「は」と「が」のちがい
〜こんなにカンタン、「主体」と「客体」〜


ここでは、おもに主語として使われる「は」と「が」を扱います。
「は」のとくちょうは「自分が、それに、なりかわる」ということです。
(ほかの用法もあります)
.まず言葉の意味を広げ、その意味で範囲を限定します。それから次の言葉が続きます。

「が」のとくちょうは
自分はそのままで、言葉の世界で、中心になります。
「を」や「に」なども自分はそのままです。
絵にすると下のようになります。


丸が言葉(の意味するところ)です。ずいぶんちがいますね。
さてじっさいに文をみてみましょう。


「むかしむかし...」のお話です。

「あるところにおじいさんとおばあさんがいました」
このとき、はじめておじいさん、おばあさんがとうじょうしました。
わかりやすく説明するために、自分からはなれたところに、ふたりがいますね。

次に「は」を使ってちょくせつ説明します。


もう、おじいさんは、話にでてきていますので、ちょくせつ説明することができるのです。
「おじいさん」に自分がなりきってもよいでしょう。それから山に...と続きます。
「おじいさん」の話しがこのあともずっと続くかも知れません。(点線がそうです。)
たとえば、
「おじいさんは山に芝刈りにいきました。そして、これを昔話にしたらイケルかなと考えました。」
考えたのは「おじいさん」です。理由はわかりますね。