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機動戦士ガンダムSEED
DESTENY
感想記

第二十八話「残る命散る命」


 

 

今回のHIT

「今日は緑かぁ!?」

あの頃はあんなに元気だったのに・・・・

 



  かつて、これほど悲しい気持ちになった事はないわ・・・・・・
色々と事情があるのはわかるけど、それでも悲しくなる話だったな。  
  今まで色々と悲しいことはあった。
シンがいつまでたっても主役らしくなかったり、
アスランばっかりスポットが当たったり、
総集編と回想が湯水の如くじゃんじゃか使われたり、
キラがまたでしゃばったり、あまつさえ私がAA入りしちゃったり・・・
・・・・・・  
  頑張って耐えてきた・・・ガンダムだから。いつか報われると信じてた。
それなのに・・・それなのに・・・・・・
トダカ一佐まで私を裏切るの!!?
そこだけなのかよ!?  
 

だって、今までオーブ、ううん。種全体における最後の良心と言ってもいいわ。
そのトダカ一佐がAA信者として散っていったのよ!?
これがどういう意味を持つか!
良心がAAを信じるという事はAAが正義と公式に認めちゃったのよ!
こ、こんな屈辱・・・

別に今までもアークエンジェルは敵・味方で言うなら味方の立ち位置だろ。
独立愚連隊でかなり自由に動きまわっちゃいるけど。
 
  じゃーなんでミネルバは敵っぽい映り方してるのかしら。
種を一切知らない人に今日の話だけを見せたら、
ミネルバが主人公サイドなんて気付いてもらえないわ!
それはただの被害妄想だろ・・・別に敵っぽい映り方なんか。
まぁ、種割れ覚醒したシンは怖い顔してるが。
それでもミネルバに割かれる時間、シンの活躍ぶり、十分主役じゃないか。
 
  そのミネルバと敵対した上に活躍してるのがAA組なのよ!
結局これじゃミネルバの影が薄くなるじゃない!
あまつさえ・・・私の好きなトダカ一佐をあんな・・・あんな役所に・・・!!
と、とりあえず落ち着け!
まず冷静に、客観的にこの話を振り返れ!
いい所もあっただろう?
お前が好きそうな所だと、ムラサメパイロットの馬場一尉とか。
 
  んん?
そうね・・・確かにオーブ軍人、馬場小隊は格好良かったわ。
それじゃ、軽く振り返って感想記を始めるとしましょ。
(良かった・・・少し落ち着いたか・・・)  
  冒頭は前回の続きの艦隊戦から。
八式弾を叩き込んでMS隊で止めを刺そうとするオーブ軍。
意外にも無傷な艦兵装で迎撃するミネルバ。
とはいえ撃ち漏らしたミサイル等で徐々にダメージが蓄積。
AAみたいにPS装甲持ってれば余裕だったでしょうに。
おまけに島を囲いに使われて前後を抑えられちまって撤退もできないからなぁ。
当初の予定として高速で移動するから戦闘しないつもりが、
網を張られたせいでやむ得ず単艦での戦闘を。厳しいな。
 
  ぶっちゃけ、飛んで逃げれば撤退できる気がする。
オーブ艦は皆「船」だし。クレタ島を横切っちゃえば一発よ。
それは禁句だ。
ほら、八式弾のいい的になっちゃうだろ?ムラサメだって飛べるし。
下手に飛んだら島に不時着して余計身動き取れなくなるかもしれん。
あれでいいんだ。タリア艦長ナイス判断!
 
  ただの大人の事情ね。
・・・・・・。
えーと。戦闘を決断したミネルバ組。
発艦したインパルスはアビスと。セイバーはカオスと対戦。
結構長いことこの組み合わせで戦ってるからお馴染みって感じだな。
 
  海上が戦場だからアビス有利のはずだけど、インパルスが上手く動いてたわね。
わざとバーニア?の出力落として海に入ってビーム避けたり。
海中のアビスにレールガン撃ったり。アビスも武器を使い分けてたし。
こういう動きのあるものは見てて楽しいわね。
一方のセイバーはこれもいつもと違う動きだけど・・・
アスランが優柔不断で戦意が揺らいで逃げ中心というなんとも情けない姿。

情けないとは言いすぎだがな。
不殺は最初からそうだし、迷いがある、考え事をしてる状態でまともに戦えないだろ。

 
  その迷いがあるってのがおかしい訳よ。
はっきり言えばアスランは何も間違ってないんだから迷う必要がないのに。
ここで、アスランの人に流される性格、優柔不断な所がピックアップされちゃう訳。
お馬鹿さんは卒業できないでも、徐々に成長してるシンに比べると弱いわ。
そうこうしてる内に本日のMVP、馬場一尉の登場。
熱いオヤジキャラ再び!って所か。
シン達を無視してミネルバを狙うとか賢い判断だよな。
今まではうっかりシン達と戦闘してボコボコにされる事が多いけど、
要はミネルバ沈めれば勝つんだからさ。
幸いアビスとカオスが二人を足止めしてくれてるし。チャンスだぜ。
 
  馬場一尉の作戦はものの見事に成功。
大型ミサイルを打ち込まれて装甲から兵装からボロボロになるミネルバ。
珍しくレイのザクまで被弾。左腕消失。
小娘は上手く避けたけど、自分の砲撃も避けられてるわ。掃射にもかかわらず。
だがそれがいい!  
  馬鹿は無視して。再度攻撃を仕掛ける馬場小隊。
さっきの強襲に比べれば敵を捕捉出来てる分ミネルバの迎撃も確実な物に。
しかし、一機でもブリッジに取り付かれればアウトなのが戦艦の定め。
迎撃を掻い潜った馬場一尉、変形システムを見事に使いこなしてブリッジに照準!
そこへ颯爽と現れるフリーダムとアークエンジェル。
流石に主役のミネルバを落とされる訳にはいかねえからな。
これでミネルバが沈む事もなくなった。戦況が押され気味で心配だったが。
 
  あの登場のタイミングは絶対狙ってたわね。
もっと早く出てきてればこの戦闘もとっとと終わってたでしょうに。
それに助かるとか言うけど、最初に飛んで逃げればこんな事には・・・・・・
で、カガリは相変わらず馬鹿な演説を繰り返す。
アスランの説教が何も生かされてません。
まぁ、現実的な話はアスランに言われて理解はしただろうけど。
その現実を受け入れたくないからこそアークエンジェルに居るんだろ?
今正にオーブがミネルバと戦う事。連合の言いなりになる事を問題としてるんだから。
 
  理想を追うのは格好よく映るかもしれないけど・・・・
確かにカガリのいう事も正しい。そうあるべきよ。
けどね、理想ってのは語るだけじゃ実現なんてしない。現実的に努力しないと。
それが分かってないから馬鹿なのよ。
そんな奇麗事を叫ぶカガリに遂にキレたシン。
再び戦場が荒れる前に元凶の粉砕を狙います。素晴らしいわ!
いや、気持ちは分かるけど何も撃たなくても・・・・
それにほら、カガリを撃つとあいつが動くぞ?蒼い羽の悪魔が。
 
  アスランと対比して実に見事に割り切ってるわね。
自分の決めた事に自信を持つっていうのはなかなか出来ない凄い事だけど、
この場合はねぇ・・・間違った方向に自信持たれても・・・
アスランはもう少しキラを見習った方がいいと思うけどね。
で、シンとの対決については?  
  奇麗事を言うカガリがムカつく。で、カガリを守って暴れ回る自由もムカつく。
そんな感じで久々にシン種割れ。どうも怒ると割れるみたいね。
オーブでの自由は忘れてけど、新たに自由への怒りが表されたのは良かったわ。
戦闘でも前回瞬殺だったのに対して、避けた上に反撃までしたし。
キラの驚き顔がザマミロって感じで笑えたわ。
惜しむらくは短い事と、倒せなかった事?
流石に倒すのはな。  
  あそこでアスランが邪魔に入らなければ勝ってたかもしれないのに・・・
つくづく間の悪い男ね。空気読め!
放って置かれたカオスとアビスが怒って突貫。
モミアゲはネオにせっつかれて進軍。
トダカ一佐はプルプルしてたけどな。
 
  私的にはモミアゲを少し見直したわ。
二艦落とせと言われてるのにあえてミネルバを落とせって所が。
AAを狙わないのはカガリの事をやっぱり考えたのかなって。
ま、単純に戦闘力が高すぎて相手にしたくないとも思えるけどさ。
むしろトダカ一佐の方が変よ。
モミアゲが両艦攻撃を指示して、トダカ一佐がミネルバだけを狙うのが自然なのに。
そこはカガリの言う通りオーブは自国防衛以外で戦うべきじゃないと思ってるからだろ?
侵略しない侵略させない、がオーブの基本理念な訳だしさ。
 
  ここまで来といて今更ねぇ・・・
今まではモミアゲに従いつつも上手く隙間をついて筋を通してたのに、
今回は本当真っ向から刃向かってるし。
いい所っていったら「実戦はお得意のゲームとは違います!」位かしら。
ボンボンだから仕方ないけどねモミアゲは。
珍しくトダカ一佐の受けが悪いな。いい人じゃないか。  
  いい人なのは間違いないんだけど、軍人として失格よ。
今までは一応筋は通してたじゃない。形だけでも。
軍人として職務をまっとうしつつ、いつか元の国に戻ることを願い微力ながら手助け。
それこそがトダカ一佐の素敵な所なのよ!熱いのよ!燃えるの!
でも今回は・・・
なにやら複雑な心境なんだな・・・
けど、トダカ一佐にしてみればはた迷惑な期待だ。
さて、 突貫したアビスとカオスだが、カオスはフリーダムに狙われて斬殺。
頭とガンポッドやられた位だから命に別状はないが・・・アビス・・・
 
  種割れ状態のシンはノーマルのキラより強いしね・・・
当然と言えば当然なんだけど、なんか全然盛り上がりに欠ける戦いで死んだわね。
なんか自由の乱入で忙しいからお前邪魔。みたいなぞんざいなやられ方。
第一話から出てきた主要キャラなのに・・・・不憫な・・・
せっかく過去が朧気に見えたり、ステラを思い出しかけたり味が出てきたのに。
もうちょっと頑張って欲しかったな。合掌。
そんな感傷にひたる間もなく戦闘は進む。
シンは換装してMS隊を迎撃、アスランはフリーダムの足止め。
で、馬場小隊がその隙にミネルバ強襲。
 
  あんなにボロボロにされてたのにシルエットの滑走路も、
デュートリオンビーム照射装置も普通に動くのね。
滑走路はともかくビーム装置は前の画面でヒビ入ってたのに。
後、前にも言ったけど換装した時点でバッテリーは満タン・・・・
そこはまぁ、物語の演出上・・・・  
  ま、そこはスルーしてあげましょ。
で、馬場一尉。攻撃を試みるも馬鹿姫の邪魔にあい足止め。
理想を掲げるお子様に現実を突きつける馬場。熱い・・・燃えるわ!
現在の指導者モミアゲ。指導者の決定は国の意思。それに従うのが軍人!
一言一言がグサグサ馬鹿姫に突き刺さるのは最高だわ。
最後の叫びなんか鳥肌たっちゃった!
格好いいな。早く国に戻ってなんとかして欲しいって気持ちの裏返しなんだろう。
理念、理想は信じてるけど現実の政治って奴も理解している。
それを語る事で外野にいるカガリに表舞台に戻って欲しかったんだろう。
 
  何を言っても今の馬鹿姫は国を見捨てた亡命者同然。
オーブ首長会を黙らせる手立てを練ってるならともかくただ外から騒ぐだけ。
ある意味デモより性質悪いわ。届けは出さない、破壊行為はする。
戦後謝罪と賠償は免れないわね。
それもどうよ・・・  
  その後、ぶん投げキャンセル、ミサイル、超必神風特攻のコンボ発動。
途中小娘が吹っ飛んだのは視聴者サービスで。
サービスじゃねええええ!!
思いっきり被弾してるじゃねえか!コクピット誘爆してるし!!
殺す気か!?馬場ぁ!!
 
  殺す気です。むしろ殺せ。
何いいいいいいい!!!?  
  そして見事神風成功。ミネルバに甚大な被害を与えてます。
そんな燃えるシーンなのにミネルバブリッジに、
ギルとアレックスと馬鹿姫が乗ってます。
一気に萎えました。
・・・・・・・。
あールナマリア生きてて良かった!
 
  でー、ボロボロになったミネルバを見て活気付いた連合が最後の一押し。
切羽詰ってきたのかキラも珍しくアスランに叫ぶ。
もっともお門違いな文句ばっかりだけど。
ソードインパルスで艦隊をメッタ斬りにするシン。
そして前に出る空母、タケミカズチ。
・・・・・・・・・・・・・・なんで?
いや、なんでって言われても。  
  空母が前に出てどうするの?
なんか強力な武装があるならまだしも、外観見た限り滑走路と司令塔しかないじゃない。
前に出ても落ちるだけじゃない。しかも旗艦なのに。
えーと・・・・士気を上げる為?  
  絶対周りは動揺して士気下がるから。
あぁ・・・・・もうなんで今日の一佐は・・・・・
いや、でもほらミサイル撃ったし。  
  いいわ、もう。この際一佐はスルー。
丁度その頃キラとアスランに決着。なんとしても止めようとするキラに珍しく口を開く。
「君の言う事も分かるけど、でもカガリは今泣いているんだ!」
「こんな事になるのが嫌で、今泣いているんだぞ!それが何故分からない!」
だっけ。
 
  この戦闘も犠牲も全てオーブとカガリのせいにして、
今カガリが守ろうとしてる物を撃つのか。
いや、カガリとオーブ首長会のせいでしょ。これは。
泣くぐらいなら結婚なんてしてないで反対してればいいのよ。
首長会の連中もこの位の被害予想範囲内でしょ。
冷めてるなぁ・・・こうキラが初めて語った胸の内とかぐっと来る物はないのか?  
  要するに、馬鹿姫が悲しむのが嫌だから戦闘を止めようとしてるんでしょ。
つか泣くぐらいなら帰れ!ウザ過ぎるのよ!!
大体、キラだってまさかあの程度の演説で戦闘が終わるとも思ってないでしょ。
初めから両軍を無力化してオーブが国に撤退するのを待つ気なんだわ。
その間もじわじわ死人は出るのをスルーして。
や、そこまでは思ってないだろ・・・・多分。
まぁ、無力化云々は思ってるかもしれんが。
 
  身近な人の為に世界を敵に回す。そういうのは嫌いじゃないわ。
初めからそう言ってくれればそれなりの感情移入もできたでしょう。
じゃぁ 、なんで世界平和の為だとか上っ面の理由で誤魔化すの?
オーブの為とか言うの?
そんなの自分に自信がないから大義名分で誤魔化してるだけよ。
うわ、厳しい・・・  
  結局ただの我侭にしか映らないのよね。
そんな自由に17分割されるセイバー。
動揺してる上に覚醒されちゃ仕方ないけどね。
で、戦闘はクライマックスへ。
ミネルバと撃ち合って轟沈直前のタケミカズチ。
状況を察して退艦命令。もしかしてわざと沈めさせて退艦させようとしたのかな?
 
  いい人ね。
・・・・・・。
それを止めようと近づくカガリだが、シンに牽制される。
カガリを守る為に馬場小隊の副官っぽい人が爆殺。
トダカ一佐は副官アマギに退艦して意思を継げと命令。
ウズミ様を思い出すな・・・・
 
  AAに行けとか言わなければ・・・・
これだけの被害を出した責任として死ぬっていうのは武人のやり方ね。
もっとも敬愛する馬鹿姫は生きろって言うけど。
展開として熱いんだけどここ一番で水をさされて燃えれない感じ。
馬場一尉の方が格好良かった。
むぅ・・・・。
一人残ったトダカの元へ近寄るシン。もはやジェノサイダー。
かつてシンを救った恩人を斬撃。救われねえ・・・・。
 
  あのシーンだけは泣きそうになったわ・・・
フラッシュバックする過去。お互いを認識する事無く敵として戦う二人。
気付いてくれと願いつつもどうしようもない現実。
世間じゃこのシーンでシンのバッシングが多いみたいだけど、
私はシンを応援する!だってミネルバを守る為、生きる為にやってるんだもの!
この戦争の悲哀こそがガンダムの醍醐味なのよ!!
いきなり持ち直したな・・・・
つーかお前今日暗すぎ。やりにくいっつーの・・・
 
  だって・・・・トダカ一佐がああああああああ!!!
結局そこかよ!!  

 


お話についてはほとんど語りました。

アウルとトダカ一佐はお疲れ様。二人とももっと活躍して欲しかった。

 

細かい所ではモミアゲがぐわしポーズしてたのがスゲー気になります。

タケミカズチを進軍させる時のモミアゲの左手に注目。

後、今回は戦闘シーンがよく動いてて面白かったですよ。

毎週とは言いませんが、三回に一回位はこれ位動いて欲しい。

さて、トダカ亡き後熱いオヤジは誰になるのか・・・アマギか、キサカ復活か?

次週、一回休みで続く!

 

どーでもいいんですけど、あと残り二十話なんですが・・・・総集編してる暇あるのかと。

毎週が総集編だろうと小一時(略

 

 

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