1966(昭和41)年
政治・社会・事件
 2 全日空機、羽田沖墜落 
 6 ザ・ビートルズ来日 
 7 新東京国際空港、成田市三里塚町に建設決定 
 7 広島市議会、原爆ドームの永久保存を決議 
 8 中国で文化大革命
同時代美術

 1 第3回グループ「位」-E・ジャリ展 ヌーヌ画廊・大阪 
 1 「現代美術の新世代」東京国立近代美術館に今井祝雄、森口宏一ら出品 
 3 日本ユネスコ主催、東西美術専門会議、東京で開催 
 3 ニューヨークほかで第1回ジャパン・アート・フェスティバル(日本芸術見本市)開催 
 4 愛知県立芸術大学開校 
 4 東京造形大学開校 
 5 第1回クラコウ国際版画ビエンナーレで菅井汲グランプリ、池田満寿夫、浜口陽三受賞 
 6 第33回ヴェネチア・ビエンナーレで池田満寿夫グランプリ 
 6 パリの第3回国際現代彫刻展に日本初参加 
 7 「四つのカラー」ギャラリー16 福嶋敬恭、岩田重義、榊健、寺尾恍示 
 7 山種美術館開設 
 8 北美グループ展(7〜8月会員が画廊紅で連続個展を開催) 
 9 第10回シェル美術展 京都市美術館で今井祝雄シェル美術賞受賞 
 10 出光美術館開館 
 10 「次元'66」京都市美術館で岩田重義、河口龍夫、寺尾恍示、福田武、奥田善巳、矢野正治、榊健他 
 10 フランス政府選抜留学第1回毎日美術コンクール賞 矢野正治、河口龍夫佳作賞受賞 
 11 ルーブル美術館で日本絵画の名宝展開催 
 12 『デザイン批評』創刊

■66.2.25〜66.3.6
白の空間展 
出品者:
今井 祝雄/榊 健/笹岡 信彦/田中 繁一/寺尾 恍示/中井 幸一/大淵武美企画
IMAI Norio/SAKAKI Ken/SASAOKA/Nobuhiko/TANAKA Shigekazu/TERAO Kohji/NAKAI Koichi

無彩色の白にこだわり従来のタブローの枠をやぶろうとする試み。関東関西より三人づつ選出し新作を展示。

<立案者の弁>
時間的に流去っていく一つ一つの次元に向かって、われわれは次のようにいわねばならない−お前はいまや過去のものになるけれど、われわれはいつか或る決定的な、おそらくは幸福な場所で、お前の存在の再び回復する次元に出会うであろうと。−ポール・クレー−
新装なったギャラリー16のスペースに無彩色<白>を基調とする作品群を持ち込んで、画廊空間に挑戦を試みる。というのが今回の展覧の目的の一つです。ここに登場してもらった六人の作家達は、それぞれ解釈は異なっても、その作品が<白>を基調とする点と、既成のタブローの枠を打ち破る新しい空間構造上の探求を推し進めているという点に共通性をもつ人たちです。おそらくは同一スペースに作品を陳べるのは今回が初めてでしょうし、無論、六人であることに何の意味もありません。いうまでもなく、タブローの枠をこえることは、従来の絵画的な美意識をそのまま放置して、応用問題にとり組むことではなく、タブローにもり切れぬ表現のエネルギーに天火しつつ、主体的に自己のヴィジョンを他の領域におしすすめていくことでしょう。その意味でこれらの作家達の強力なバイタリティーと、現代の創造にかけるダイナミックなエネルギーが、ギャラリー16の中に新しい空間を生み出し、<白>という無彩色の再評価も見せてくれるであろうことに僕は期待をしています。どうかご一覧下さい。 
 大渕武美
(白の空間展テキストより)

■66.3.7〜66.3.13
福沢 忠夫 個展 
FUKUZAWA Tadao
出品者:
福沢 忠夫

ペン画の作品。エッチングでもしているかのようなち密な作品。

■66.3.14 〜66.3.20
斉藤 光保 展 
SAITOH Mituho

出品者:
斉藤 光保

図案的な反復の仕事による作品群。
日本の伝統的な紋様をおもわせる独自なフォルムを白と黒の対照の中で反復しながらえがいている。十三点出品。

■66.3.21〜66.3.27
野入 康子 染個展
NOIRI Tasuko,Dyeing    

出品者:
野入 康子
NOIRI Yasuko

抽象フォルムのロウケツ染の作品を発表。

■66.3.28 〜66.4.3
木下 茂森 個展 
KINOSHITA Shigemori

出品者:
木下 茂森

ち密な小さい円い粒が陣取りのよう
な描き方で画面いっぱいに広がった作品。

■66.4.4〜66.4.10
久保田 壱重郎 個展 
KUBOTA Ichijurou 

出品者:
久保田 壱重郎

■66.4.11〜66.4.17
田中 暎二 個展  
TANAKA Eiji,
出品者:
田中 暎二
TANAKA Eiji

朱色のバックに墨象風の曲線的軌跡やうごめく人間像がうごいている画面。

■66.4.18〜66.4.24
西井 正樹=版画展 
NISHII Masaki,   

出品者:
西井 正樹

紫陽花、白炎花といった豪華な花が発想の根底にあるよううな作品。

「紫炎花」とか「白炎花」といった題名どおり、豪華な“花”が発想の根底にあるような作品。木版画の技術に、自由な“手彩色”を加えた作品十七点。京都美大(日本画)卒業後、新制作展やケラ美術などで活躍、その後フリーとなっていたが、昨年十月からパンリアルに入会。三回目の個展。

■66.4.25〜66.5.1
中馬 泰文 個人展
CHUMA Yasufumi,  

出品者:
中馬 泰文
CHUMA Yasufumi

座金や針金などにインクをつけて転写する技法をつづけてきている作家によるシルクスクリーン作品群。
直線的なシマ模様で装飾されたシルエットふうの“人の顔”などの作品。シルク・スクリーンに手描きを併用した描法。

■66.5.2〜66.5.8
田代 幸俊 《個展》
TASHIRO Yukitoshi,   

出品者:
田代 幸俊
TASHIRO Yukitoshi

コンパスや定規でかかれた図形の上にチューブから押し出した絵具をおいた作品。

■66.5.9〜66.5.15
橋本 清 個展 
HASHIMOTO Kiyoshi

出品者:
橋本 清

絵具や樹脂ようのものを盛り上げた抽象フォルム。

絵具や樹脂のようなものを盛り上げた抽象フォルム。朱のバックに黒い渦巻き状の盛り上がりがあったり、黒のバックに白い刻線模様の盛り上がりがある作品群。

■66.5.16〜66.5.22
羽山 富雄 展  
HAYAMA Tomio
 
出品者:
羽山 富雄
HAYAMA Tomio

VAVAグループのメンバー。

■66.5.23〜66.5.29
西尾 一三 個展 
NISHIO

出品者:
西尾 一三

VAVAグループのメンバー。ひし形を四分して開いた中にビニールのもつひだを見せた作品。

■66.5.30〜66.6.5
古田 安 作品展 
FURUTA An
,Painting 
出品者:
古田 安
FURUTA An 

油絵具を布きれにつけて描く。鉄鶏会のリーダー。
■66.6.6〜66.6.12
坂爪 厚生 展 
SAOATUME Atsuo  

出品者:
坂爪 厚生

円に近いかたちを組み合わせながら、画面いっぱいに広がる図形による作品。
■66.6.13〜66.6.19
藤田 西洋 展
FUJITA Seiyou,  

出品者:
藤田 西洋
FUJITA Seiyou

白い紙の上に黒一色で増殖のイメージを描く。
■66.6.20〜66.6.26
河口 龍夫 個展 
KAWAGACHI Tatsuo 

出品者:
河口 龍夫

マッチ棒状のかたちを増殖させた平面作品。

■66.6.27〜 66.7.3
山崎 ラン 作品展 
YAMAZAKI Run 

出品者:
山崎 ラン

ピンクの布のぬいぐるみで人体のいろいろなかたちが作られている。

■66.7.4〜66.7.16
<4ツのカラー>展  
出品者:
福島 敬恭/岩田 重義/榊 健/寺尾 恍示
FUKUSHIMA Noriyoshi/IWATA Shigeyoshi/SAKAKI Ken/TERAO Kohji

岩田:大きな鉄板と木わくを組み合わせた作品。/榊:ベニヤ板の上にキャンバスを波打たせながら張り付けた作品。/寺尾:肉体の一部を思わせるような曲がった棒状のテラコッタを焼いた作品。/福島:合成樹脂とベニヤ

「四ツの計画」
ぼくの手許には、四ツの計画図がある。四人の新作の計画図である。それは、たとえば彫刻のデッサンのようなものではない。むしろ、建築のプランに近いのだ。だがしかし、作品についてではなく、その前段階というべき計画図について語ることに、いったい意味があろうか。ぼくはあると思う。というのも、そもそも計画図を描き得るというところに、これら四人の作品の性格が集中的に示されているからだ。かれらの作品にふさわしいのは美術用語ではなく、むしろテクノロジーのそれである。テクノロジーの大前提は、個という概念でなく、類という概念だ。かれらは形態についても色彩についても、類という概念を適用している。
画家は通念として、色彩を自分の領域に引き入れようとする。それに反し、この四人は、色彩を出来るだけ普遍的なものに還元しようとするのである。
日付のない赤、住所のない青。あるいは、あらゆる日付けを持った赤、あらゆる住所を占める青。あらゆる形態にしたがい、あらゆる形態を支配する色彩。
四ツの計画図は、こういうことを物語る。四人の作品は、ひとつのことだけを提示するのである。かれらの先達には、「色彩都市」を夢みたあのフェルナン・レジェがいるだろう。レジェは、色彩を自由という概念で結びつけた芸術家だった。 中原佑介
(四つのカラー展テキスト)

■66.7.18〜66.7.24
本郷 重彦 個人展 
HONGO Shigehiko 

出品者:
本郷 重彦

■66.8.8 〜66.8.14
橘 昭信 個展
TACHIBANA Shoshin
出品者:
橘 昭信

丸や四角に近い形を画面中央に白くくりぬき、周囲に黄、赤、緑、青などの複雑に入り組んだ曲線で模様を描いた作品。

■66.8.15〜66.8.21
萩田 文昭 個展 
OGITA Fumiaki 

出品者:
萩田 文昭

土台をつけて松たけを立てたような形、魚の下半身みたいな長いかたちなどのハリボテ作品。

■66.8.22〜66.8.28
奥村 考 個展
出品者:
奥村 考

溶かしたポリエチレンを管の先から少しずつ流し出して固めた作品。

■66.8.29〜66.9.4
矢野 正治 個展     
出品者:
矢野 正治

アルミの板を多彩に曲げてひだをつけた作品。 

■66.9.5 〜66.9.11
田代 雅善・西川/川西 通夫 展  
出品者:
田代 雅善/川西 通夫

ふたりの合作による展覧会。赤地に黄、青などの原色でいろどり迷路のようなアメーバのような形で埋めた作品。

■66.9.12〜66.9.18
第4回 三上 利秋 個展  
出品者:
三上 利秋

規格品のような団地族を表現をモノクロームな画面に画一的に並べられた人間群で表現。

■66.9.19〜66.9.25
村瀬 隆 個展  
出品者:
村瀬 隆

■66.9.26〜66.10.2
山崎 史 個展   
出品者:
山崎 史

■66.10.3〜66.10.9
野村 耕 作品展  
出品者:
野村 耕

銅板、アルミを用い長短とりどりくるくる管状に巻いてタテにとりつけた作品。
使っている材料は銅版にアルミ板。
「リュウA」「同B」「同C」はいずれも凸起している「隆」の意味。「ラA、ラA,A」は銅版を長短とりどりくるくる管状に巻いてタテにとりつけた画面の作品。「ダイヤ」という題の作品は、アルミ板の管の断面を真正面に長短ぎっしりと見せた立体作品。「トオル」とよぶ立体の作品はアルミ板の細い切れをまるく曲げて組み合わせたリズミカルな立体。


■66.10.10〜66.10.23
福島 敬恭 個展  
出品者:
福島 敬恭

青か黄一色の立体が三点展示。いずれも円穴があけられ円形が散在している。

■66.10.24 〜66.10.30
三島 茂司・三島 喜美代 展 
出品者:
三島 茂司/三島 喜美代

茂司:白一色の上や下に薄く重ねてた厚みの直線だけの画面。/喜美代:コラージュでポスターやパンフレット、英字新聞などをつかった平面作品。

■66.11.1〜66.11.6
中野 光雄 展 
NAKANO Mitsuo, 
出品者:
中野 光雄
NAKANO Mitsuo

■66.11.7〜66.11.13
石山 駿 彫刻展 
出品者:
石山 駿

■66.11.14〜66.11.20
森 俊三 個展 
MORI Toshizo,  

出品者:
森 俊三
MORI Toshizo

■66.11.21〜66.11.27
三津田 隆子 個展   
MITUDA Takako,
出品者:
三津田 隆子
MITUDA Takako

■66.12.5〜66.12.11
志村 光広 展 
SHIMURA Mitsuhiro 

出品者:
志村 光広 
SHIMURA Mitsuhiro

■66.12.12〜66.12.18
高瀬 善明 個展
TAKASE Zenmei, Painting  
出品者:
高瀬 善明
TAKASE Zenmei

■66.12.19〜66.12.25
藤沢 敏孝 展  
出品者:
藤沢 敏孝

こまかく広がる赤や青のかたちがどこまでものびてゆく平面作品。