4月 
京都市左京区にて、「骨産道復古促進ケア研究会」発足。         
助産師を主な対象とし基礎理論学習会とケア技術の伝授をはじめた。

2000年12月 
京都市中京区京都市中京区高田町503 花柳ビル2階1号室に事務室設置。

2002年1月 
「妊産婦のための整体入門セミナー」を東京で開催。        
その後全国で開催。

2003年1月 
代表・副代表2名を選出し、同時にNPO獲得めざし活動を開始した。

2003年9月 
名称を「母子整体研究会」と変更。
その理由は、歪みのない丈夫な骨盤・脊柱の発達のためには、新生児期からの姿勢に留意することが大切であることを会員一同確信したためである。   「妊産婦のための整体基礎セミナー」を全国で開催開始。       
ホームページ開設 http://www.boshi.jp             
E-mail info@boshi.jp

2004年9月 
事務局移転。
京都市中京区高田町503花柳ビル4C
Tel・Fax 075-213-5704  

2005年1月28日 
設立総会を開催。
設立の趣旨、定款、2005年度および2006年度の事業計画および収支予算、設立当初の役員などを提案し、審議の上決定する

2005年1月現在 
会員130名
(うち 正会員62、 賛助会員68)        
(うち 助産師122、看護師1、医師1、鍼灸師1、柔道整復師1、その他4)

2005年1月28日作成

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